本日の観察案件は「EQUITY(エクイティジャパン)」
少ない資金からでもはじめられる資産運用とのことですが、なんとLINE登録と申込(受取口座登録)するだけで、3営業日後に初回配当が受け取れちゃうらしいです!
これは、いきなり怪しさMAXだね!
EQUITY(エクイティジャパン) セールスコピー
それでは、EQUITY(エクイティジャパン)のセールスページに掲載されたコピーを拾ってみます。
引用元:http://equitygroup.online/0/lp1/
- 月収300万円を稼ぐための投資マネージメント!!
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- お客様の資産増加率は脅威の100%です。
- 30年の歴史を持つ投資運用会社です。
景品表示法的に問題のある表記のオンパレードです。
しかも、投資を行う会社であると明言しているのに、セールスページには金融商品取引業者(金商)の記載どころか特商法の記載すらありません。
特商法については、LINE登録後に案内されるページに記載されているのですが、またこれが酷いもので。。。
ちなみにセールスページですが、4パターンのセールスページを見つけました。
ちなみに、これらのページはすべてURLが変更されたようで、2024年2月現在は閲覧できなくなっています。
サーバー・ドメイン情報
以下、2023年9月2日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | equitygroup.online |
サーバーIP | 118.27.125.148 |
ISP | GMO Internet,Inc |
ドメイン取得日 | 2023年5月29日 |
SSL証明書の種類 | SSL証明書なし |
ドメイン取得から3ヶ月ほどで、立ち上げから間もないページであることが分かります。
30年の歴史を持つ会社とのことですが、こちらの投資案件は新規事業なのでしょうか?
ドメインの若さも懸念点ですが、投資を行う会社でありながら、セキュリティ設定もできていないページを公開しているのは門題ですね。
【潜入】EQUITY公式LINEに登録してみた
内容確認のため、LINE登録してみます。
所属国・地域は日本国内ですね。
いきなりEQUITYがファンシーなフォントでびっくりしたよ
画面下に表示された各メニューから申込みフォーム、QA、ユーザーの声ページなどにアクセスできます。
Equity(エクイティジャパン)には4つのプランが存在
LINEからアクセスできるページは、どれもSSL化(セキュア化)なし、個人情報を送信するフォームですら暗号化されていないという安っぽさ。
セキュリティ意識の低い投資会社な時点で、もうOUTです。
こちらが申込みフォームに記載されたプラン価格。
ライトプラン5,000円〜プレミアム10万円。
会員登録(LINE登録)は無料でも、投資を始めるのは有料になるわけですから、セールスページ内にきちんと表記する必要があります。
特定商取引法の表記
LINEからアクセスしたページには、特定商取引法に関する表記ページのリンクがあります。
販売業者 | Equity |
---|---|
運用販売責任者 | 堀 孝也 |
所在地 | 本社9 West 57th Street, New York, NY 10019 |
お問い合わせ先 | ご登録頂いたLINE又は 『TEL0120-924-763』迄お問い合わせ下さい。 |
お支払い方法 | 銀行振込のみ |
本社の住所が、なぜかニューヨークです。
問い合わせ電話番号は日本のフリーダイヤルなのですから、日本支社なり営業所の住所を明記すべきでしょう。
投資会社の提供サービスの支払が、銀行振込のみというのもおかしな話ですね。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
Equityという投資会社は本当に存在するのか?
販売業者である「Equity」ですが、本当に存在する投資会社なのでしょうか?
まずは、特商法に掲載された所在地から探ってみましょう。
本社所在地は、ニューヨークのマンハッタンにあるSolow Building(別名9 West 57th Street)となっていますが、肝心なフロアの表記がありません。
そこで、会社名(Equity)+住所で英語検索をかけてみましたが、そんな投資会社が存在している様子は全く見つかりませんでした。
Equityには、株式資本や株、公平性など色々な意味があるので、投資と全く関係ないページはヒットするのですが、肝心な投資会社Equityは見当たらず。
こちらが所在地となっているビルです。
マンハッタンのミッドタウン、セントラルパークのすぐ近くにオフィスを構えられる(家賃激高)くらいですから、相当大きな会社のはずなんですが、おかしいですね〜。
30年の実績がある会社のはずなのに、おかしいなぁ?
ニューヨークには「The Equity Group, Investor Relations Firm」という会社が存在していますが、こちらは所在地が異なる上、企業のIPOなどに携わる会社です。
投資関連の会社だと、Equity Group Investmentsという投資会社が見つかりましたが、こちらは所在地がニューヨークではなくシカゴとなっています。
国内の法人登記で「エクイティジャパン」も確認してみましたが、関連性がありそうな投資会社や日本支社などは確認できませんでした。
専属担当者の写真は、全く関係ない人物の写真
「Equity(エクイティジャパン)」のサポート体制ページには、Partnership専属担当者として数人の写真と経歴が掲載されています。
試しに、その中のひとりの経歴をコピペチェックしてみたところ、国内の独立系資産運用会社のサイト内に、とっても似た文章を発見。
似ているというか、そのままコピペしただけに見えるんですが、単なる偶然ですかねぇ?
