あけましておめでとうございます。
商材観察ブログをはじめてから、あっという間に1年が経ちました。
これからも、次から次へと溢れ出てくるトンデモ商材を観察&報告してまいりますので、今後とも宜しくお願いいたします。
あと、サイトお引越し作業も急がねば(汗
新年第1弾は、スマートフォンとアプリだけで放置して稼げるらしい「らくらくネット」を観察していきます。
以前、観察のために登録したオプトインアフィリエイトから紹介された案件だね。
そうそう。
紹介リンクから飛んで登録すると紹介料が入ってしまうので、URL直打ちで紹介料が発生しないようにして検証していくよ。
らくらくネット コピー
まずは、セールスページのコピーをみていきます。
引用元:http://raku-2-net.com/
- 24時間365日今日から毎日稼ぎ放題!
- 必要なもの スマートフォンとLINEアプリだけ
- 1日1回確認するだけ
- 操作内容 初期設定だけ
- 時代にあったシステムで「放置して稼ぐ」を体感してください!
- AIの進化がめざましい昨今スマートフォン1台あれば“働かない稼ぎ方”つまり、自動でお金を増やし続ける事が可能になったのです。
- お金を生み出すプロと東京大学出身のエンジニアが共同で開発したAI搭載の自動システムです。
おそらく、なんらかの自動売買システムだね。
特定商取引法の表記
ページ内に特商法の表記、プライバシポリシーなどは一切ありません。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
らくらくネットは韓国のサーバー
ドメインraku-2-net.comを確認してみると、ドメインは日本の業者で取得されていますが、サーバーは韓国にありました。
国内の業者ではないのでしょうか?
それとも国内法での取締を回避するためでしょうか。
【潜入】らくらくネットにLINE登録してみた
とりあえず、セールスページで促されるままLINE登録してみます。
こちらのLINEアカウントを追加すると、さらに別のLINEアカウントを追加するように指示されます。
完全自動で月398万円の利益などの説明があるけど、一体何で稼ぐのかは明かされないまま。
またまた、別のアカウントに登録するように促されたよ。
「ここから追加できます」をクリックすると新たなアカウントへ誘導されます。
これ、オプトインアフィリエイトじゃ?
ここからクリックして登録すると「らくらくネット」に報酬発生するんじゃないかな?
一瞬アフィリエイトコードっぽいものが見えてラインアカウントに飛ばされたけど、何とも言えないね。
そのままLINEアカウントへ登録すると「らくらくネット」側に報酬が発生する可能性も否定できないので、改めて該当のLINEアカウントを直接開いて登録します。
こういった業者の養分になるつもりは毛頭ありませんので、念には念を入れて。
検証のためとはいえ、信憑性のない業者に儲けさせるつもりはありませんので。
オプトインアフィリエイトは、自分のブログやメルマガなどで商材やサービスを紹介し、報酬を獲るアフィリエイトです。
メールアドレスやLINEアカウントの登録が発生すると報酬を受け取ることができるため、嘘の情報で登録を誘導するページやSNSアカウントが数多く存在しています。
新たなLINEアカウントがいきなり怪しい
リンク先のLINEアカウントは「緑」という人物のアカウント。
こちらのアカウントで「参加希望」と返信するとメッセージが戻ってきて、やり取りを始めることになるわけですが、緑と名乗る女性の写真に違和感を覚えました。
さっそく画像検索してみたところ・・・
やっぱり!
あろうことか、京都大学のサイトにて、卒業生である櫻本真理さんという方の写真と一致しました。
LINEのプロフィール写真は、こちらの写真を左右反転して使用しています。
櫻本さんは、きちんとした会社を経営されている方ですし、緑という名前でもありません。
経営する会社も企業リーダー向けのサービスを展開されており、投資関連のサービスなど行っていません。
秘密裏に投資関連サービスを提供しているとも考えられないわけで。
つまり、全く関係のない人物の写真を利用して緑と名乗り、投資関連のサービスを販売しようとしているのでは??
このLINEアカウントとんでもないことしてるぞ。
とりあえず各所に連絡しておいたほうがよさそうだね。
メッセージ内の不自然な半角スペース
メッセージのやり取りの中で「投資金」という単語が出てくるのですが、投資の2文字の間に不自然な空白があります。
おそらく投資という単語を回避しようとしているのでしょうね。
「投資金」ではなく、わざと「投 資金」として、何か責められた時に言い逃れようといった意図が伺えます。
投資助言は、金融商品取引法に基づく登録等を受けなければ行うことはできません。
無登録で金融商品取引業を行った場合「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金」が科され、または併科されます。
さらに、サポートLINEへの登録を促される
緑と名乗る人物とやりとりを続けると、サポートデスクなるLINEアカウントを登録して口座開設を依頼するように指示されます。
飛ばされたのは謎の「サポートデスク」を名乗るLINEアカウント。
結局、カレンシーシステムだった
アカウント開設を依頼すると、currency-system(カレンシーシステム)なる投資運用を行うサイトへログインさせられますが、検証はここまで。
このサイトで無料で投資を始めることができ、管理画面では見る見る資金が増えていきます。
そして、ホクホクで貯まった資金を引き出そうとすると、出金のために費用を請求されます。
架空の管理画面で資金が増えていくような画面を見せられているだけで、実際は資金なんか貯まっていません。
数千万の数字を見てしまうと、手数料なんて安いものと思ってしまう人間心理を悪用するだけのサイトです。
ちょっとネットに明るい人間からすると、こんなちゃっちぃ作りのサイトで投資システムなんかありえないのですが、ネットリテラシーの低い方や、ご年配の方だと勘違いしてしまう方もいるのです。
そういった人達を狙ったサイトなので十分に注意を!
このサイトも韓国にあるサーバーに格納されているよ。
ちなみに、サイトのHTMLソースを見てみると、ツッコミどころ満載です。
めんどくさいので詳細は書きませんが、ソース読める方なら、ありえないサイトであることが一目瞭然。
【ネタバレ】口コミやレビュー
当たり前ですが、らくらくネットや「緑」を名乗る人物について検索してみても、好意的な口コミなど一切ありません。
以前は、異なる段取りでLINE登録者へアプローチしていたようです。
常識的に考えて、無料ではじめられてガッポリ儲けられるオイシイ話なんてありません。
投資をするなら、リスクを理解して普通に投資したほうが健全です。
らくらくネットの総評
管理人の意見としては、全くオススメできません。
とにかく怪しいところしかありません。
こういった業者は手を変え品を変え、情報弱者を狙ってきます。
特定商取引法の表記もナシ、他人の写真を勝手に使用、サイトを格納しているサーバーは国外。
架空の投資サイトで釣っておいて、手数料をくすねようとするだけ。
簡単に稼げるオイシイ話なんてそうそうあるものではありませんのでお気をつけ下さい。
以上、「らくらくネット」についてでした。