本日の観察商材は、口座開設だけで5万円がもらえる「世界の銀行」です。
世界の銀行って、いきなり怪しいネーミングですが、怪しいのは名称だけではありません。
世界の銀行 セールスコピー
セールスページは尋常じゃなくシンプルで、とってもチープです。
引用元:https://sekainobank.com/fda/attracting/
- 芸能人 富裕層 政治家
- 国際金融機関公認 世界の銀行
- 今なら口座開設で5万円プレゼント
国際金融機関公認とは?
正直、こんなページを信じる人がいるかどうかも怪しいところです。
とってもシンプルな「世界の銀行」のセールスページですが、過去に取り上げた「Wealth Bank」「Asset」と、非常によく似ています。
こうして並べてみると、そっくり具合が一目瞭然ですね。
この他、サンクスページや、登録後に展開されるページ、動画まで、ありとあらゆる部分に類似点が見られ、同じファオーマットで量産している様子が伺えます。
世界の銀行 のサーバー・ドメイン情報
以下、2024年4月21日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | sekainobank.com |
サーバーIP | 202.254.236.161 |
ISP | Xserver Inc. |
ドメイン取得日 | 2023年12月22日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証型(Let’s Encrypt) |
ドメイン取得は昨年の12月。
サーバーIPは、「Wealth Bank」「Asset」と同じサーバーIPです。
これらの案件は、おそらく同一組織によるオファーだと考えられます。
特定商取引法の表記
特商法に関する表記やプライバシーポリシーは一切記載されていません。
特商法の記載がないのに料金が発生すれば、完全にOUTです。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
世界の銀行 に登録してみた
メールおよびLINE登録後の展開は、ほぼ、Wealth BankやAssetと同じです。
「世界の銀行」は、毎日5万円を稼ぎ出してくれるシステムだそうです。
説明動画内では、「国家公認の機密情報になりますので外部には絶対に他言しないように」なんて煽り文句がでてきますが、国家公認の機密情報の説明をYouTubeにアップロードすることなんてありえません。
というか、動画の筋書きがWealth Bankとほぼ同じ。
動画も安っぽいね〜
世界の銀行会員サイトも単なるハリボテサイト
1話の動画視聴後に、「口座開設」をクリックすると、LINEに会員サイトURLおよびパスワードが届くのですが、このパスワードも全ユーザー共通という、ありえない仕様です。
こちらが会員サイトですが、パソコンでアクセスして、HTMLソースを読むと、外部jsファイル内に共通パスワード(数字4桁)が直書きされているだけ。
LINEのリンクを踏んで「世界の銀行」にログインするように指示があるのですが、PCでアクセスされるとソース見られて嘘を見破られるので、都合が悪いんでしょうね。
てことで、「世界の銀行」は、投資システムでもなんでもない、単なるハリボテサイトです。
ログインすると、毎日5万円ちょっとの報酬が積み上がっていきますが、これも簡単なコードで作られているだけなので、実際にシステムが稼働しているわけではありません。
世界の銀行 の料金は?
会員サイトにログインしていようが、ログインせずに放置していようが、LINEには「正規版へ移行する」案内が届きます。
LINEは、スケジュール通りにメッセージを配信しているだけなので、各個人が毎日ログインしてるかなんて知る由もありません。
正規版移行手続きの金額は
32,980円
支払ったところで、正規版なんて存在しないでしょう。
「世界の銀行」には、申し込みしてしまった人向けのアップセルや、申し込まなかった人向けのダウンセルオファーも用意されています。
報酬を3倍にするアップセルが、19,800円
副業配信コミュニティ参加権(怪しい副業情報が届くだけ)のダウンセルが、8,900円
となっています。
銀行振込先は、いずれも収納代行業者SPA
たとえ被害に会ってしまったとしても、泣き寝入りしてしまう金額設定ですので、そのへんも想定済なのでしょう。
絶妙な価格だ
数十万、数百万の被害額なら訴えようと思うかもしれないけど、数万円じゃ、訴える費用のほうが高いからね。
世界の銀行の総評
管理人の意見としては、全くオススメできません。
ただのハリボテWEBサイトで稼げるわけありません。
おそらく正規版移なんてものは存在しないでしょうし、料金を支払ったが最後、LINEの連絡先も消えて連絡を取れなくなるのがオチです。
初期費用もかからず、何もせずに毎日5万円が増えるなんて夢物語です。
以上、「世界の銀行」についてでした。