本日は、古本のせどりビジネス商材「タローの本せどり」について取り上げます。
ブックオフで仕入れてAmazonで転売する「本せどり」のオンライン講座みたいだね。
10年くらい前のブックオフは、せどらーがいっぱいいたけど、最近はあまり見かけないよね。
果たして、いまだに稼げる副業なのか疑問だよね。
タローの本せどり セールスコピー
まずは、セールスページの気になるコピーをピックアップしてみます。
引用元:https://lp.taro8.info/sedori-online-kouza/
- 副業でも1日平均2時間の作業で安定して30万円以上の利益を出せた『本せどり』のノウハウがわかる!!
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月30万の利益は、あくまでも経験のある商材販売者の実績ですから、経験のない初心者がいきなり30万の利益を生み出すのは難しいでしょう。
特定商取引法の表記
販売社名 | 合同会社T&Mスポーツクラブ |
---|---|
運営統括責任者 | 伊柳太郎 |
所在地 | 神奈川県横浜市鶴見区岸谷2-12-1リーデンススクエア横浜鶴見105 |
電話番号 | 050-5359-4335 |
メールアドレス | tamidaha.0813@gmail.com |
販売URL | https://lp.taro8.info/sedori-online-kouza/ |
問い合わせ先メールアドレスがGmailなので、連絡先としての信用度は低いですね。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
合同会社T&Mスポーツクラブとは?
販売社である「合同会社T&Mスポーツクラブ」について調べてみました。
・法人番号指定年月日 平成31年(2019年)2月19日
・法人番号 4020003015642
(法人設立年は不明)
合同会社T&Mスポーツクラブのホームページ
こちらが「合同会社T&Mスポーツクラブ」のホームページです。
子供を対象としたスポーツクラブ(サッカー・体操)のようですが、申込方法やいつどのように活動しているのかが全く分かりませんん。
検索しても、スポーツクラブとしての活動実態は見つけられませんでした。
それにしても、なぜ子供向けのスポーツクラブが「せどり商材」の販売元になっているのでしょう?謎です。
合同会社T&Mスポーツクラブの所在地は?
特商法に表記された住所(神奈川県横浜市鶴見区岸谷2-12-1)をGoogleストリートビューで確認してみると以下の建物が表示されます。
リーデンスクエア横浜鶴見というマンションが会社所在地となっています。
伊柳太郎とは?
運営統括責任者の伊柳太郎とは、どんな人物でしょうか。
セールスページから分かる情報としては、
- 3年前から「本せどり」をはじめ、毎日平均2時間の作業で月に30万以上の報酬を得ていた。
- 現在は発送作業を外注、月の平均作業時間は集に2〜3回の仕入れで1日2〜3時間の作業。
- 人件費を差し引いても月30万円以上の利益を出し続けている。
とのこと。
TwitterやYouTubeでせどりに関する情報発信を行っているようです。
タローの本せどりの料金は?
販売価格はコースによって異なります。
Aコース 98,000円(税込)
会員サイト
Bコース 198,000円(税込)
会員サイト/チャットワークグループ招待/ライン・電話での個別サポート
Cコース 298,000円(税込)
会員サイト/チャットワークグループ招待/ライン・電話での個別サポート/同行仕入れ・事務所見学(1回)
各コース買い切り価格です。
返金・返品保証なし。
タローの本せどり 商品概要
オンライン講座とこのことですが、基本は会員サイトでせどりの手法を学び、コースによりチャットワーク、ライン・電話サポート、同行仕入れなどが付随します。
- 全コース共通
- 会員サイト(24コンテンツ・動画23本計約100分)
- Bコース・Cコース共通
- チャットワークのグループに招待
- ライン・電話での個別サポート
- Cコースのみ
- 同行仕入れ・事務所見学(1回) マンツーマン指導(開催場所:神奈川県)
タローの本せどり 考えられるデメリット
「タローの本のせどり」のデメリットを考察してみます。
古本せどりは新しいビジネスではない
こちらの商材では、ブックオフで仕入れてAmazonで販売する方法を学びます。
古本のせどりは、10年以上前から行われている古いビジネスです。
一時期のブックオフでは、カゴに大量の本を入れて仕入れを行っている人をよく目にしました。
多くの実践者がいるため、ネットで調べればノウハウや必要なツールについてもかなりの知識を得られます。
画期的な新しいせどり手法を学べるならいいけど、以前からある手法ならお金払うまでもないかな〜
とりあえずはじめてみようと思うなら、ネットの情報や関連書籍で十分です。
ビームせどり禁止店舗の存在
ブックオフで効率的な仕入れを行うには、バーコードーリーダーは必須です。
スマホでバーコードを読み込むこともできますが、ハンディタイプのバーコードリーダーを利用したほうが素早く効率的に商品リサーチが可能です。
ブックオフの本のバーコードを片っ端から読み込んでいる人を見かけたことがある人もいるんじゃない?
いわゆる「ビームせどり」ね。
本棚の端から端まで、ものすごいスピードでバーコード読み取り作業してる人いるよね。
このバーコードリーダーを使った「ビームせどり」ですが、店舗によっては禁止する店舗が増えてきました。
そういった店舗ではスマホのリーダーで対応することになりますが、バーコードリーダーに比べ効率が悪くなります。
また、店舗によってはスマホでのバーコード読み込みも禁止、せどり行為自体がNGの場合もあります。
仕入れと在庫管理が必要
古本を仕入れるためには移動手段と運搬手段が必要です。
セールスページには「自転車や原付きバイクで仕入れをしている人もいる」とありますが、自転車やバイクで仕入れられる量には限界があります。
天気が悪ければ、せっかく仕入れた商品が濡れてしまうなんてことにもなるので、やはり車で仕入れができる人でないと大きな利益は生み出せないでしょう。
仕入れた商品は、在庫管理に加え、在庫を保管するスペースが必要になります。
空き部屋がある広い家ならいいですが、仕入れた本に生活スペースを占領されるなんてこともありえます。
エリアが重要
実店舗で仕入れを行うため、仕入先を確保する必要があります。
近くにブックオフが1、2店舗しかない場合、十分な量を仕入れることは難しいですし、店舗が閉店してしまえば、もちろん仕入先が無くなります。
自分の行動範囲内に数店舗ある都市圏でなければ、古本のせどりは難しいでしょう。
近くに店舗があっても、その店舗で「せどり行為」が禁止されたりすると仕入が難しくなるため、エリアや店舗に依存するビジネスであることを理解しておかなければなりません。
資金と経費が必要
当たり前ですが、仕入れのための元手が必要です。
さらに、Amazonの大口セラーアカウント費用、せどりツール利用料、交通費などの経費が毎月発生します。
また、古本を仕入れて転売するためには「古物商許可」の申請が必要です。(申請費19,000円)
タローの本せどりの総評
管理人の意見としては、オススメできません。
ブックオフを仕入先とする古本せどりは、10年以上前からある方法です。
わざわざ商材を購入しなくても、ネット上には方法やノウハウが溢れています。
10年前と比較すると、現在はフリマやオークション等で、個人がスマホを使って簡単に転売ができるようになりました。
それに伴い、実店舗の数は年々減少傾向にあります。
店舗を仕入先とする古本せどりは
店舗が閉店したり、せどり禁止になれば、簡単に収入源がなくなる。
長期的に継続できるビジネスではない。
ということは理解しておかなけれななりません。
以上、「タローの本せどり」についてでした。