本日の検証商材は、投資システム「LiNK」です。
高速アクセラレーターAI搭載の完全自動トレードシステムとのことですが、自動ということは、FXやバイナリーでしょうか?
アクセラレーターって計算処理を高速化するハードウェアとかシステムのことだよね?
うん、通常「AIアクセラレーター」って言うけど、「アクセラレーターAI」ってなんだろね
LiNK(リンク)セールスコピー
セールスページは非常にシンプルです。
引用元:https://link-officialad.com/lp/13/
- 利益速度が選べるかんたん投資システム
- LiNKは運用スタイルを利益速度からお選びいただけるまったく新しい投資体験を提供します。
上記の文言と、開発者である山形直樹のプロフィールが掲載されただけの簡単なページで、メールアドレス、LINE登録後に詳細が明かされるフローとなっています。
LiNK(リンク)サーバー・ドメイン情報から分かること
LiNK(リンク)には、入口となるページと、メールアドレス・LINE登録後に誘導されるページで2つの異なるドメインが使用されています。
以下、2024年9月9日時点のサーバー、ドメイン情報です。
入口となるセールスページに使用されているのは、link-officialad.comというドメインです。
ドメイン | link-officialad.com |
サーバーIP | 13.226.210.32 |
ISP | Amazon.com, Inc. |
ドメイン取得日 | 2024年5月31日 |
SSL証明書の種類 | Amazon |
ドメイン取得から4ヶ月未満で、比較的新し目の商材であることが分かります。
続いて、メールアドレス・LINE登録後に案内されるページのドメイン情報です。
ドメイン | link-yamagata.com |
サーバーIP | 162.43.101.70 |
ISP | Xserver Inc. |
ドメイン取得日 | 2024年5月16日 |
SSL証明書の種類 | Let’s Encrypt |
こちらのサーバーIPは、当ブログで紹介してきた複数の商材とIPが一致しています。
栗田真一のBREAKER、荒本剛志の全自動10秒錬金ロボ、五十嵐レオンのEVER、松木慎也のSHARE、森川和義のROYALTY、坂井彰吾のVICTOR、武田勇吾の神威などといった商材のページが同じサーバー内に格納されています。
これらの商材は、サーバーだけではなく同じYouTubeチャンネルから動画を発信しています。
販売会社はそれぞれ異なりますが、何らかのつながりがあるとみて間違いないでしょう。
link-yamagata.comドメインの取得者は株式会社ライトニングプレミアム
さらに、link-yamagata.comドメインの情報を調べてみると、ドメイン取得組織が「株式会社ライトニングプレミアム」であることが分かりました。
株式会社ライトニングプレミアムは、あの坂本よしたかが設立した会社です。
特商法に記載されているのは、株式会社PRICELESSという会社ですが、ドメインやサーバー周りについては、株式会社ライトニングプレミアムが管理していると考えられます。
管理人の主観として「株式会社ライトニングプレミアム」「坂本よしたか」との繋がりがうかがえる時点で、敬遠すべき商材であると感じます。
LiNK(リンク) 特定商取引法の表記
以下「特定商取引法に基づく表記」に記載されている項目です。
販売者名 | 株式会社PRICELESS |
運営責任者 | 岡村貴弘 |
所在地 | 〒104-0043 東京都中央区湊3丁目12-6 |
電話番号 | 03-4400-3908 |
セールスページの特商法に記載されているのは上記4項目のみ。
最終的な申し込みページには、項目を追加した特商法が用意されています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社PRICELESSとは
販売会社である「株式会社PRICELESS」について調べてみました。
株式会社PRICELESS
・法人番号指定年月日 平成29年(2017年)2月7日
・法人番号 4010101012690
・本店又は主たる事務所の所在地 大阪府大阪市淀川区西中島6丁目3番24号P416
特商法に記載されている住所は「東京都中央区」となっていますが、こちらは過去の住所で、現在は大阪市内が会社所在地となっています。
国税庁法人番号公表サイトによると、設立以来3回の住所変更を行っていることが分かります。
新規設立または法人番号登録
東京都八王子市台町4丁目34番6-105号
東京都江東区福住1丁目14-4番山崎ビル402号
東京都中央区湊3丁目12-6-606
大阪府大阪市淀川区西中島6丁目3番24号P416
今年の6月に東京から大阪へ移転していますが、特商法には旧住所を掲載したままです。
特商法に基づく記載内容の更新は法的義務であり、正確な情報を提供することが会社としての基本的な責任です。
情報が不正確なままということは、株式会社PRICELESSの信頼度が低いとも言えます。
株式会社PRICELESSの所在地は?
