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小野寺とおるのライセンスビジネス(クラウドファンディングシステム)は手堅い収入を得られる副業なのか?

副業

本日は、小野寺とおるの「ライセンスビジネス」「クラウドファンディングスクール」について取り上げます。

当記事の内容は、公共の利益に資するものと考え、調査・検証の一環として執筆しております。
記載内容は筆者の調査に基づくものであり、特定の企業を誹謗中傷する意図はありません。
読者の皆様が判断する際の一助となれば幸いです。

「クラウドファンディングを利用した物販」や「販売ライセンスで継続的な収入を得ること」を学ぶスクールとのことですが、クラウドファンディングを活用した物販自体は新しいものではなく、副業として取り組む方も多く、書籍や情報商材も数多く存在します。

今回この物販スクールを検証するきっかけとなったのは、読者の方からの「このオファーが謳い文句通りではなかった」との口コミです。
「実際に費用を支払って小野寺とおるのスクールに参加したが、セミナーでの説明と違い、十分なサポートを受けられなかった」との声が寄せられたため、「ライセンスビジネス」「クラウドファンディングスクール」が、本当に手堅い副業として報酬を得られるのかどうか、教えていただいたセミナーの録画放送を視聴し、私なりに問題点を考察してみました。

目次

クラウドファンディングとは

「ライセンスビジネス」では、クラウドファンディングを利用して物販を行うことを目標にしているわけですが、クラウドファンディングについて簡単に説明しておきます。(すでにご存じの方は本稿をスキップしてください)

クラウドファンディングは、個人や企業がアイデアやプロジェクトを実現するために、多くの支援者から少額ずつ資金を募る仕組みです。
代表的なオンラインプラットフォームには、「GREENFUNDING」「Makuake」「CAMPFIRE」などがあり、これらを通じて資金提供を呼びかけることができます。
この仕組みを利用することで、伝統的な融資や投資の枠にとらわれずに資金調達が可能となるわけです。

クラウドファンディングの魅力は、アイデアが認められれば多くの人々から支援を受けることができる点です。
これにより、従来の資金調達方法では達成が難しかったプロジェクトを実現することが出来ます。

クラウドファンディングの主な形態には、寄付型、購入型、金融型があります。

  • 寄付型 : 社会貢献や慈善活動を目的としたプロジェクトに対して支援者が無償で資金を提供する形式
  • 購入型 : 支援者が資金提供の見返りに製品やサービスを受け取る形式
  • 金融型 : 支援者が株式や収益の一部を受け取る形で資金を提供する形式

「ライセンスビジネス」「クラウドファンディングスクール」では、主に購入型のクラウドファンディングを活用した物販手法を指導しています。

「ライセンスビジネス」「クラウドファンディングスクール」主催者の小野寺とおるとは

本オファーの主催者である「小野寺とおる」とは、どんな人物でしょうか。

詳しいプロフィールは本人のサイト(https://blog.buyer-zemi.jp/profile/)にありますが、ざっくりまとめると、
1990年生まれの岩手県出身、高校卒業後に上京し都内のスーパーに就職、情報商材やセミナーに通い始めるも結果が出ないまま300万の借金を抱える。
居酒屋で見かけたポスターをきっかけに、世界一周の旅へ。
帰国後、個人でネット貿易を始めるも、うまくいかず。
ネット貿易で結果を出している人のセミナーでメンターに出会い、コンサルを受けて、半年で月収100万円を突破。

セミナー動画では、さらに

  • 現在は「ライセンスビジネス」と「物販スクール運営」の2軸で事業展開
  • 国内外の貿易・ライセンスビジネス経験10年以上
  • 起業1年で年商1000万円
  • 累計グループ内物販プラットフォームでの売上5億円ごえ
  • アジア最大の貿易展示会「香港メガショー」にて3日間の最高独占契約数36社
  • 日本最大の貿易展示会「東京ギフトショー」5年連続出店実績
  • 個人でも稼げる物販スクールでの指導実績3000名以上

売上を証明する資料やギフトショー出店の様子などを具体的に示してくれるわけではないため、上記の実績は本人の自己申告であることは認識しておくべきだと思います。

小野寺とおるによるその他のオファー

調べてみると、小野寺とおるは「在宅FIREシステム」や「グローバルバイヤースクールHANABI」「Beyond」「AT転売」「メルコン」といった様々なオファーを行ってきたことが分かりました。

「在宅FIREシステム」については、当ブログで取り上げたサーバー(https://lightn2.com/onoderafire/lp/lp2n/)でページが公開されていたり、動画のインタビュアーが大森淳弘であることが確認できました。
動画参照元:https://www.youtube.com/watch?v=Orus1k-LSg0

