本日、検証するのは、たった1分で10万円が手に入るAIトレードシステム「REGAIN(リゲイン)」です。
投資金わずか100円、必要な時間はたった1分という手軽さをアピールしていますが、その実態はどのような投資システムなのでしょうか?
REGAIN(リゲイン)セールスコピー
まずは、セールスページから気になるコピーをいくつか拾ってみます。
引用元:https://reverse-takayanagi.com/lp/lp1h/
- 1日たった1分で10万円手に入れよう
- さあ、今日からREGAINで失った資産を取り戻してみませんか?
- スマホ完結 1日1分 即日入金
- REVERSEは1回1分。指1本で毎回4万円の収入を何度も連続して追求できます。
- 沢山の証拠がありますのでご安心ください。REVERSEはリリースに向けて5年の開発期間を経て数々の厳しい検証をクリアしてきました。
一見魅力的なワードが並んでいますが、景品表示法を無視したワードだらけですし、証拠として掲載されている画像なども信頼性の低いものばかりです。
例えば、ページ内では「大手投資会社専門リサーチ部門においてNo1」として、「利益効率No1」「チャンス回数No1」「月間増加倍率No1」といったようなNo1表現が使用されています。
No1表示をする場合、どの期間でどのような基準でといった根拠や出典を示さなければなりません。
しかし、そういった記載はどこにも見当たりません。
これは、あきらかな不当表示で、景品表示法違反です。
投資商品を選ぶ際には、投資リスクを理解し、具体的な情報や信憑性のある実績があるかなどを確認して、慎重に判断する必要があります。
根拠もなく過剰に「No1」をアピールする商品は、リスクが高い場合が多いため注意すべきです。
実績データとして掲載された画像も実際の取引画面や証拠が提示されているわけではなく、結果を単純なグラフ画像で表現しただけ。
信頼性に欠ける内容となっています。
メルマガからの誘導経路
こちらの商材は、某メルマガから紹介されたものですが、過去に検証した「VICTOR」「REVERSE」「ADVANCE」の登録メールにも、同じ紹介メールが届いていました。
メルマガの他にも、動画広告などによる誘導経路も考えられます。
通常、様々な販路で顧客獲得を狙うのが定石ですが、REGAIN(リゲイン)のページのHTMLソースを見ると、Googleなどの検索エンジンにヒットしないように施策を行っていることが分かります。
より多くの人にアピールするには、検索エンジンで上位表示される施策を行うのが一般的ですが、「REGAIN(リゲイン)」は、検索結果に表示されないように対策しており、不自然さを感じます。
人数を限定しているから、このような対策をしているのかもしれませんが、検索エンジンに表示されないように対策している可能性もありえるということです。
REGAIN(リゲイン)サーバー・ドメイン情報から分かること
以下、2024年12月7日時点のサーバー、ドメイン情報です。
ドメイン | regain-sato.com |
サーバーIP | 99.86.229.73 |
ISP | Amazon.com, Inc. |
ドメイン取得日 | 2024年11月25日 |
SSL証明書の種類 | Amazon |
ドメインが取得されたのは12日前ですので、リリースされたばかりの商材であることが分かります。
REGAIN(リゲイン) 特定商取引法の表記
以下「特定商取引法に基づく表記」に記載されている項目です。
販売者名 | 株式会社アシスト・クローバー |
代表取締役 | 鈴木 翔 |
所在地 | 〒180-0023 東京都武蔵野市境南町2-3-14-910号 グローリア初穂武蔵境 |
電話番号 | 03-4400-3806 |
受付時間 | 平日12時〜17時(土日祝休み) |
セールスページの特商法に記載されているのは上記5項目のみ。
最終的な申し込みページには、より詳しい特商法が用意されています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社アシスト・クローバーについて
販売会社である「株式会社アシスト・クローバー」について調べてみました。
株式会社アシスト・クローバー
・法人番号指定年月日 令和6年(2024年)10月2日
・法人番号 9011001163520
・本店又は主たる事務所の所在地 東京都武蔵野市境南町2丁目3番14-910号グローリア初穂武蔵境
法人番号指定が、今年の10月で、会社ホームページ(https://assist-krova.com/)にも、設立が2024年7月17日と記載されていますので、設立から半年も経っていない会社であることが分かります。
株式会社アシスト・クローバーの所在地は?
特商法に表記された住所(東京都武蔵野市境南町2-3-14-910号 グローリア初穂武蔵境)をGoogleストリートビューで確認してみると、12階建てのマンションが表示されます。
特商法にも法人情報にも、階数の表記などはありませんので、どのフロアに入居しているのかは不明です。
佐藤由規とは
RGAIN(リゲイン)の開発者を名乗るのは、佐藤由規という人物です。
この佐藤由規という人物ですが、エグゼクティブクオンツアナリストとして、大手投資会社や機関投資家に数々の投資システムを提供してきたそうです。
全世界の投資エンジニア約100名を集めた投資開発特化型の大規模研究所を保有しているそうです。
投資開発特化型の大規模研究所?
そんな研究所、本当にあるのかな?