なんだか怪しいので、Equity(エクイティジャパン)のページに掲載されたメンバー写真の人物が本当に実在するのか調査してみました。
調査対象はこちらのKensuke Suzukiを名乗るシニアファンドマネージャーです。
ちょっと調べただけで、この人物がKensuke Suzukiでないことが判明しました。
この方は、鈴木さんではなく加藤さんという方です。
投資会社ではなく、西濃運輸グループの持株会社の方です。
「Equity」は関係ない人物の写真を勝手に使用し、ウソの経歴を掲載していることになります。
口コミやレビュー(追記あり)
実際にEquity(エクイティジャパン)に参加している人の口コミを探してみましたが、ドメイン取得から3ヶ月と新し目のページのせいか、実際に申し込みした人の口コミは発見できませんでした。
フリーダイヤル(0120-924-763)で検索するとjpnumberのサイトに、法人情報と口コミの記載がありました。
不自然な褒めコメントと、公式サイトのリンクには、なぜかアメブロのURL。
事業者情報も訪問者が自由に書き込めるので、このコメントや事業者情報については自作自演の可能性があります。
Yahoo!知恵袋にも自作自演と思われる質問・回答があるため、他でもこういった工作を行っていそうです。
2024年2月口コミ追記
先程、警察に行って相談してきましたが、銀行口座が凍結されてれば少しは返ってくるかもしれないとのことでした。
引用元:https://sagi.jp/エクイティジャパン/
お金は戻らないと思ってた方が良さそうです。
LINEのアカウント事態はあるのですがどうやら振込確認できず。。
引用元:https://sagi.jp/エクイティジャパン/
口コミを見るにやられてしまったようですね。
夢を見てしまってました。
せめて元金だけでも戻してくれたら良いものの。。
上記の口コミが記載されたページを見てみると、過去には自作自演と思えるような書き込みもあります。
また、当初はトライアル投資などと言って、実際にお金を振り込んで参加者を信用させたり、果物の詰め合わせを送ってくるなど、かなり手の込んだことを行っていたことが伺えます。
追記:当方にも口コミいただきました
当方にも、実際にエクティジャパンを利用した方からの口コミが届きました。
口コミによると「トライアル投資で実際にお金が振り込まれたため信用し、本投資を行ったが、利益が振り込まれるはずの日に振り込まれなかった。その後一切連絡が取れなくなった。」とのこと。
利益確定日までの2ヶ月間、LINEには毎日期待を抱かせるようなメッセージが届き、増資をすすめられたそうです。
リンク先のアメブロに記載の情報もウソ
ちなみに、リンク先のアメブロにアクセスすると「私の投資先の投資運用会社エクイティジャパン(EquityJapan)を検証してみました。」というタイトルのページが表示されます。
記事の投稿日は2021年12月21日となっていますが、記事が作成されたのは今年の6月22日です。
この投稿を読むと、Equityグループの日本支社である「エクイティジャパン」がリヴィアン(米国の電気自動車メーカー)に出資した、などと眉唾なことが記載されています。
Googleの言語設定を英語にして検索しても、Equityという会社がリヴィアンに出資した事実は全く確認できません。
リヴィアンへの出資について調べると、Amazonや住友商事の名前は確認できるのですが、Equityという社名は全く見当たらないのです。
アメブロ内では、下記写真とともに「エクイティジャパンがリヴィアンに出資した時のエクイティグループ本社」と記載されています。
しかしながら、この写真は「エクイティグループ本社」などではなく、東京の「住友商事本社」にて2017年に撮影されたものであることが判明しました。
NIKKEI Asiaサイト内で、東京都内の住友商事本社で撮影された写真であることが明記されています。
さらにアメブロには、「2023年の米国株見通し」なんて投稿もあるのですが、こちらは「三井住友DSアセットマネジメント」のサイトから文章を丸パクリしたもの。
ブログ内の投稿記事数も6件と少なく、「Equity(エクイティジャパン)」がまともな会社だと見せかけるために用意されたブログだと思われます。
後日談:ブログが改変される
上記のブログ検証内容を投稿してからしばらくして、同じページを確認すると、おかしいと突っ込んだ箇所が全て削除されていました(笑
検証時のページキャプチャと見比べてみたよ。
リヴィアンへの出資の件、NIKKEI Asiaサイトの写真を勝手に使用している件、他サイトの丸パクリ文章など全て削除されています。
しかも、当ブログを含む複数のレビューブログを名指しで批判。
よっぽど煙たかったのでしょう。
ただ、他社(Boston Dynamics)の会議室写真をNYにあるエクイティグループ本社の写真だと紹介したり、パクリ癖は健在です。
その後、さらに記事内容が改変され、記事のタイトルも
私の投資先の投資運用会社エクイティジャパン(EquityJapan)を検証してみました。
↓
私の投資先の投資運用会社エクイティグループのEQUITYJAPANを検証してみました。
↓
私の投資先の投資運用会社エクティを検証してみました。
といった具合に変化し、いつのまにか「ジャパン」の表記が削除されています。
EQUITY(エクイティジャパン)の総評
言うまでもありませんが、オススメできません。
ページのデザインや作りを見るだけでも、とても30年の歴史がある投資会社のものとは思えません。
会社メンバーの経歴も怪しい、写真は関係のない人物の写真を勝手に使用。
おそらく適当に記載された所在住所。
口コミなどの自作自演の疑い。
EQUITY(エクイティジャパン)は、法人ですら無いと思われます。
プランの費用のみを持っていかれるのか、投資資金を巻き上げられるのかは分かりませんが、今回の観察結果を踏まえると、関わらないほうがいいのはお分かりいただけたかと思います。
以上、「EQUITY(エクイティジャパン)」についてでした。