本日取り上げるのは、「Asset」です。
セールスページでは、ほぼ情報がなく、“国家公認”なんて書いてありますが、いったい何の副業なのか全く分かりません。
Asset セールスコピー
ここまでどシンプルなページ、あまり見かけたことありません。
怪しさしかないんですが。
引用元:https://assetreport1.com/dsfasd/attracting/
- 芸能人 富裕層 政治家
- 国家公認
- 今なら口座開設で5万円プレゼント〜毎日リアルタイムで利益配信中〜
国家公認って!
「口座開設」とありますので、なんらかの資産運用かとは思うのですが、それにしても「国家公認」って・・・
Asset のサーバー・ドメイン情報
以下、2023年10月7日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | assetreport1.com |
サーバーIP | 202.254.236.161 |
ISP | Xserver Inc. |
ドメイン取得日 | 2023年8月29日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証型(Let’s Encrypt) |
先々月に取得されたばかりのドメインなので、公開間もないページであることが分かります。
特定商取引法の表記
ページのどこにも、特商法に関する表記やプライバシーポリシーは見当たりません。
後に、会員サイトが展開されることになるのですが、会員サイトにすら特商法、プライバシーポリシー表記はなく、運営者情報は不明のままです。
特商法の記載がない時点で、この案件は怪しい、注意が必要ということは明らかです。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
Asset に登録してみた
シンプルなページからは、Assetがどのようにして利益を生み出すのか全く分かりませんので、メール登録して検証していきます。
メール登録後は、LINEアカウントを追加とお決まりの流れです。
以下2つのLINEに登録すると、Assetの説明動画や会員サイトへのログイン情報が数日にわたり送られてきます。
Assetの動画を視聴して稼ぐ仕組みを確認してみた
LINEに届いたリンクをクリックして説明動画を視聴してみました。
それにしても、AssetとASSETの表記が混在していて、どちらが本当の商品名か分かりません。
まともな販売主であれば、商品名の表記ブレが発生するなんてことは考えられません。
最も大切な商品名表記が固定されていないことからも、いいかげんな販売者であることが伺えます。
なんでもAssetは、国家公認の機密情報らしく、上流階級の間でしか広まっていない招待制の情報なんだとか。
すごい設定だな。。。
世界中のプロフェッショナル資産運用集団が、通貨、株式、債権、ヘッジファンドなど多種多様な資産運用を行って利益をもたらすんだとか。
こんなの信じる人いるんですか?(まぁ信じる人いるから、こういったものが存在してるんですが)
Asset会員サイトは低クオリティなハリボテサイト
配布されるコードを入力して、Asset会員サイトにログインすると運用資金5万円プレゼントが用意されており、毎日利益が発生するとのこと。
会員サイト専用LINEには、会員サイトURLとログインのためのコードが届きます。
“必ずAsset会員サイトにログインする際はこちらのLINEから”の注釈がありますが、これって、PCでアクセスされると都合が悪いんでしょうね。
スマホからアクセスさせたいんだね。ちょっと詳しい人にPCで見られちゃうと、都合が悪いのかな?(すっとぼけ)
【ネタバレ】ログインコードは1つ
LINEに届くログインコードですが、各個人に異なるコードが発行されるわけではなく、たった1つのコードを使いまわししているだけです。
というのも会員サイトのソースコードを見てみると、4桁のコードはjsファイルに直書きされているのです。
金融系サイトで、コードが1つのみ、しかも外から閲覧できる状態なんて絶対にありえません。
ログイン機能は見せかけなので、コードを入力しなくても「運用結果」「収益一覧」「口座」ページに直接アクセスできちゃうんですね。
毎日5万円程度の報酬が発生していることになりますが、これは操作する端末の日付情報を取得して、毎日利益が発生しているように見せかけているだけ。
Assetは、簡単なプログラムを使って、収益が発生しているように見せかけているだけの会員サイトです。
Asset の料金は?
会員サイトがハリボテサイトと判明したのでAssetが稼げないことは明白ですが、一応料金についても調査しました。
会員サイトを正規版へ移行するために移行料金が発生するという理由で、その費用は
32,980円
申込み開始から4日以内に申し込み完了しないと、ハリボテサイトでの運用利益も受け取れないんだとか。
まぁ支払ったが最後、LINEは連絡が取れなくなり、Asset正規版への移行なんて行われないんじゃないの?と思っちゃうんですが、実際どうなんでしょうね。
32,980円って価格も、絶妙だね。
さらに後日、上記金額を支払い申し込みした人向けに報酬を3倍にできる権利なるものが登場。
こちらの金額は19,800円。
申し込みページには
“弊社は、元々は投資運用会社で、その資金で、Asset のサービスをリリースさせて頂きました。”
といった記述がありますが、“弊社”が誰なのかは最後まで明かされず。
もちろん特商法の表記はありません。
Asset の総評
管理人の意見としては、全くオススメできません。
こんなクオリティの会員サイトで稼げるわけありません。
報酬が発生しているように見せかけ、正規版移行費用を巻き上げるのが目的なだけ。
費用も3万円ちょっとで、被害届を出す手間を考えると泣き寝入りしてしまうライン。
最低限の「特定商取引法に基づく表記」すらない案件は問題外です。
以上、「Asset」についてでした。