「在宅FIRE成功システム」の運営事業社は「株式会社Seven stud」なのですが、もともとは「株式会社BANKER6」という社名で、令和3年(2021年)10月に社名変更を行っています。

特定非営利活動法人とちぎ消費者リンクでは、「株式会社 Seven stud(旧:株式会社BANKER6)」への申し入れ活動を行っていたことも確認できました。

消費生活センターの相談現場においては、「簡単に儲かる」「自宅で簡単に稼げる」「スマホやタブレットを操作するだけで1日数十万円稼げる」という情報商材を購入したが指示通りに作業をしても儲からないという相談が多数寄せられています。
情報商材を提供する事業者は、事業者名を変え(本件も申し入れ準備の段階では「株式会社 BANKER6」という事業者名であり、商号変更後の事業者名で申入れを行っています)、サービス名称も変更しながら、同様の手口で勧誘・契約締結を行っている状況が見受けられます。

引用元:https://www.tochigilink.org/pdf-doc/kaiho/VOL.24.pdf

当ブログでも「月収100万円勝ち確定サイト」「LINE現金バズーカ」「AUTO-SELLマシーン」「ワールドリユースシステム」など、「株式会社Seven stud」によるオファーの検証を行ってきました。

株式会社FISTRIVとは

続いて、小野寺とおるが代表を務める「株式会社FISTRIV」について調べてみました。

国税庁法人番号公表サイト情報

株式会社FISTRIV
・法人番号指定年月日 令和2年(2020年)2月21日
・法人番号 6011501025611
・本店又は主たる事務所の所在地
 東京都荒川区南千住4丁目7番3号

検索しても、「株式会社FISTRIV」のホームページなどは見つけられませんでした。

セミナー動画内で、小野寺とおる本人のクラウドファンディング実績として紹介されていた「バッグ」の起案者が「株式会社EnLight」という会社であることが確認できましたので、調査してみると、小野寺とおるが「株式会社EnLight」という会社の代表を努めている時期があったことが分かりました。(この時の名義は小野寺徹)

よって、セミナー動画内の「バッグ」のクラウドファンディングについては本人の実績で間違いないと思われます。

「株式会社EnLight」ですが、公式サイトのアーカイブを確認したところ2016年9月12日設立されています。
国税庁のサイトによると2020年12月23日に閉鎖されていますので、同社閉鎖後に「株式会社FISTRIV」を立ち上げていることが分かります。
参照元:国税庁法人番号公表サイト

株式会社EnLightの(旧:4Lead株式会社)の気になる点

国税庁法人番号公表サイトで「株式会社EnLight」の情報を確認すると、以前の社名が「4Lead株式会社」であることが分かります。

さらに「4Lead株式会社」で検索すると、「Beyond」というメルカリ転売の商材オファーを行っていたことが確認できましたので、小野寺とおるが以前から物販に取り組んでいることも本当でしょう。

気になる点としては、「4Lead株式会社」が過去にオファーしていたアービトラージシステム「ArbiT」というオファーについて、集団訴訟プラットフォームMatoMaにてスレッドが立てられていたことです。
しかしながら、参加者は1名だけで、訴えている方が多いわけではなさそうなので、真意のほどは分かりません。
ただ、こういった訴えがあったこと、アービトラージシステムのオファー後に社名変更を行っている点は気になります。

以下リンクは、当該スレッドの魚拓です。

クラウドファンディング物販とは?

前置きが長くなってしまいましたが、肝心の「クラウドファンディング物販」について触れていきたいと思います。

読者様よりいただいた「動画セミナー動画」を視聴してみたので、「クラウドファンディング(クラファン)物販」について、ざっくりとまとめてみました。

STEP
海外のクラファンサイトで人気の商品を探す

KickstarterやIndiegogoといったサイトで商品を探します

STEP
日本国内での独占販売契約を結ぶ

商品のメーカーと交渉し、日本国内のクラファンサイトでの販売権契約を結びます

STEP
国内のクラファンサイトに商品を掲載

CAMPFIREやGREENFUNDING、MAKUAKEなどの日本国内クラファンサイトに商品を掲載し、購入希望者から支援金を集めます

STEP
商品を仕入れ、商品を発送

商品を仕入れ、購入者へ商品を発送

STEP
国内での販売権で権利収入

クラファン終了後は、その商品の独占販売権で収入を得る

クラファンの支援金から仕入額や経費を引いた額が自身の儲けになるとのこと。
また、クラファン終了後の一般販売については、「ライセンス料が入ってくる権利収入も見込める」という説明もありました。

