本日の観察日記は、金勝(キムマサル)の「トレードキングダム」です。
なんでも「トレードキングダム」というFXコミュニティに参加すると「ゴジラシステム」なるEAが利用できるようになるらしいのですが、果たして実績のあるEAなのでしょうか。
ゴジラって名称大丈夫なのかな?
この人「キングギドラシステム」なんてものも出してたよ。
トレードキングダム セールスコピー
まずは、セールスページからコピーをピックアップしてみます。
入口となるページは複数存在しており、数パターンのデザインを確認済みです。
引用元:https://tkda01.com/yta-lp2-10/
- 累計1000人以上が実践済み!99%が未経験者
- りんご、バナナ、みかんを見極めることができるのなら今日から取り組める最短30分の作業で日給10万円を目指す方法
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「りんご、バナナ、みかんを見極めることができればできる」という意味不明なコピーですが、内容は投資(FX)です。
99%が未経験者ということは、ほとんどが初心者ということですね。
裏を返せば、投資経験者であれば、このページを見ても参加しないということでは?
自称、元海外ファンドチーフディーラーを名乗る金勝(キムマサル)という人物による無料動画オファーですが、果たしてどんなFX商材に繋がっていくのでしょうか。
トレードキングダムのサーバー・ドメイン情報
以下、2023年10月19日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | tkda01.com |
サーバーIP | 162.43.118.35 |
ISP | Xserver |
ドメイン取得日 | 2023年9月23日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証型(Let’s Encrypt) |
先月取得されたばかりのドメインですね。
新しいオファーかと勘違いしますが、トレードキングダムは以前から存在しており、過去には別URLにて展開されていました。
ドメイン | tkcfan.com |
サーバーIP | 103.3.1.51 |
ISP | Xserver |
ドメイン取得日 | 2022年1月14日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証型(Let’s Encrypt) |
こちらのドメインは昨年の1月に取得されており、メール・LINE登録後の動画視聴ページは、こちらのドメイン下で展開されます。
あれ、このサーバIPは・・・
tkcfan.comは、先日検証したちょな(蝶名林辰哉)のFRONTIERが入っているサーバーとIPが一致しています。
金勝(キムマサル)と蝶名林辰哉(ちょな)には、なんらかの関係がありそうですね。
それともたまたま同じサーバーなのか・・・
特定商取引法の表記
以下、特商法に記載された一部です。
販売者 | 三宅常雄 |
所在地 | 大阪市旭区太子橋3-6-9-102 |
メールアドレス | info@trade-kingdom.com |
電話番号 | 080-1924-0725 |
返金対象 | ・推奨証拠金の5万円以上でエントリーするものとする ・マニュアル内のたった一つのルール通りに実践している※5万円以下でも利益を出すことは可能ですが、返金対象は5万円以上となります。 ・サポート期間3ヶ月で行う3回のセミナーに出席してアンケートに答える。 ※もし時間が合わない場合は録画を視聴してアンケートを答える。アンケートが粗雑な回答の場合は録画を視聴していないとみなします。この場合、返金対象外となりますので、あらかじめご了承ください。 |
返金に対する注意事項 | 投資金に関しては返金対象外となります。あくまでも参加費の返金となります |
販売者も個人名、連絡先も携帯電話番号ですので法人による販売ではないようですね。
三宅常雄という人物と金勝(キムマサル)は同一人物なのか、それともビジネスパートナーなのか謎は深まります。
ちなみに過去、特商法に記載された情報は現在のものと異なっていました。
販売者 | 株式会社aki |
所在地 | 沖縄県那覇市若狭1-21-7 サニーウェル海岸通り303 |
メールアドレス | info@trade-kingdom.com |
電話番号 | 080-1924-0725 |
この時も、同デザインのページが公開されて、5本の動画を展開するという、現在と同じ流れでした。
販売している商材の内容が、ほぼ同じなのにナゼ販売者の変更を行ったのでしょうか。
個人販売より法人販売のほうが信用度が高いと思うのですが。
というかこの2つの特商法ページ、実は同時期に作成されていて、これらの他にもう1つ別の住所の特商法ページがあることも確認済みなんですけどね。
なぜ、1つの商材に3つの異なる住所の特商法ページが存在しているんでしょうね?
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
金勝(キムマサル)とは?
本案件の主催者である、金勝(キムマサル)とは一体どんな人物でしょうか。
元海外ファンドチーフディーラーで累計19億円を運用した経験を持っている。
現在は投資家・トレーダーとして活動しており、これまで1000名を超える人に投資指導をしてきたんだとか。
あくまでも自称です。
ファンドの名前が明かされていませんので、本当にこの人物がディーラーとして働いていたのか確認する術はありません。
X(旧Twitter)やYou Tubeアカウントも存在しますが、Xのフォロワーは2150人程度、You Tubeの登録者も4,700人程度と多くはありません。
累計1000人を稼がせるだけの実力者なら、もう少しフォロワーが多くても良さそうですが・・・
X見てたら、金勝(キムマサル)と蝶名林辰哉(ちょな)、めちゃめちゃ絡んでました。
サーバーIPが同じなのも偶然じゃなさそうですね。
金勝(キムマサル)のYou Tubeでは、背景が終始白い壁(よくある賃貸の壁ですね)なんですよね。
稼いでいるトレーダーなら多少豪華な部屋に住んでるんじゃないかと思うんですよね。
そういうとこ見せたほうが、稼いでるとアピールできるし、説得力あると思うのですが。
それとも見せられるような部屋じゃないんでしょうか?
