本日取り上げるのは、オプトインアフィリエイト目的のLINEから送られてきた「LINEの友だち追加で簡単副業」という案件です。
スマホだけでスキマ時間で稼げる副業とのことですが、実際に登録検証を行ってみます。
LINEの友だち追加で簡単副業 セールスコピー
まずは、セールスページのコピーをピックアップしてみましょう。
引用元:https://zakuzaku-hokkori.info/250/
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スマホを使って、簡単な作業をこなすだけで1日5万円を稼げる副業とのことです。
はっきり言いますが、そんな都合の良いスマホ副業は存在しません!
LINEの友だち追加で簡単副業のサーバー・ドメイン情報
以下、2025年6月13日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | zakuzaku-hokkori.info |
サーバーIP | 163.44.177.18 |
ISP | DonGMO Internet,Inc |
ドメイン取得日 | 2024年2月26日 |
ドメイン取得から1年以上が経過しています。
おそらく、このドメインを使用して様々なオファーを展開しているのではないでしょうか。
そして、このサーバーIPですが、以前検証した「寄付型クラウドファンディング」という案件のサーバーIPと一致しています。
おそらく2つの案件には、何らかのつながりがある可能性が高いでしょう。
特定商取引法の表記
LINEの友だち追加で簡単副業には「特定商取引法に基づく表記」がありません。
運営者がわからないものに関わらないほうがいいのは明白です。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられているので、特商法の表記がないものには注意が必要です。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
LINEの友だち追加で簡単副業に登録してみた

セールスページから案内されたのは「HANA」と名乗るLINEアカウントです。

こちらのLINEアカウントからさらに「斎藤です」というLINEアカウントへ誘導されました。
この「斎藤です」からのメッセージを要約すると「震災で家族を亡くし、保険金、見舞金、義援金など使い切れないほどの大金が入ってきたが、自身が病気になり先が長くないので、金銭的に困っている人に支援をしたい」といったものです。

もうこの時点で、展開が読める
資産家の話し相手になるだけで大金を受け取れるお仕事で、その「大金を受け取るためにギフトカードのコードを送らなければいけない」というやつですね。
【ネタバレ】1万円分のアップルギフトカードを請求される
「斎藤です」と何度かやり取りをすると、報酬を支払ってもらえるとのことで、担当を名乗る別のLINEアカウントへ連絡を取るように指示されました。
なんと、斎藤さん、中身のないペラペラなやり取りを数回しただけなのに「4,000万」もくれるそうです。
紹介された「担当 福間桃子」というLINEによると、現金の受取は、口座振込か直接受取のどちらかになるとのこと。
4,000万の直接配送って、誰が持ってくるんでしょうか?
メッセージに返答する形で、個人情報(口座or住所)を伝えたり、受取方法を指定すると、以下のメッセージが届きました。


4,000万を受け取るためには「1万円分のAppleギフトカード」を送れとのこと。
もちろん1万円分のアップルギフトカードを支払ったところで4,000万円は受け取れませんし、支払えば、さらなる請求が発生します。
以下はYahoo!知恵袋の投稿より
LINEのトークの中でお礼金?を払いたいから仲介の人と連絡をとってくれといわれ連絡をとっていると、口座番号等の情報を教えてくれと言われ、教えてしまいました。
その後、手数料がかかるからアップルギフトカードで10000円分送ってくださいといわれて、何度か送ってしまいました。引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14282986864



絶対に支払ってはダメ
「4,000万から1万円引いてくれ」「配送してくれたらその場で支払う」「現金を振り込むので振込先を教えて」など投げかけてみても、とにかく「アップルギフトカード1万円分を支払え」の一点張りです。
資産家とのやり取りで報酬がもらえることはない


「資産家とのやり取りで報酬がもらえる」といった副業に関する口コミやニュースはいくらでもあります。
LINEで副業を探していたら、 資産家とLINEをするとお金が貰えるという 副業(?)があったので、興味本位で LINEをしていました。 LINEのトークの中でお礼金?を払いたいから 仲介の人と連絡をとってくれといわれ 連絡をとっていると、 口座番号等の情報を教えてくれと言われ、 教えてしまいました。 その後、手数料がかかるから アップルギフトカードで10000円分 送ってくださいといわれて、何度か 送ってしまいました。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14282986864
SNSでやりとりをすると今度は国際資産総務機構の職員を名乗る男からメッセージが届き、そこには「3000万円を送金できるように準備しております」「受け取りには手数料が必要です」などと書かれていたため、女性は4回に分けて9万5千円分の電子ギフトカードを購入したということです。
引用元:https://rkb.jp/contents/202305/202305135971/
Appleギフトカードは、現金化しやすいというのが、支払いに利用されている理由のようですね。
使われた電子マネーの種類別にみると、未遂の8件を除いた全3047件の内、Appleギフトカードが使われた被害が1980件と突出。2月から急に増え、9月以降はほぼAppleギフトだけが使われている。警察庁の担当者は「Appleギフトカードは、電子マネーでスマートフォンやタブレット端末などApple製品を購入できるため、転売して現金化しやすいと犯人グループに思われているのではないか」と推測する。
引用元:https://web.archive.org/web/20240118025401/https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2312/25/news089.html
LINEの友だち追加で簡単副業の総評


資産家が、たった数回のメッセージのやり取りだけで、見ず知らずのあなたに大金を渡すなんて、そんな都合のいい話は現実には存在しません。
このような甘い言葉の裏には、必ず「何かを奪う」目的があります。
もし誤って登録してしまった場合でも、一切応じず、即ブロック・無視することが大切です。
間違っても個人情報やお金を渡してはいけません。
焦らずに、冷静な判断を心がけましょう。
以上、「LINEの友だち追加で簡単副業」についてでした。