本日の検証は、株式会社GENERAL HAWKの投資案件「AUTOPIA(オートピア)」です。
「毎日1万円の自動収入が継続的に得られる」とうたわれており、スマホ完結・投資再現No1など、いかにも魅力的なコピーが並びます。
しかし、本当にそんなに都合よく稼げるものなのでしょうか?
AUTOPIA とは
以下、セールスページより気になるコピーをいくつかピックアップしてみました。
- 世界初の錬金テクノロジー解禁
- 完全自動収入で新時代の理想郷へ
- さあ、毎日1万円の自動収入を何個でも、限りなく、そして何度でも
- 今なら世界初となる最新テクノロジー搭載投資システム
- 毎日1万円の自動収入を無尽蔵に何個も構築し続ける未来へ
- AUTOPIAプロジェクトでは軍資金のご用意が難しい方向けに毎月3〜50万円の軍資金を、手出しゼロから継続的に得ていただくサポートプログラムをご用意しております。
引用元:https://2503k1.com/?afl=xxxxx(xxxxx部分はアフィリエイトコード)
冒頭から「世界初」「錬金」といった、根拠のない誇大表現と捉えるべきワードが出てきます。
「完全自動」「理想郷」といったキーワードも、楽して稼げる幻想を抱かせる典型例です。
誰でも何もせず、労力ゼロで「理想郷」に行けるという発想そのものが非現実的です。
「世界初」「最新」など根拠のない表現、さらには「無尽蔵」「完全自動」といった現実離れした文言が並んでいる時点で、本案件には十分な注意が必要だと考えられます。
冷静に見れば、信頼性のある事業や投資案件であれば決して使わないような煽り表現ばかりで構成されており、誇大広告のオンパレードです。
メディア掲載実績について
セールスページには、「メディア掲載実績」として、複数社のロゴが掲載されています。

引用元:https://2503k1.com/?afl=xxxxx(xxxxx部分はアフィリエイトコード)
これを見て「信頼できるサービス」と思ってしまう方もいるかもしれません。
たしかに、実際に大手メディアに取り上げられているのであれば、一定の信用材料になる可能性はあります。
しかし注意したいのは、「メディア掲載=第三者からの評価」ではないケースも多いという点です。
というのも、プレスリリース配信サービスを利用すれば、料金を支払うだけでニュースサイトや提携メディアに一斉に情報を掲載してもらうことができるからです。
実際、AUTOPIAに関しても「@Press」というプレスリリース配信サービスを使って記事を配信しています。
有料のプレスリリースは、新商品やサービスの広報手段としては一般的ですが、あくまで「広告」寄りのものであり、内容の信頼性を保証するものではありません。
つまり、「有名メディアに掲載されているから安心」とは一概に言えず、掲載の経緯や内容そのものの信頼性をしっかり確認することが重要です。
このようなサービスは便利である一方、最近では、怪しい案件や根拠の薄い副業オファーなどに利用されることも少なくありません。
AUTOPIAのプレスリリースには「サービスの特徴」の1つとして“一切の勧誘行為・販売活動を禁止したクリーンな運営方針”と記載されています。
しかし、実際にLINE登録をしてみると、「限定投資枠の紹介」といった内容が送られてきます。
参照元:https://www.atpress.ne.jp/news/441320
AUTOPIAサーバー・ドメイン情報
以下、2025年7月11日時点のセールスページのサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | 2503k1.com |
サーバーIP | 202.230.61.90 |
ISP | Yahoo Japan Corporation |
ドメイン取得日 | 2025年2月26日 |
ドメインレジストラ | GMO Internet, Inc. |
セールスページで使用されているドメイン取得からは、5ヶ月未満と比較的新しいドメインであることが分かります。
セールスページからLINE登録した後には、別のドメイン「wakabayashi-autopia.com」が使用されています。
ドメイン | wakabayashi-autopia.com |
サーバーIP | 143.204.215.58 |
ISP | Amazon.com, Inc. |
ドメイン取得日 | 2025年6月30日 |
ドメインレジストラ | GMO Internet, Inc. |
こちらのドメイン取得は、先月末であることから、案件公開から2週間も経っていないことが分かります。
AUTOPIA特定商取引法の表記
以下「特定商取引法に基づく表記」に記載されている項目です。
販売者名 | 株式会社GENERAL HAWK |
代表取締役 | 加藤隆伸 |
所在地 | 〒259-1133 神奈川県伊勢原市東大竹1丁目21番3 |
メールアドレス | jimukyoku.generalhawk@gmail.com |
電話番号 | 046-364-2837 |
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられているので、特商法の表記がないものには注意が必要です。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社GENERAL HAWKとは?
販売事業者である「株式会社GENERAL HAWK」については、「圓豪(えんごう)PROJEC」調査時に取り上げ済みです。
「株式会社GENERAL HAWK」名義で販売されている情報商材としては、「圓豪(えんごう)PROJEC」の他に、「クラウドファンディングアカデミー」「Re:Born(リボーン)」「クラファンマスターテンプレート」といったものがあります。
株式会社GENERAL HAWK
・法人番号指定年月日 平成28年(2016年)5月11日
・法人番号 2180001123243
・本店又は主たる事務所の所在地 神奈川県伊勢原市東大竹1丁目21番地3ラ・ポール田中201号室
「株式会社GENERAL HAWK」は、設立から9年が経過している法人です。
現在の住所は「神奈川県伊勢原市東大竹1丁目21番地3」ですが、以前は愛知県名古屋市が所在地となっていました。