特商法の所在地を調べてビックリ
特商法に記載された所在地を確認してみると、そこにあったのは「やわらぎマンション」という築53年の古いアパートです。
こちらの1階(家賃3.8万円)が特商法に記載された住所なのですが、19億円を運用していたトレーダーが住んでいるとも思えないですし、特商法に記載の三宅常雄という人物が住んでいるとしたら、一体何者なんでしょうか。
トレードキングダムにメール登録してみた
メール・LINE登録後に無料動画やインタビュー動画が数日にわたり配信されるのですが、動画内にも「おや?」と思える点がいくつもあります。
特に気になったのが以下2点。
公務員時代に副業がバレてクビになった話がおかしい
第3話の動画で、元々公務員として働いていた時に副業で投資を始め1億円を稼いだが、公務員は副業禁止なのでバレて退職したなんてことを言っていますが、これおかしいですよね。
株やFXは、投資であって副業ではありません。
公務員であっても、資産形成のために株、FX、不動産投資等を行うことは認められています。
仕事中にトレードしていたとかで、クビになったならまだ分かりますが、公務員は副業禁止だから投資が出来ないと言うのは間違いです。
金勝(キムマサル)は、本当に公務員だったのでしょうか?
もし、経歴詐称しているとすると、海外のファンドにいたというのも、ますます怪しくなってきます。
ゴジラシステムの実力がよくわからない
トレードキングダムコミュニティでは、「ゴジラシステム」という名のAI搭載(らしい)EAを使ってFXトレードを行うのですが、動画をひと通り見てもこのゴジラシステムの実力が判断できないんですよね。
にしても「ゴジラシステム」って・・・、東宝に見つかったら目をつけられそうですが。
(念のため、統合商標として登録があるか調べてみましたが「ゴジラシステム」の登録はありませんでした)
EAの実力を測る指標としては、長期のバックテストやフォワードテストがありますが、「ゴジラシステム」ではこういったテスト結果は提示されません。
動画内で、運用実績として各月の利益をまとめたエクセルを見せるだけ。
これでは、なんとでも出来てしまいますので、全く参考になりません。
まぁバックテストもなんとでもなるんですが、無いよりはあったほうが良いのは事実です。
「ゴジラシステム」が本当に実力のあるEAであるならPC画面上で、リアル運用を見せるなり、長期のバックテスト結果を見せるなりすれば信憑性も増すのに、なぜそうしないのでしょうか?
インタビュー内でMacBookをこれ見よがしに開くなら、トレード画面もスマホじゃなくてパソコン上で見せてくれればいいのにね。
トレードキングダムコミュニティの料金は?
動画をすべて見た後にトレードキングダムコミュニティが紹介され、参加希望者は電話で面談することになります。
このへんの流れがFRONTIERと似ていますね。
コミュニティの参加費用ですが
398,000円(銀行一括払い)
498,000円(カード払い)
こちらは3ヶ月間の料金で、以下の口コミを参考にすると、4ヶ月目移行継続するには、再度支払いが発生するようです。
3ヶ月後にまた入会金が発生します。システムも私みたいにパソコン持たない人はスマホだけでやり取りするんですがシステムをスマホに入力するのにマニュアルが事細かく書いてあって分からない事は事務局にLINEメールでやり取りするんですが、これも回答が腹立つ回答ばかりで使えたのは10日後で、最初の1ヵ月は利益が出てましたが2ヵ月過ぎた頃からマイナスが先行して結局、ほとんど残金は残っていません。
引用元:https://tsukahikaku.com/kim-masaru/
(中略)
それから3ヶ月を1日でも過ぎたらシステムはエラーが出て使えなくなりました。絶対にやらないで下さい。フィアナと言う女も一緒です。気を付けて下さい。
ゴジラシステムを利用したいなら年間で約120万かかるということですね。
ゴジラシステムが、この利用料を十二分に取り返すだけの実力のあるEAならいいのですが・・・
そして、フィアナという女性トレーダーとも関係がありそうなことが触れられていますね。
当方でも、調査の結果、キムマサルとフィアナには関連性があるのではないかと考えています。
【ネタバレ】トレードキングダムの口コミやレビュー
商材についてネット検索してみると、参考にできそうなコメントやレビューがありましたので、いくつか引用してみました。
金勝の情熱に負けて、追TKCに入会しましたが、その後はラインの既読も遅く
引用元:https://tsukahikaku.com/kim-masaru/
回答も冷たいと思います。
まだ口座開設のサポートも自分からお願いするのかどうかも、わかりません。
支払った金額はもったいないですが、このままやめた方が、無難だとかんがえています。
実際にコミュニティ参加していますが、EAや参加特典、参加費全額返金保証について過大広告や詐称がありますね。
EAについては手動エントリーの半自動タイプ、自動売買タイプ2種類、どちらもAI搭載とありますが、損切り機能さえ付いていません。
(中略)参加特典には月1のウェビナー無料参加とありますが、実質三ヵ月参加して一度もありません。
引用元:https://money-police.com/kimmasaru-tkc/
良いというコメントもあるのですが、どうもサクラっぽいんですよね。
実際に参加している方の口コミにもあるように、このコミュニティに参加したからと言って稼げるかは疑問です。
損切機能もないEA使うくらいなら、もっと安くで(なんなら無料で)マシなEAありますよね。
トレードキングダムの総評
管理人の意見としては、オススメできません。
金勝(キムマサル)は海外のファンドにいたといっていますが、ファンド名を明かしているわけではありませんので、額面そのままに経歴を信用することはできません。
また、元公務員と言いながら「公務員は投資ができない」(投資を副業だと思っている?)と間違ったことを言っており、経歴自体が作られたものではないかと疑ってしまいます。
長々と動画を見せる割に、EAの実力を図る証拠の提示もありませんし、実際に参加している方の口コミを見ても期待はできなさそうです。
投資は自己判断ですので参加は自由ですが、私なら参加しません。
以上、「金勝のトレードキングダム」についてでした。