本日は『スキャットマンPRO』というSEOツールについて取り上げたいと思います。
特定商取引法の表記
販売者名 | 高見沢 学 |
住所 | 広島県広島市安佐北区可部4丁目15-32-8 |
電話番号 | 050-3323-6112 |
メールアドレス | info@takamitool.jp |
販売URL | http://scatmanpro.takamitool.jp/lp3-ltd/ |
販売価格 | 月々3490円 (税込) |
法人ではなく個人による商材販売のようですね。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
高見沢 学とは?
販売者である高見沢 学という人物について調べてみました。
高見沢 学はマイネットワーク代表
住所と名前で調べると、マイネットワークという会社の代表に高見沢学の名がヒットしました。
国税庁法人番号公表サイトで調べても会社名がヒットしないので個人事業主としての屋号でしょうか?
所在地をグーグルストリートビューで確認するとこちらの一軒家が表示されます。
家主と思われる表札の下に「高見沢」の表札も見えます。
会社サイトによると
“年商24億円売上る企業の販売管理システムの、設計、開発、サポートを一手に任されています。”
とのことですが、そんな大きなシステムを個人宅でプログラム業を営む人物に任せていいのかと不安になります。
マイネットワークのホームページは?
こちらが「マイネットワーク」のホームページです。
ドメインmynetwork.jpについては2009年7月8日に取得されています。
広島市でネットショップやホームページ、メルマガ配信やWEBシステム開発などを行っているとのことですが、企業公式サイトなのにGoogle AdSenseの広告がいたるところに表示されます。。。
2017年12月に更新がストップしているようですので、そのころから放置状態と思われます。
スキャットマンPRO の料金は?
「スキャットマンPRO」の販売価格は
初月5,490円(税込)
2ヶ月目以降、月々3,490円(税込)
初年度の年間費用を合計すると43,880円となります。
返金保証は無し
スキャットマンPRO とは?
スキャットマンPROの概要
まずは、セールスページを見てみましょう。
引用元:http://scatmanpro.takamitool.jp/lp3-ltd/
- あなたのサイトを好きなキーワードで「いくらでも上位に表示して下さい!」
- 8年間、放ったらかしで稼ぎ続けてきた、その膨大な実績をついにツール化!
- SEO対策のプロ集団が100人も使っている、スキャットマンPRO。
- “良質”な被リンク数は多い方が、効果を高くする
- スキャットマンPROは、ページランク3以上を使用し、ランク4、5と言った超有名サイトしか与えられていない高品質サイトからの被リンクを送ることが可能です。
スキャットマンPROは、数多くの被リンクを獲得して自サイトの検索エンジン評価UPを狙うツールです。
高く評価されることで検索結果上位に表示されるようになるというわけです。
被リンクとは?
自サイト以外の外部サイトからのリンクを被リンクといいます。
被リンクを獲得することはSEOの面でも効果があり、検索エンジンで上位表示される一因となります。
一昔前は、数多くの被リンクを獲得することが検査結果上位に表示される一因となっていましたが、現在は被リンク数よりも、良質なサイト(評価の高いサイトやコンテンツ)からの被リンクを得ることが重要視されており、逆に質の悪い被リンクは低評価やペナルティを受ける可能性があります。
スキャットマンPROが被リンクを獲得する仕組み
では、スキャットマンPROは、どのように被リンクを獲得するのでしょうか。
被リンクはスキャットマンPROが所有するサテライトサイトから獲得します。
サテライトサイトはアメブロなどのフリーブログから固有ドメインを持つWordPressブログまで様々です。
スキャットマンPROユーザーが、それらのサテライトサイトへ記事を投稿することで、自サイトに被リンクを獲得できる仕組みになっています。
スキャットマンPROのデメリット
それでは、スキャットマンPROを使用した場合のデメリットを考察してみましょう。
セールスページの内容が古すぎる
セールスページの内容ですが、SEOに関する情報がかなり古いものです。
アクセス実績の画像も2014年と8年も前。
Googleの検索アルゴリズムは8年間で大幅なアップデートが行われているので、セールスページにあるような効果を2022年現在も見込めるかというと疑問です。
また、“スキャットマンPROのサテライトサイトはGoogleによるページランク3以上”とのことですが、現在ページランクスコア表示は廃止されていますので、本当にページランクが3以上かは不明のはずです。