特商法に表記された住所ではなく、国税庁サイトに記載の住所(大阪府大阪市淀川区西中島6丁目3番24号)をGoogleストリートビューで確認してみると以下の建物が表示されます。
こちらの北白石ビル4階が所在地になっていますが、こちらにあるのは「電話代行大阪」という会社で電話代行やバーチャルオフィス、住所貸しといったサービスを行っている会社ですので、この場所に会社の営業実態はありません。
過去に取り上げた案件の中にも、この住所を会社所在地としている会社が複数ありました。
山形直樹とは
LiNK(リンク)の開発者を名乗るのは、山形直樹という男性です。
金融系AI開発の第一人者とのことですが、Googleで検索をかけても「AI開発者の山形直樹」という人物の情報は皆無です。
金融系AI開発の第一人者が全く検索にヒットしないというのは考えられないため、プロフィールの信憑性はかなり低いです。
最近では、情報商材界隈で有名な、はたけ(畠中伸正)と組んで「アイネックス」なるバイナリーオプション商材を販売していますので、LiNK(リンク)にも期待できないでしょう。
というのも、はたけ(畠中伸正)が、評判の良くない人物だからです。
Yahoo!知恵袋には、、以下のような投稿があります。
はたけが販売しているロジックを5万円で購入したのですが、そ のロジックは10個あるのですが殆ど使いものになりません。 5万円という大金を出して購入してしまったのは自己責任なのですが少し納得のいかない部分もあります。 ラインで問い合わせても『やり方』が違うのでは?との返信。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14209435834
はたけさんのメルマガからストライクEXを購入しました。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14194078909
(中略)
この人、今度はストライクトレードと同じ謳い文句で別のツールを販売してるし、バンドウォークのポイントでエントリーして失敗してる購入者をバカにしていたくせに、自分もバンドウォークでエントリーして負けてる動画あるし、よくわからない人だから信用しないほうがいいですよ。
結論は、絶対に買っちゃダメです!
YouTuberはたけ(畠中伸正)は得体が知れない。事務所とされている所に電話をしても誰も出ない。誰か彼がどこに住んでいるのか知っている人はいますか?
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12218818912
山形直樹は、以前「那須善次」と名乗っていた
自称、AI開発者の山形直樹ですが、2020年頃に「未来資産アカデミー」という商材を販売していた過去があります。
その際の販売ページに掲載されていたのが以下のプロフィールです。
なぜか、名前が山形直樹ではなく那須善次となっています。
そっくりさんの可能性もあるので、AIを使って、山形直樹と那須善次顔の類似度を判定したところ、97%の確率で同一人物という結果になりましたので、同じ人物と見て間違いないでしょう。
情報商材の観察を続けていると、こうしたケースはよく見受けられます。
販売した悪質な商材の評判が収まったころに、名前を変えて新たな商材を売り出すという手口が繰り返されるパターンです。
おそらく、この人物は、山形直樹でも那須善次でもないでしょう。
昭和初期に、那須善次という実業家がいるので、そこから名前を拝借したのかもね
LiNK(リンク)の動画を視聴してみた
ここまでの検証で十分かとは思いますが、一応LINE登録後に送られてくる説明動画を確認してみました。
インタビュアーは大森淳弘
動画内でインタビュアーとして登場するのは、大森淳弘。
最近良く見かけるなぁ
大森敦弘については説明を省きますが、気になる方は当ブログ内を検索してみてください。
LiNKはFX完全トレードシステム
1話では、LiNKが利益を生み出せるという証拠が提示されますが、それらの画面や画像は簡単に捏造可能なため、確実な証拠とは言えません。
また、LiNKが「未来の相場を予測できる」とする理由も信憑性が欠けており信用するには足りないものです。
2話で、実践者インタビューとして出てくる人たちも、動画出演のためだけに雇われた可能性があります。
