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Arrow.System.│類似案件との共通点多数、こんな投資システムで利益は出せません

Arrow.System.
引用元:https://landing001-arrow.com/

本日の検証案件は、投資システム「Arrow.System.」です。

こちらのオファーですが、詳細を調べてみると、過去に検証した類似案件と共通点が多く、同じ手法が使われている可能性があります。

目次

Arrow.System. セールスコピー

まずは、セールスページのコピーを取り上げてみます。

  • 500名様限定Arrow.System.スタートアップ会員募集をしています。
  • 今なら高額な初期費用無しで即日、投資がスタートできます。
  • 軍資金10万円付きのArrow.System.アプリを無料配布!
  • ポートフォリオ理論に基づくアルゴリズムにより一番勝率の高い金融商品をポートフォリオから選んで自動購入AIが自動で行います。
  • 投資未経験の方でも、安心してご利用頂けます。
引用元:https://landing001-arrow.com/

まず「500名様限定」という表現ですが、これは典型的な希少性を煽るマーケティング手法です。
過去に類似の投資システムを検証した際も、同様の「人数限定」の記載がありました。

また、「軍資金10万円付きのArrow.System.アプリを無料配布!」とありますが、10万円もの軍資金がもらえるというのも非常に不自然です。

投資未経験の方でも、安心してご利用頂けます。」とありますが、投資には常にリスクが伴います。
本当に「安心」できるのであれば、どのような資産管理手法を用いてリスクを最小限に抑えるのか、具体的な説明が必要です。

これらの文言は、単に「儲かるように見せるための誘導文句」でしょう。

Arrow.System.サーバー・ドメイン情報

以下、2025年3月30日時点のセールスページのサーバー・ドメイン情報です。

ドメインlanding001-arrow.com
サーバーIP157.7.107.148
ISPGMO Internet,Inc 
ドメイン取得日2025年2月14日
SSL証明書の種類Let’s Encrypt

ドメイン取得から1ヶ月半ですので、リリースされたばかりであることが分かります。

ドメインの管理者情報を調べると、北海道札幌市北区北八条西の「Taro Tanaka」となっていますが、この情報もダミーの可能性があります。

landing001-arrow.comドメイン管理者情報
landing001-arrow.comドメイン管理者情報

メール登録を行った後に案内される投資システムでは、別ドメインが使用されています。

ドメインarrow-arrow-system.com
サーバーIP66.220.10.10.
ISPHurricane Electric, Inc.
ドメイン取得日2025年2月14日
SSL証明書の種類SSL証明書なし

投資システムが格納されているサーバーがあるのはアメリカです。
こちらは、投資システムなのに、SSL化(暗号化)されていないというセキュリティ的にありえない仕様です。

こちらのドメイン取得者も、「Taro Tanaka」です。

ドメインは日本の会社で取得しているけど、システムはわざわざ海外のサーバーを利用しているね

ドメインが日本国内で取得されている一方で、ページやシステムが海外のサーバーに置かれている場合、購入者にとっては信頼性が低いと言わざるをえません。
このような構成は、販売元の身元を隠すため、日本の法律や規制の監視を逃れるためといった意図がある可能性があるからです。

Arrow.System.の特定商取引法の表記

セールスページには、特商法の記載がありません。

金融システムを案内するのに、運営者を明かさないということは通常ありえないことですので、この時点で本案件には関わるべきではありません。

特定商取引法(特商法)とは

特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられているので、特商法の表記がないものには注意が必要です。

特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示

特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では

  • 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
  • 代金(対価)の支払時期、方法
  • 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
  • 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
  • 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
  • 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
  • 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
  • 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
  • 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
  • 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
  • いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
  • 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
  • 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
  • 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
  • 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス

などの表記が義務付けらています。

参照:特定商取引ガイド

Arrow.System.は、投資システムを装った偽サイト

スマートフォン

メールアドレスを登録するとLINEへ誘導され、システムのログイン画面へと繋がります。

システムログイン後の画面については、セールスページのキービジュアルにあるものと同じです。

Arrow.System.
Arrow.System.
引用元:https://landing001-arrow.com/

口座には、投資金10万円がすでに用意された状態で、「購入する」ボタンをクリックすると自動で金額が増えていく仕様です。

セールスページには、「アプリ」との紹介がありましたが、投資システムはスマホインストール型のアプリではなく、単純にシステムを装ったWEBサイトです。

しかも、投資システムをうたっているにも関わらず、簡単なSSLセキュリティも施されていない状態です。

サイトのHTMLソース(プログラムコード)を読むと分かりますが、これは、簡単なプログラムで金額が増得ているように演出しているだけで、何らかの金融市場と連動しているわけではありません。

投資システムページに埋め込まれているのは無料のウィジェット

ページ内には、通貨ペアやドル円のチャートが表示されており、投資初心者には一見、リアルタイムで自動取引が行われているように見えるかもしれません。
しかし、実際にはこれらのチャートはTradingView社の無料ウィジェットを埋め込んでいるだけであり、単に市場のリアルタイムデータを表示しているに過ぎません。

つまり、システム独自の取引履歴や実際の売買データとは一切関係がありません。

埋め込まれたウィジェットは、TradingView社が提供する無料の高機能ウィジェットで、誰でも簡単に自身のサイトやブログで利用できるものです

つまり、他社の無料サービスを利用して、見た目をそれらしく装っているだけで、実際に投資システムが稼働しているわけではありません。

類似案件について

Arrow.System.は、過去に検証した以下の案件と非常に似ています。

これらの案件は、全て「見せかけの投資システムサイト」を用意しており、サイトへの誘導方法も共通しています。

全案件が、TradingViewの無料ウィジェットを「見せかけの投資システムサイト」へ埋め込んで、それっぽい演出を行っています。

Arrow.System.の価格は

価格

この“見せかけの投資システム”を数日間運用して、運用資金が増えたとしても、「利益を引き出すためには手数料が必要」などと理由をつけ、支払いを求められる可能性があります。

検証の通り、実際にはこのような投資システムで本当の取引が行われているわけではありません。
画面に表示されている資産も架空の数字です。

稼いだ金額が振り込まれることはなく、手数料を失うのが関の山でしょう。

Arrow.System.の総評

総評

今回の「Arrow.System.」は、類似案件と異なり特商法の表記がありませんでしたが、LINEアカウントの所属国はシンガポールとなっています。
検証してきた案件と同様、海外のペーパーカンパニーが運営元となっている可能性があります。

同じハリボテシステムの見た目だけを変更して、ドメインを変えながら同じようなことを繰り返しているグループだと考えられます。
こうしたグループは、ひとつの投資すステムの批判記事や口コミが目立ってくると、すぐに新しい名前で再登場し、再び投資希望者を募るという手法を取ります。

この手の怪しい投資案件に関わることは、最終的に資金だけでなく個人情報まで搾取されるリスクを伴いますので、十分注意してください。

以上、「Arrow.System.」についてでした。

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この記事を書いた人

このブログは、管理人による日々の商材観察を記録する観察日記です。
商材のことを調べていて当ブログにたどり着いた方の参考になれば幸いです。

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