本日は、小資金から資産構築を目指す「スピードスプリンター」について観察していきます。
ページのデザインを一目見て「あ〜、あのお仲間の・・・」となったので、内容に期待はできなさそうなんですが。。。
なんでもAIに任せるらしいよ。
またAIかぁ〜
Speed Sprinter(スピードスプリンター) セールスコピー
まずは、セールスページのコピーをピックアップしていきましょう。
引用元:https://adfukugyoinfo.com/lp/10/
- AI搭載の資産構築システム
- あなたもイージー市場でAIに任せて小資金から資産構築を目指しませんか!?
- やることはスマホ1台の簡単作業
- 知識、経験、スキル一切不要
- 資金もお小遣い程度の小資金でOK
小資金から資産構築ということは投資でしょうか?
なんにしても「スマホ1台で簡単に資金が増える」なんて言ってる副業で、まともなもの見たことありませんけどね。
Speed Sprinter(スピードスプリンター)サーバー・ドメイン情報
以下、2023年10月11日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | adfukugyoinfo.com |
サーバーIP | 18.164.154.109 |
ISP | Amazon.com, Inc. |
ドメイン取得日 | 2023年7月7日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証(Amazon) |
サーバーはAmazonのクラウドサービス(AWS)を利用しています。
ドメインは、今年7月に取得されたものですね。
独自ドメインでセールスページを展開しているスピードスプリンターですが、メール登録後に案内されるページのドメインは別ドメインとなります。
ドメイン | lightn5.com |
サーバーIP | 18.66.112.84 |
ドメイン取得日 | 2022年12月8日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証(AWS Certificate) |
こちらの「lightn」が含まれるドメイン、過去に取り上げてきた複数の案件と共通のドメインとなります。
同一ドメインのサイト
lightn5.comというドメインは、以下サイトでも使用されており、当ブログでも検証済みです。
ドメイン(lightn5.com)は、あの坂本よしたかと関わりがあると思われる人物たちの商材と同じドメインです。
「坂本よしたか」については「他力ヘブンズ」のページをどうぞ。
上記の複数案件で共通しているのはドメインだけでなく、ページのデザインにも類似性が見られます。
このことから仲間同士で同じサーバー、同じデザインテンプレートを共有していると考えられます。
共通点は、デザインだけでなくソースコードや、後に触れる動画の作りなどにも見られます。
特定商取引法の表記
販売事業者名(社名・商号・屋号) | 合同会社V.S.L |
---|---|
販売事業者所在地 | 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町10-15 |
代表者または運営統括責任者 | 高柳卓馬 |
連絡先 | 080-9330-3827 |
商品に関する連絡先 | vslsuport@gmail.com |
入口となるセールスページの特商法に記載されているのは、上記項目と「個人情報について」のみ。
価格、返金返品、サポートに関する記載は一切ありません。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
合同会社V.S.Lとは?
販売会社である「合同会社V.S.L」について調べてみました。
合同会社V.S.L
・法人番号指定年月日 平成28年(2016年)2月4日
・法人番号 8030003008402
会社ホームページは発見できませんでした。
「合同会社V.S.L」は、過去に取り上げた「3分マネーアラート(LINE×ブックメーカー)」の販売会社となっていた会社です。
3分マネーアラートの特商法には古い住所が記載されていましたが、本案件の特商法住所は国税庁サイトに記載のものに変更されています。
合同会社V.S.Lの所在地は?
特商法に表記された住所(東京都渋谷区神泉町10-15)をGoogleストリートビューで確認してみると、1Kの賃貸マンションが表示されます。
2022年12月28日に現住所へ変更されており、それ以前は個人宅の1軒家が会社所在地となっていました。
高柳大輔とは?
以下は、セールスページや動画から本人によるプロフィールを抜粋したものです。
- 埼玉県出身、現在33歳。
- 大学卒業後、外資系化粧品会社に就職。1年目から全国1位の代理店メンバーに。
- 手取り給料が少なく、起業を決意。4年目で年商2億円達成。
- その後事業売却し大きな資産を手に入れる。
- 得意分野は非常識な分野や方法で桁外れの実績を出すこと。
- 現在は国内外で事業を行いながら数千名の投資コミュニティを運営する。
上記プロフィールは、あくまでも自称です。
「高柳大輔 年商4億」「高柳大輔 起業家」「高柳大輔 投資家」などのワードで検索しても、一切情報がでてこないため、このプロフィールが本物であるかは不明です。
上記はセミナーの様子としてページに掲載された写真です。
セミナー参加者の年齢層が高いことに不安を覚えてしまうのは私だけでしょうか・・・
【潜入】Speed Sprinter(スピードスプリンター)のLINEに登録してみた
スピードスプリンターが投資なのか、それとも別の何かなのかを確認するために、実際にメール登録をしてみたいと思います。
メール登録→LINE登録→動画視聴と、関連案件と同様に同じステップで徐々にスピードスプリンターの内容が明かされていきます。
メールアドレス登録後に表示されるページも、見覚えのあるデザインレイアウトです。
LINE登録すると、数日にわたりメッセージが届いて、動画を視聴させられる流れだよ。
典型的なプロダクトローンチ手法だね。
LINEアカウントの所属国はタイ
こちらが誘導されたLINEアカウント。
アカウントの所属国はタイ。
この辺も他の関連案件と共通していますね。
おそらくプリペイドの海外SIMを利用してLINEアカウントを量産しているため、所属国がタイになっていると考えられます。
つまり、アシのつかないLINEアカウントを複数作成している可能性があるというわけですね。
LINEに届く長〜いメッセージ
LINEを追可した後に届くのは、超ロングメッセージ。
このグループのもう1つの特徴。
「メッセージがテキストではなく画像」になっているところです。
販売方法がマニュアル化されていることが伺えますね。
やっぱり動画を視聴させられる
LINE登録後は予想通り数日にわたり動画を視聴することになります。
あらら・・・
動画内では、「短期間で早く資産を構築するためのAI搭載のシステム」との説明があるだけで、具体的にどんな投資で資産を増やすのかは明かされません。
週に2日、1回1分程度スマホを数回タップするだけで月収100万、200万が狙えるとか、そんな副業あるとは思えませんけど。
FXとかバイナリーとかかな?