ページランクスコア表示が廃止となったのは、高いページランク獲得を目的とした低品質サイトが量産されたためです。
金額が高すぎる
スキャットマンPROを利用するには、
初月5,490円(税込)
2ヶ月目以降、月々3,490円(税込)
という利用料がかかります。
年間4万円以上です。
しかも一度解約すると、再契約初月は5,490円支払わなければなりません。
これだけの金額を支払って、きちんとペイできるのか費用対効果をよく考える必要があります。
記事を投稿するサテライトサイトを選べない
記事の投稿先がランダムなため、評価の低い無料ブログなどに掲載された場合、ほぼ意味がありません。
被リンク効果のあるサイトに記事を掲載するために、とにかくたくさんの記事を投稿することになります。
記事を投稿するのが手間
スキャットマンPROは、数年前の古いシステムのため記事投稿エディタが非常に使いづらいです。
しかもHTML形式で書く必要があるため、初歩的なHTMLの知識が必須です。
また、記事の投稿はGoogleペナルティ回避のため、「リンクありの記事」「リンクなしの記事」を交互に投稿する必要があります。
これは、かなり面倒な作業です。
スキャットマンPROはグレーなツール
自分で自サイトを宣伝する記事を投稿するわけですから、結局の所、自作自演リンクです。
これは、SEO的にグレーなシステムと言えます。
今後のGoogleアップデートで、ある日突然ペナルティを課せられサイトが検索画面から消えるということになっても文句は言えません。
その昔、ドイツのBMW公式サイトがペナルティ課せられて検索対象から外されたこともあるくらいですから、ユーザーを欺く行為をGoogleは良しとしていません。
【ネタバレ】口コミやレビュー
商材についてネット検索してみると、
コメントやレビューで参考にできそうながありましたので、いくつか引用してみました。
正直な感想を書くと、スキャットマンプロはちょっと面倒に感じます。
引用元:ムービングリッシュ
スキャットマンプロで被リンクを送るには、800〜1000文字ぐらいの記事を1つ書かないといけないからです。
また、次の被リンクを送るには500文字ぐらいの雑記記事を書かないといけません。
つまり、1リンクを送るたびに最低でも800+500=1300文字はかかないといけないわけです。
スキャットマンPROの使用ブログは無料ブログと独自ドメインに分かれます。無料ブログの場合、今のところ一般的なライブドアブログからの投稿となるようです。この無料ブログからの被リンク効果はほとんど体感できないレベル程度しかありません。
引用元:https://peraichi.com/landing_pages/view/scatmanpro/
また独自ドメインの場合も、そこまで良いドメインが使えるというわけではないようです。たまに当たりがありますが、多くの外れドメインもありますので、基本的には数で勝負することが必要となります。
スキャットマンPROには、自分で用意した記事を投稿する必要があります。
引用元:https://kumawolog.com/scatman/#toc2
投稿用記事には、リンクを貼れる記事と、貼れない記事の用意が必要です。
自分で書く場合は、それだけの時間がかかります。
記事作成ツールや外注するにはお金がかかります。
スキャットマンPROの月額以外にもお金がかかるんです。
スキャットマンPROでは、アダルトサイトへのリンクは禁止されています。記事にアダルトなフレーズが含まれていないかも、厳しくチェックされています。
引用元:https://give-shot.jp/scatman-pro/
そのため、アダルトアフィリエイターは “基本的には” 使えません。
スキャットマンPRO の総評
「スキャットマンPRO」
管理人の意見としては、オススメできません。
- 記事の作成が手間
- 月額制なので利用する限り毎月支払いが発生
- SEO対策としてグレーなツール
- Googleアップデートでペナルティを課せられる可能性がゼロではない
実際に効果が出ているケースもあるようですが、
スキャットマンPROはSEOツールとして、かなりグレーなツールです。
長い間ペナルティ無しで運用されているから絶対に大丈夫ということはありません。
Googleのアルゴリズムのスキを突いて検索上位表示を狙う方法ですので、いつGoogleからペナルティを課せられるかわかりません。
サテライトサイトもろともペナルティを課され、検索エンジンから消える可能性もゼロではありません。
短期運用の使い捨てペラサイトならまだしも、長期運用しているブログが検索エンジンから排除されるなんて恐ろしいこともあり得るのです。
グレーなSEOツールである以上、オススメすることはできません。
以上、「スキャットマンPRO」についてでした。