平成29年までの住所「愛知県名古屋市中区栄3丁目15番27号いちご栄ビル9F」ですが、平成27年から昨年(令和6年)5月まで、当ブログで何度か取り上げている「株式会社ライトニングプレミアム」(現在の社名:株式会社アシスト)が同住所に存在していました。
株式会社GENERAL HAWKの代表は将軍こと加藤隆伸
GENERAL HAWKの公式サイト「https://general-hawk.com/」を確認すると、代表取締役として「加藤隆伸」の名前と顔写真が掲載されています。
この人物は「圓豪(えんごう)PROJEC」や「ワールドリユースシステム」などの副業案件で「将軍」を名乗っていた人物と同一人物です。
AUTOPIAプロジェクト代表 若林茂とは
「AUTOPIA」の代表は「若林茂」という人物です。

引用元:https://2503k1.com/?afl=xxxxx(xxxxx部分はアフィリエイトコード)
- 元DeNA出身
- 日本で初めて「レンタル彼女」のサービスローンチ
- 多彩な人脈によるマルチファンドサービスを提供
- 事業を通して築いた人脈を活かし、投資案件への参入を重ね、2020年、完全FIRE達成
- テクノロジー投資の業界第一人者として、次世代FIREの実現を牽引している
「AIやフィンテックを含む最新テクノロジーによる収益化分野に多彩な人脈を持ちテクノロジーの力で自動収入を無制限に複数構築することによって理想郷へと到達するAUTOPIAプロジェクトを発足した」らしいのですが、語られるプロフィールはあくまで自称です。
上記の経歴を証明するような証拠が提示されているわけではありません。
試しに、「DeNA 若林茂」「レンタル彼女 若林茂」「投資 若林茂」などの検索ワードで検索しても、経歴を証明できるような情報を見つけることは出来ませんでした。
AUTOPIAのLINE登録してみた

セールスページからLINE登録を行うと、その後数日間にわたって断続的にメッセージが送られてきます。
いわゆる「ステップ販売」と呼ばれる手法で、段階的に興味を引きつけながら本命のオファーへと誘導する構成になっています。
登録後に送られてくる動画では、「AUTOPIA」はコミュニティ名であり、その参加者に対して「HAYABUSA」と呼ばれる投資システムが限定公開される、という説明がなされます。
つまり、セールスページでうたわれていた「自動収入」の正体は、この「HAYABUSA」というシステムに依存しているわけですが、肝心の投資ロジックや投資対象、具体的な運用実績についての詳細な説明はほとんどありません。
どのような仕組みで利益が生まれるのか、再現性があるのか、リスクはどうなのかといった点が不明なまま投資システムを紹介することに強烈な違和感を覚えます。
また、動画内では「AUTOPIA」参加者として数人の人物へのインタビューも紹介されますが、いずれも「銀行系や仮想通貨の投資で利益を出した」「為替のシステムの使用枠をもらった」といった、曖昧な成功談ばかりで、これらの人物が本当に参加者なのか、またその発言に根拠があるのかどうかについては検証のしようがありません。
演出として用意された参加者である可能性も否定できず、安易に信じ込むのは危険です。
AUTOPIAの費用について

コミュニティでは、「限定投資枠」の他に「会員専用サイト」「暗号資産・NFT投資情報の共有」他、などが用意されているとのことですが、コミュニテイの参加には費用が発生します。
費用は月額4,980円、年間一括払いの場合は49,800円となっており、一見すると投資関連の情報が得られる「サブスクリプション型の学習コミュニティ」としては高額すぎる金額ではないようにも思えます。
しかし、ここまでの検証結果を踏まえると、「投資システムHAYABUSAの実態が不明瞭であること」「実績やロジックの説明がないこと」「成功事例が抽象的・演出的であること」などから、本当に月額料金に見合った有益な情報やサポートが提供されるのかには強い疑問が残ります。
また、参加後、さらにバックエンドの商品が控えている可能性も否定できません。
【総評】AUTOPIAについて

投資ロジックや運用実績など、肝心な情報がほとんど開示されておらず、参加者の成功談も信ぴょう性に欠けるものばかりです。
月額制の情報提供サービスとして考えても、その内容が本当に価格に見合っているのかには疑問が残ります。
また、プレスリリースでは「勧誘行為は一切行わない」としながらも、LINE登録後の動画では「限定投資枠」の紹介など、実質的な勧誘と受け取れる内容が含まれていました。
投資はあくまで自己責任で行うべきものですが、「AUTOPIA」のように実態が不透明なコミュニティに安易に参加することは、慎重に検討すべきです。
自動収入どころか、結果的に損をするリスクの方が高い可能性もあることを、しっかり認識しておく必要があります。
以上、株式会社GENERAL HAWKの「AUTOPIA」 についてでした。