収支表を見せられて、年利2495.33%などといった数字がでてきますが、エクセルで作った表なんて自由に作れてしまうので何の証拠にもなりません。
動画は2話、3話と続き、少しづつ内容が明かされて、視聴者側の期待感を煽るような作りになっています。
いわゆるプロダクトローンチというマーケティング手法です。
商品売り込みを行うにあたり、商品情報を小出しにしていくことで見込み顧客の購買意欲を高めていくマーケティング手法です。
無償のコンテンツを段階的に提供して、見込み顧客の熱量が高まったところで有料商品を売り込みます。
スピードスプリンターで稼ぐ方法は「ホーストレード(投資競馬)」
2話の動画を視聴したところで、稼ぐ方法が「ホーストレード(投資競馬)」と明かされます。
投資っていうからFXとか株だと思ったら競馬!?
AIがデータを活用してレースを分析、買い目の配信が届くので、スマホでポチッと馬券を購入するだけなんだとか。
スピードスプリンターの画面を見せながら「なぜスピードスプリンターのAIがすごいのか」といったような説明がなされるのですが、どれも説得力に欠けるもので「負ければ負けるほど利益が大きくなる」という回収率をもとにしたヘンテコ理論も出てきます。
というか、このソフトを導入するのにPCいるんじゃないんでしょうか?
どのように予想通知を受け取るかの説明がないので、ソフトをPCにインストールするのか、サーバーアクセス型なのか、はたまた何らかの手段で買い目情報が都度スマホに届くのか?
このあたりの説明がないんですよね。
Speed Sprinter(スピードスプリンター) の料金は?
関連商材と同様、このスピートスプリンターもコミュニティに参加する必要があります。
「オンラインインベスタークラブ」「資産ブーストクラブ」「リッチ量産プロジェクト」とか「コピペ収入マスターズ」「自由億ファミリー」「エバーシャイニングファミリー」「パーフェクトフリーダムクラブ」
などなど、色々ありましたね〜
スピートスプリンターを利用するために加入するコミュニティ、その名も「ホーストレードファミリー」
参加特典やら先着特典やら年間一括払い特典があるのも関連商材と同じです。
申込みから4時間限定で、入会金55,000円(税込)、月額24,800円(税込)
クレジットカードで申し込むと月額19,800(税込)
さらに一年間括払いだと入会金無料で、237,600円(税込)
申込みページに価格が記載されているにも関わらず、特定商取引法の表記はありません。
「申込みは翌日20時スタート」の矛盾
申込み開始は翌日の20時から100名限定と告知されます。
何も知らない人が見ると、「明日の20時に急いで申込みしなければ!」となるかもしれませんが、20時から全員一斉募集となっているわけではありません。
その証拠に、「明日の20時」と説明があるのみで、「○日の20時」と特定の日付は出てきません。
そりゃそうですよね。
不特定多数がバラバラに同じ動画を見るので、「明日」は、個人によって異なる訳ですから、日付は言えませんよね。
ちなみに、参加費発表の動画がアップされたのは2023年7月24日。
2ヶ月以上前から「100名限定」「明日の20時」を言い続けていることになりますね。
LINEに送られるメッセージは予めスケジュール通りに送信されるように設定されていて、LINE登録から4日目に参加費案内のページリンクが届くようになっているだけです。
「急いで参加しなきゃ!」なんて思っちゃう人は、気をつけましょう。
【ネタバレ】口コミやレビュー
商材についてネット検索してみましたが、参加者の口コミは発見できませんでした。
注意喚起を行うブログはたくさんヒットしますが。
Speed Sprinter(スピードスプリンター)の総評
管理人の意見としては、オススメできません。
関係のあると思われる他の商材を見れば、この商材にも期待できないと言わざる得ません。
2話の動画で見せられる予想画面が、おそらくPC画面であるのも気になります。
スマホだけでできる的なことを言っているのに、予想画面がスマホじゃないんですから。
PCが必要ならその旨を明記するべきですし、ソフトのインストールが必要ならPCスペック情報は必須です。
利用方法について動画内で説明はありませんし、ページのどこにも記載されていません。
たとえスピードスプリンターが優秀なソフトだと仮定しても、そのあたりの詳細が明かされていない時点で注意が必要でしょう。
何にせよ、関係があると思われる案件を見る限り、このグループとは関わらないほうが吉だと思います。
以上、「スピードスプリンター」についてでした。