もちろん、それぞれのステップではそれなりの作業が発生しますが、スクールでは、海外メーカーとの交渉ツールなども提供し、スクール生をサポートしてくれるとのことです。

実際に小野寺とおるが、「株式会社EnLight」名義でクラファン実績があることはウソではありませんし、クラファンのノウハウを持っていることも本当でしょう。

問題は、動画セミナーで説明されているように、「本人自らが本当に複数のプロジェクトを成功させているのか」、「初心者でもカンタンな作業とほぼコピペだけで大きな収入を手にすることができる」メソッドなのか、「手厚いサポート体制が整っている」のかといったところでしょう。

クラウドファンディングの実績を確認してみた感想

セミナー動画では、はじめに「株式会社WeCan」の岡芹史郎という人物が案内役として登場しました。
諸々の説明があった後、本オファーの提供者である小野寺とおるが登場し、クラファン物販についての説明や、クラファン物販実績(生徒の実績含む)などが紹介されます。

小野寺とおる自身の実績としては、7件のクラファンが紹介されていました。
そのうち1件目の「バッグ」のクラファンについては、起案者の欄に「株式会社EnLight」の記載を確認できましたので、本当の実績であることが分かりますが、残り6件についてはなぜか起案者の部分が白くなっており、起案者名が分からないようになっていました。
勝手に白くなることは考えられないので、意図的に隠していると思われるのですが、なにか起案者名を明らかにできない事情があるのでしょうか。

ちなみに起案者がわからなかった6商品をネット検索してみると、「GREEN FUNDING」にて実際のプロジェクトページを確認することができました。

動画内で紹介されたクラファンは、実際にプロジェクトとして行われていたものです。

6商品のうち2商品がヘルスケア・ビューティー・エンターテイメントに関わる事業を展開する都内の会社、1商品は大阪の会社、3商品は都内の輸入ビジネスを行う会社が起案者となっています。

それぞれの会社についてホームページなどを調べてみましたが、小野寺とおるとの確実な接点を確認することはできませんでした。(1社は過去に関係性があったようですが、ここでは触れません)
3社それぞれと何らかの関係性があるのかもしれませんが、各社の会社概要などからは、(例えば小野寺とおるが取締役に就任など)関係性を窺い知ることは出来ませんでした。

「株式会社FISTRIV」が運営する「HANABI」というサイト(https://bayerseminar.com/hanabi/project.html)にも、クラファン実績が掲載されていますが、「株式会社EnLight」の「バッグ」やスクール生の実績は掲載されているのに、説明動画内で彼自身の実績として紹介された6つのクラファンについては、なぜか掲載されていません。

契約上、社名を出せないということなのか、なぜ掲載されていないのかは分かりませんが、6つのクラファンが彼自身の実績なのか、受講生の実績なのかは分かりません。

クラウドファンディング物販のデメリットとは?

セミナー動画で説明されたような「クラウドファンディング物販」は、実際に副業として取り組んでいる方もいますし、法人化してクラウドファンディング物販をメイン事業としている方も存在します。

しかしながら、誰もが成功するビジネスではありません。
特にネットや物販初心者にはハードルの高い副業だといえます。

クラファン物販はすでにレッドオーシャン化している

セミナー動画内では、クラファン物販がブルーオーシャン市場であるなどと語られますが、そんなことはないというのが私個人の見解です。

コロナ禍の影響でネット通販の需要が急増した時期までは、副業として収益を上げるチャンスがあったかもしれません。
しかし現在では、競争が激化し、初心者が成功するのは難しくなっています。

クラファン物販がレッドオーシャン化(ライバルが多く競争の激しい市場)しているだけでなく、多くの企業がクラウドファンディングサイトを通販プラットフォームとして活用している現状では、個人が戦うのは以前より困難と言えます。

実際、セミナー動画で紹介された生徒実績も、2019年、2018年、2021年と数年前のクラファンが中心でした。
今年行われたクラファン実績も1件ありましたので、すべてが古いというわけではありませんが、実績として出てきたのは数年前のものが多い印象です。

また、生徒の実績として紹介された案件の起案者が、その後も積極的にクラウドファンディングを活用して物販を続けているかというと、残念ながらそういった人は少ないようです。

