本日の検証案件は、1日3万円以上を目指せる「スマホで画像をタップ」について取り上げます。
画像をタップするだけで報酬がもらえるなんてことは、ありません!
スマホを画像でタップ セールスコピー
まずは、セールスページのコピーから見ていきます。
引用元:https://it-2525.com/giy/
- スマホで画像をタップ!
- 家でも外でも簡単作業
- 1日10分でもOK1日3万円以上!?
- 今なら現金30,000円プレゼントも実施中
普通に考えて、画像をタップするだけで1日3万円も報酬が発生するなんていうことは、ありえない話です。
例えば、ポイントサイトなどで広告を閲覧することでポイントを稼ぐことは可能ですが、せいぜい1回あたり1ポイント(1円)がいいところです。
1日に3万回もタップするのは現実的ではなく、効率的とも言えません。(そもそも、それだけの広告が配信されない)
では、画像をタップするだけで1日3万円が狙える副業とは、一体何でしょうか。
サーバー・ドメイン情報
以下、2024年10月1日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | it-2525.com |
サーバーIP | 162.43.94.147 |
ISP | Xserver Inc. |
ドメイン取得日 | 2024年6月7日 |
SSL証明書の種類 | Let’s Encrypt |
ドメインは、4ヶ月前に取得されたばかりで、新しいオファーであることが分かります。
簡単な作業で儲かるとうたう副業について消費者庁から注意喚起
「写真をタップするだけ」と似たようなものに「写真を貼り付けるだけ」「写真を送るだけ」等とうたう副業ビジネスがありますが、これらにについては、消費者庁のホームページでも注意喚起がなされています。
令和3年6月以降、写真を貼り付けるだけの簡単な作業で儲かるとする、いわゆる副業ビジネスを紹介するLINEメッセージなどをきっかけに、最初に7,000円程度のテキスト教材を購入させた後、電話勧誘により、著しく高額なサポートプランの契約を締結させられたという相談が、各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。
引用元:https://www.caa.go.jp/notice/entry/026603/
当サイトで検証してきた中にも、同様の副業が見受けられました。
最初に安価なガイドブック(副業のマニュアルPDF)を購入させ、その後、高額なサポートプランに勧誘する手法です。
スマホを画像でタップの特定商取引法の表記
以下、ページに記載されている特商法の一部です。
販売事業 | 株式会社GIVE |
運営責任者 | 岡田 隆太郎 |
所在地 | 〒105-0014 東京都港区芝3丁目6-10 芝NAビル5F |
電話番号 | 03-4400-6394 |
company@give2000.com |
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社GIVEとは?
販売事業者である「株式会社GIVE」について調べてみました。
株式会社GIVE
・法人番号指定年月日 令和6年(2024年)6月18日
・法人番号 7010401183213
・本店又は主たる事務所の所在地 東京都港区芝3丁目6-10芝NAビル5階
今年の6月に法人登記されたばかりで、設立から4ヶ月程度の会社であることが分かります。
「スマホを画像でタップ」のドメインも4ヶ月前に取得されていますので、会社設立と同時に本オファーをリリースしていることが窺えます。
株式会社GIVEのホームページ(give2000.com)を確認すると、ホームページ制作、WEB広告事業、SNS運用事業などと記載されていますが、実績などは掲載されていません。
株式会社GIVEの会社住所は
特商法に記載の会社所在地(東京都港区芝3丁目6-10 芝NAビル5F)をGoogle Mapで表示するとこちらの建物が表示されます。
こちらのオフィスビル5階が会社所在地となっています。
ちなみに、このビルの6階には、AI搭載即金ナビゲーターという商材を販売していた「株式会社ONE」が入居していました。
やはり、まずは安価なマニュアルを購入させられる
セールスページで個人情報(氏名/電話番号)を入力すると、サンクスページにて専用LINEへ誘導されます。
このサンクスページには、LINE登録者限定でマニュアルガイドブックを1,980円で提供すると告知が表示されます。
やはり、副業を始めるために安価なマニュアル購入がありました。
消費者庁が注意喚起している手口と同じです。
副業を始めるのに、まず安価なマニュアルを購入させるものには要注意!
そして、このマニュアルに記載されているのは「アフィリエイト」によって稼ぐという内容です。
マニュアルにある内容は、ネット上にある情報を集めたような薄いもの。
1,980円で購入する価値はありません。
アフィリエイトは、昔からあるネットビジネスですが、成功するのは簡単ではありません。
「簡単に稼げる」と聞いて始めても、実際にはレッドオーシャン化しており、収益を得るまでに時間と労力が必要です。
また、SEO対策やコンテンツ制作、商品選定など、多くの専門知識が求められるため、初心者には難しい側面があります。
高額なサポートプランが存在
このオファーのターゲットは、ネットに疎く何も知らない初心者です。
その初心者を狙って高額なサポートプランが用意されています。
そして、その価格は数十万から数百万!
こういった手法のオファーは、電話で勧誘を行い、「資金がない」と言うと、「すぐに取り返せるから」と消費者金融数社からの借り入れを迫ってくることがありますので、絶対に関わってはいけません。
3万円プレゼントは、受取不可能?
現金3万円プレゼントについてですが、参加しただけでもらえるわけではなく条件があります。
条件を確認すると、以下のような記述があります。
“商品受け渡し後30日以内に弊社が本商品で推奨するウェブサイト内で10万円の収益が確定した場合、収益達成ボーナスとして3万円の贈呈”
1ヶ月内に10万円を稼げなければ、3万円はもらえないということです。
ネット初心者がアフィリエイトで初月10万を稼ぐのは簡単な事ではありません。
(セルフアフィリエイトなら10万以上も可能ですが、継続していくのは難しい)
また「購入者はいかなる権利も行使しないものとして購入してください」という記載もあり、消費者の権利を不当に制限しています。
これは消費者契約法に抵触していると考えられます。
その他、特定商取引法、景品表示法違反も見られるため、まともな販売業者とはいえません。
スマホを画像でタップの総評
言うまでもありませんが、全くオススメできません。
アフィリエイトは王道のネットビジネスですので否定はしませんが、高額なサポートプランを支払っても、ろくなサポートも受けられず、しばらく経つと連絡が取れなくなるのが結末としてよくあるパターンです。
あとに残るのは、消費者金融への多額の借金だけ・・・
もし、アフィリエイトを始めたいなら、まずは自力で色々調べましょう。
アフィリエイトの基本すら調べられない人が、アフィリエイトなどのネットビジネスに手を出すべきではありません。
情報を収集する力や、最低限の知識を自分で調べられないようでは、始めたとしてもすぐに挫折するのは明らかです。
以上、「スマホを画像でタップ」についてでした。