ちなみに、そのような大規模な研究所を所収しているのであれば、検索にヒットしてもおかしくありませんが、そのような情報は全く見つけられません。
念の為、検索言語設定を英語に変更して「Yoshiki Sato quant analyst」で検索しても、研究所の所長を務めるような人物は見当たりません。
この佐藤由規という人物のプロフィールには、どうにも信用しがたい部分があるように思えます。
REGAIN(リゲイン)の動画を視聴してみた
セールスページで、メールアドレス・LINE登録した後は、3日にわたりREGAIN(リゲイン)の説明動画3本を視聴することになります。
聞き手として登場したのは高柳大輔
動画全編でメインの聞き手として登場するのは、高柳大輔。
「Speed Sprinter(スピードスプリンター)」や「REVERSE(リバース)」の主催だった人物です。
REGAINの動画とREVERSEの動画は、同じYouTubeチャンネルから配信されているため、何らかのつながりがあると考えられます。
その他、「LiNK(リンク)」「BREAKER(ブレイカー)」「SONIC(ソニック)」「EVER(エバー)」「MASTER PIECE(マスターピース)」なども、同じチャンネルから配信されていることを確認済みです。
REGAIN(リゲイン)は、競輪で稼ぐシステム
第2話の動画では、実際にREGAIN(リゲイン)使用者へのZOOMインタビューがありますが、このようなインタビューもいくらでも捏造できるので、そのまま素直に内容を受け取るのは危険です。
なぜなら、こういった動画に出演するサクラを集めることは難しいことではないからです。
クラウドソーシングサイトなどで、プロダクトローンチ動画への出演募集が出ていることは珍しくありませんし、フリーのモデルや役者さんを雇うことも可能だからです。
インタビュー動画の後、REGAIN(リゲイン)が、競輪の予測配信システムであることが明かされます。
競輪は、競馬と同じようにギャンブルであり、運の要素が大きいものです。
ギャンブルを投資と同じように捉えることには、大きな違和感を感じます。
投資は、分析や計画に基づいて資産を増やす手法であり、長期的な視点でリターンを得ることを目指します。(もちろんリスクはあります)
ギャンブルを投資と言ってしまうのは、本質的な違いを理解していないか、ユーザーに誤解を与えて誘導する意図があると考えられます。
予測配信システムなのに、通知が届くのはLINE
2話の動画では、実践編としてREGAIN(リゲイン)を使用する様子が収められているのですが、システムに連動したアプリをダウンロードしたり、専用サイトへアクセスするわけではなく、LINEで予想の通知が届くだけです。
LINEに予想の通知が来て、競輪サイトで車券を購入するという流れ。
LINEに通知が届くだけですから、本当に「予想システム」が稼働しているかどうかは分かりません。
おじさんが、手動で予想を打ち込んでいる可能性だってあるのです。
これじゃ、REGAINの実力なんて分からないよ
REGAIN(リゲイン)のスクレイピング型AIとは
3話では、REGAIN(リゲイン)の仕組み(ロジック)についての説明が行われます。
説明するのは、(存在が怪しい)大規模な研究所の主要メンバーである「リーファ・ヤン」という女性。
英語でロジックを説明しているのですが、「新しいテクノロジーが、高い精度で分析」「世界初競輪という市場を投資市場に変えた」「先行利益を限界まで追求」など、曖昧な説明に終止し、システムのロジックに関する具体的な説明はありません。
セールスページでも、動画内でも、REGAIN(リゲイン)には、「スクレイピング型AI」が搭載されていると主張しているのですが、この「スクレイピング型AI」という表現自体にも違和感を覚えます。
というのも、「スクレイピング」という言葉は、一般的には特定の技術や手法を指すものであり、AIそのものを直接表現するものではないからです。
スクレイピング(Scraping)とは、ウェブサイト上に公開されている情報を自動的に収集する技術や手法のことを指します。
たとえば、特定のウェブページにプログラムやスクリプトを使ってアクセスし、そのページの内容を取得し、必要に応じて整理・加工して活用するというプロセス全体を指します。
しかし、「スクレイピング型AI」という言葉は、それが単なるデータ収集機能を意味するのか、それとも収集したデータをAIがどのように分析・活用するのかを含めた高度な技術を示すのかが不明瞭なのです。
特に「型AI」という表現には具体性がありません。
なんだか、それっぽいワードを使用しているだけのような・・・
REGAIN(リゲイン)の価格は
REGAIN(リゲイン)を利用するには、「REGAIN FOUNDATION PLACE」と言う名のコミュニティに参加する必要があります。
その価格は一括払いの場合
198,000円(税込)
主張されているような優秀な予想システムであるなら、高い金額ではないかもしれません。
しかし、システムのロジック、実力については信憑性のある証拠は提示されていません。
LINEに通知が届くだけなので、システム自体の存在も怪しい気がします。
返金条件がおかしい
申込みページの特商法には「返金保証」に関する記載があります。
この表記にも矛盾やおかしな点があります。
“ご参加から30日間の期間において、ご利用のスマートフォンならびにタブレット端末の動作確認環境を満たしている状態で、セットアップ代行サポートを利用しても、システムの起動が完了できない場合には、参加費用を全額返金いたします。”
実践動画で、システムのインストールなんて行っていなかったのに、何のセットアップをするのでしょうか?
しかも、「役務提供期間(6か月)終了後から7日以内に申請」といった条件もあります。
30日間システムが起動できないのに、返金申請をするには、さらに5ヶ月も待たなければいけないということになります。
返金する気あります?
REGAIN(リゲイン)の口コミ・レビュー
リリースから間もない商材なので、口コミなどは見つけられませんでした。
REGAIN(リゲイン)の総評
管理人の意見としては、オススメしません。
申込みまでのフローや、動画の構成、価格など「VICTOR」「REVERSE」「ADVANCE」とそっくりです。
これらの案件の検証記事を読んでいただければ分かるように、「稼げる」という主張には信憑性が感じられないものばかりです。
VICTORはスポーツベッティング、REVERSEは競艇、ADVANCEは競馬の予想システムで、どれも「通知が来たら2タップするだけ」とうたっていました。
ギャンブルの種類、開発者、それっぽいシステム名を変えて同じような商材を量産しているだけのように見えませんか?
以上、「REGAIN(リゲイン)」についてでした。