このように、クラウドファンディングを活用した物販は、かつてのような魅力を失いつつあり、今後挑戦する場合、一層の戦略と工夫が求められる副業と言えます。

ファンディング金額がすべて報酬になるわけではない

セミナー動画では、数百万という支援金額の実績を紹介されるので、「数百万が儲かるんだ!」と早とちりしてしまう方もいるかもしれませんが、注意が必要です。

商品の販売価格は自分自身で自由に設定できるので、仕入額の数倍で販売することも可能ですが、仕入れや諸々に費用が発生します。

例えば、「GREEN FUNDING」のスタンダートプランで、400万の支援総額でプロジェクトを終了したとします。
400万に対して手数料20%(80万)に消費税で88万を「GREEN FUNDING」へ支払い。
仕入れ費用を総額の4割、160万とします。
手数料等と仕入れ費用の経費は248万です。

かかる費用はこれだけではなく、メーカーから商品を送ってもらう際の送料、さらに関税がかかります。
商品が無事国内に到着してからも、商品の梱包・発送の外注費、商品を購入者に送る送料がかかります。
またPRのための広告費も見ておいたほうが良いでしょう。
クラファンページの制作を外注した場合、ページ制作の外注費も発生します。

メーカーとの交渉を行う場合に、自社ホームページもあったほうがいいので、ホームページ制作を外注する場合も費用が発生します。

販売する製品によっては、PL保険などに加入したほうが良いものもあるでしょう。

諸々の経費を考えると、400万の支援金を集められたとして、手元に残るのは、良くて100万といったところではないでしょうか。

400万の支援金で100万以上手元に残れば良いほうで、契約メーカーからの最低ロット(最低仕入れ数)などの指定がある場合、プロジェクトの支援金が少なく最低ロットの費用を賄えない最悪のシナリオも考えられます。
その場合、余剰在庫を抱え、マイナスになる可能性もゼロではありません。

では、支援額が大きくなるような商品を見つけられれば良さそうですが、そもそもそういった商品は人気がありライバルが多く、独占契約を結ぶハードルが高くなります。

クラファン終了までの労力に値する費用として十分だと判断するのであれば、トライもありです。
そのかわり、様々な作業を行わなくてはならないこと、リスクが伴うことは念頭に入れておきましょう。
(クラファン物販もビジネスです。簡単なビジネスはそうそうあるものではありません。)

セミナー動画では、仕入れ費用、商品の梱包・発送の外注費以外の、その他考えられる費用やリスクについては詳しく触れられておらず、説明が不十分だと感じました。

海外メーカーと契約を結ぶハードルが高い

海外クラファンサイトで「これは!」という商品を見つけたら、メーカーと交渉して国内での販売権獲得を狙いますが、最初の交渉手段はメールです。

「クラウドファンディングスクール」では、英語のテンプレートが用意されているのですが、これはスクールの生徒全員が同じテンプレートを使用することを意味します。

おそらく人気のクラファンプロジェクトには、同じようなメールが複数届くことになるでしょう。
ライバルは同じスクールの受講生だけではありません。
クラファン物販のスクールや情報商材はいくつもあります。
そういったところから、同じようなメールが届いてもメーカーから無視される可能性は高いはずです。

実際は海外のクラファンサイトに連絡してもほぼ返答なし。連絡あっても商品の購入するか否かの連絡。
(懇親会のような集まりに参加したが皆さん不満)
ひたすら無限にメール送りましょうしかアドバイスされない。
送る文章を添削頂くとかではない。テンプレを用意した文章をとりあえず送るだけ。

読者様の口コミより

読者の方も、このような状況に陥り困惑してしまったそうです。

「海外のメーカーに何度もメールを送る」というのは間違いではありません。
海外の会社だと1通のメールでは返信が来ないなんてことはよくあります。
そんな場合は、何度もメールを送ることになりますが、もちろん同じ文面では効果がないので、相手の目につくように内容やアプローチを変えて、文章を作ることが重要です。
相手も人間ですから、こちら側の熱意が伝われば返信をくれることもあります。

何度もメールを送ることは間違いではありませんが、テンプレの文章を送るだけでは意味がありませんし、費用を支払ってスクールに参加しているのですから、状況に合わせたメール添削サポートがほしいところですね。

ライバルが多い今、英語を話せることは超重要

セミナー動画では、「英語がわからなくても、テンプレートや翻訳サイトを使えば問題ない」的なことが言われていますが、英語を理解できるかできないかで大きな差がつくことは容易に想像できます。

はじめにメーカーに送るメール文面にしても、テンプレートをそのまま利用するより、自身の想いや熱意を伝えたほうが有利に働きます。
また、メールでの交渉がうまくいった場合、オンラインでのビデオ会議を依頼されることもあります。
英語を話せないからとミーティングを断れば、機会損失に繋がります。