さて、タップするだけでトレードできるLiNKですが、トレード対象はFXです。
FXですので為替取引を行うわけですが、株式会社PRICELESSは、もちろん金融商品取引業者の許可を取得していません。
山形直樹は、おそらくAI専門家ではない
3話では、山形直樹から「私はAI開発の中でもクラスタリングといって、AIを組み合わせて効果を最大化する専門家なんですよ」との発言があります。
LiNKに搭載された高速アクセラレーターAIは、3つのAIを融合させたものとのことですが、複数のAIを組み合わせることは「アンサンブル学習」や「ハイブリッドAI」と呼ぶ事はあっても、AIの専門家が「クラスタリング」と呼ぶことは考えられません。
クラスタリングとは、データを似ているもの同士でグループに分ける方法です。
同じような特徴を持つデータをまとめることで、パターンや関係性を見つけやすくするわけです。
通常、異なるAIを組み合わせることはクラスタリングとは呼びません。
3つのAIを組み合わせることを「クラスタリング」と呼んでいる時点で、山形直樹がAIの専門家ではなく、それっぽい言葉でAI専門家を装っていると想像できます。
LiNK(リンク)の価格は
LiNKを利用するには、LiNK KEY TO SUCCESS(リンク・キートゥサクセス)と言う名のコミュニティに参加する必要があります。
その価格は一括払いの場合
248,000円(税込)
LiNKが利益を出せるシステムとは思えませんので、無駄な出費で終わるでしょう。
返金条件がおかしい
申込みページの特商法には「返品について」の記載があります。
この表記にも矛盾やおかしな点があります。
【返金保証条件に関して】
ご参加から30日間の期間において、
システムの動作確認環境を満たしている状態で、セットアップ代行サポートを3回利用しても、システムの導入が完了できない場合には、参加費用を全額返金いたします。
なお、PCのスペックやPCのOSによる動作不具合は対象外とさせていただきます。【全額返金保証に関する注意事項】
・返金可能期間は役務提供期間終了後から7日以内に申請をしてください。
※上記期間外の申請は返金対象外となります。
※役務提供期間中に退会をする旨を運営側に連絡した場合は返金対象外となります。
※運営者とのやり取り画像履歴や実践証拠履歴がわかる資料等を必ずご準備下さい。
※分割支払いにて参加をした場合、ご自身での自主的な退会のため残金のお支払い義務は生じますので予めご了承下さいませ。
引用元:https://link-yamagata.com/slk/law/
返金保証期間が矛盾している
返金保証条件には「ご参加から30日間」と記載されていますが、全額返金保証の注意事項では「役務提供期間終了後から7日以内」と記されています。
役務提供期間がどこにも記載されていないため、返金申請のタイミングが曖昧です。
これでは、役務提供期間を相手側が自由に設定できるため、返金を受けられなくなる可能性があります。
PCのスペックやPCのOSによる動作不具合は対象外
返金保証条件に「PCのスペックやPCのOSによる動作不具合は対象外」とあるのに、ページのどこにもインストールに必要な「システム要件・主要スペック」が記載されていません。
これでは、自分のPCがシステムをインストール可能なスペックなのか知る由もありません。
相手が「あなたのPCスペックが不十分なのでインストールできません」と言ってしまえば、システムもインストールできませんし、返金もされません。
なんか、クーリングオフを避けようとしてるんじゃないかって思えてくるし、そもそも本当にシステムなんて存在してるのか?って疑いたくなってきたよ
LiNK(リンク)の口コミ・レビュー
リリースから時間が経っていないため、、検索しても購入者の口コミなどは発見できませんでした。
批判するレビューは数多くヒットしますので、怪しいと感じている人が多いことが分かります。
LiNK(リンク)の総評
管理人の意見としては、オススメしません。
同じサーバーに格納された商材や関わっている人物、商材の内容、山形直樹が過去に別名を名乗っていたことだけでもNGオファーとするには十分です。
LiNK(リンク)のシステム内容や勝てる仕組みも全く現実味がありません。
時間とお金の無駄なので、関わらないようにしましょう。
以上、「LiNK(リンク)」についてでした。