完璧でないにせよ、通常会話位はできるほうが有利なことは想像に難くありません。

英語を理解していない人間と理解している人間の両者から同じような問い合わせがあった場合、もちろん後者が有利なのは明白でしょう。

クラファン物販がレッドオーシャン化している現在、英語を理解できる、話せるということは、ライバルに差をつける大きな武器になります。

独占契約しても安定的に収入が得られるとは限らない

なんとか海外メーカとの独占契約にこぎつけて、クラファン終了後の国内販売権利(ライセンス)も得ることが出来たとします。
話題になったクラファンであり、かつプロジェクト終了から日が浅いうちは、売れ行きも好調である程度の権利収入が見込めるかもしれません。

しかし、人気のある商品であればあるほど類似品が出回る可能性は高くなります。
中国産などの安価な類似品が出回れば、自分の商品が全く売れなくなってしまうなんてことも起こり得るのです。

実際、「Kickstarter」で数億円という支援金を集めた商品のプロジェクトで、支援者の手元に商品が届く前に、中国でコピー商品が出回るという事例もありました。
参考:https://kawaraban.kibidango.com/?p=5846

また、日本国内での販売に先立ち、商標権のチェックや認証が必要な商品ではないかといった事前確認も重要です。
そういったことを怠れば、メーカと契約できても、最悪、日本でプロジェクトを実行することが出来ない可能性もあります。

やることはほぼ「コピペ」だけではない

動画セミナーでは、“クラファン物販の5つのステップを半自動化して、やることはほぼ「コピペ」だけ”と、誰でも簡単にクラファン物販ができるような表現があります。

しかし、クラファン物販はコピペだけで完結するような簡単なものではありません。

商品のリサーチについては、“「Kickstarter」で特定カテゴリに表示される商品全てに交渉をかければいい”と説明があります。
しかし、実際は、そんなに単純なことではないでしょう。
商品の内容を確認し、日本で需要がありそうかリサーチしたり、日本国内での販売に際して認証等を取る必要がないかなどの確認もいります。
また問い合わせ先のメーカーについても、きちんとしたメーカーかどうか、ある程度調べておいたほうが良いでしょう。

メーカーとの交渉についても、メールを送ったところで返答が必ずあるわけではありませんので、粘り強く交渉(問い合わせ)を続けることが必要です。
(もちろん、交渉ですので英語ができるほうが有利です。)

メーカと契約できて、無事プロジェクトが始まってからも、支援者の質問に答えたり、メーカーへの進捗確認、クラファンサイトでのプロジェクト進行具合の報告など、継続的に行っていかなければなりません。
こういったことを行わないと、炎上に繋がる可能性もあり、次回以降のクラファン実施に影響が出てしまいます。

ビジネスですので、様々な手間が発生するのは当たり前です。
作業や対応を着実にこなし、実際にクラファン物販で利益を上げている人がいるのも事実です。(継続して稼げている人は多くないでしょうが)

物販スクールなどでしばしば問題になるのは、実際には多くの作業が発生することや、デメリットを十分に説明せず、あたかも簡単に誰でもできるかのような表現で集客を行い、その後のサポートが不十分である点です。

小野寺とおるのクラファン物販の総評

総評

クラウドファンディングを活用した物販は、確かに一定の利益を上げられる可能性があるビジネスモデルです。
実際にスクールの中には成功事例もあるでしょうし、基礎的な流れを学ぶには有益な部分もあるかもしれません。

しかし、セミナー動画の内容を確認した限りでは、リスクについての説明が不十分であり、「誰でも簡単に稼げる」といった印象を与える表現が多いように感じました。
そのため、再現性がどの程度あるのか、実際に多くの人が成果を出せるのかについては慎重に考える必要があるでしょう。

また、クラウドファンディングを活用した物販は決して新しい手法ではなく、すでに競争が激化している分野でもあります。
そのため、本気で取り組みたい場合は、書籍や他のスクール・教材とも比較しながら、自分に合った方法を模索することをおすすめします。

最終的に、スクールに参加するかどうかはご自身の判断次第です。
情報をしっかりと精査し、納得のいく選択をしてください。

最後に、口コミをいただいた読者様、情報をいただきありがとうございました。

当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。必ずしも正確性を保証するものではありません。また合法性や安全性なども保証しません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
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この記事を書いた人

このブログは、管理人による日々の商材観察を記録する観察日記です。
商材のことを調べていて当ブログにたどり着いた方の参考になれば幸いです。

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