本日は、「One Piece Project(ワンピースプロジェクト)」という副業案件について観察していきたいと思います。
スマホアプリ作成ツールでアプリを作るみたい。
ツールを使って作るからプログラミング知識が不要ってことだね。
One Piece Project(ワンピースプロジェクト)セールスコピー
セールスページから気になるコピーをピックアップしてみたいと思います。
引用元:https://apps.jp.net/one/opt/blog/
- 最高月収867万円の地方公務員脱サラ
- 報酬合計5,000万円以上毎月120万円をコッソリ稼ぐサラリーマン
- 毎月400万円の安定収入の元看護師
- ワンピースプロジェクトはネットビジネスを学ぶキッカケ、そしてネットビジネスや副業で稼げる人を1000人以上育てたいという意志で立ち上げたものです。
- 楽しみながらアプリビジネスが無料で学べる
- 5年以上の運営実績と累計1200名以上が学んだアプリ開発のノウハウをお届けします
スマホアプリを作成しながらアプリビジネスを学ぶ案件のようです。
コチラのページでは、案件の中身を詳しく明かさずに募集を行っていますが、上田幸司公式ブログでは、アプリビジネスということが明らかにされています。
サーバー・ドメイン情報
以下、2023年3月11日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | apps.jp.net |
サーバーIP | 133.130.103.116 |
ドメイン取得日 | 2013年7月10日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証型(Let’s Encrypt) |
特定商取引法の表記
運営会社 | DACOON株式会社 |
---|---|
代表責任者名 | 上田 幸司 |
所在地 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-54-2 |
電話番号 | 03-5308-0134 |
メールアドレス | support@apps.jp.net |
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
DACOON株式会社とは?
運営会社である「DACOON株式会社」について調べてみました。
・法人番号指定年月日 平成27年(2015年)10月5日
・法人番号 2011101067215
(ホームページによると会社設立は2013年7⽉4⽇)
DACOON株式会社のホームページ(http://dacoon.jp/)を見てみると、EdTechサービスの提供、スマホアプリ開発、WEBサービス・アプリ開発、コンテンツマーケティング等のサービスを提供しているようです。
DACOON株式会社の所在地は?
特商法に表記された住所(東京都渋谷区代々木1-54-2)をGoogleストリートビューで確認してみると以下の建物が表示されます。
小林ビルという賃貸オフィスビルの4Fが所在地となっています。
上田幸司とは?
DACOO株式会社代表であり、案件の提供者である上田幸司とはどんな人物でしょうか。
以下、セールスページからのプロフィール引用です。
早稲田大学に入学後、在学中にシステム会社を設立。
引用元:https://apps.jp.net/one/opt/blog/
プログラマーとして様々なシステムを開発する傍ら、レンタルサーバーの運営、雑誌の出版、世界各国でのセミナー活動、ネットビジネスのコンサルティングなど、多ジャンルで活躍。
現在副業アプリ開発者を育成する会員制コミュニティを運営し、業界トップクラスの実績者を多数輩出している。
大学在学中に学生起業し、その後も会社運営を行っているようですから優秀な人物なのでしょう。
プログラマーとのことで、開発も自ら行っているようです。
Twitterのプロフィールに「出版分野では個人のお金稼ぎをテーマに10冊以上の本の出版に携わる現役の編集長」とあるように、実際に数冊の副業書籍を出版しているようですが、確認できたのは2019年出版の物まで。
ここ数年は出版事業を行っていないのでしょうか?
過去には被害者の会や集団訴訟も
「ワンピースプロジェクト」は、もともと「アプリビジネスマスター塾」というアプリ塾でした。
上田幸司公式ブログでも、2019年4月16日付の記事に記載があります。
この「アプリビジネスマスター塾」ですが、被害者の会が立ち上がったり、集団訴訟の動きがあったことが確認できました。
センチュリー行政書士・社労士事務所のサイトでは、被害報告やクーリングオフに応じないなどについてまとめられています。
また、過去には「集団訴訟プラットフォーム MatoMa」サイトにて、集団訴訟の動きもあったようです。
現在サイト内でページを確認することは出来ませんが、Twitterでの書き込みを見つけることが出来ました。
アプリ制作には有料プラン加入が必要
LINE登録して、「誰でもアプリメーカー」と「副業ビジネスガイドブック2020」を無料で受け取ることができますが、これだけでアプリ開発が出来て稼げるというわけではありません。
実際にアプリ制作を行い稼ぎたいと思った場合、有料のアプリ塾に参加する必要があります。
ツールを利用したアプリ制作や、アプリビジネスのノウハウ、収益化を学べるのが「ワンピースプロジェクト」ということです。
アプリ制作には、App Studio Pro(アップスタジオプロ)といオンラインツールを利用することになります。
ツール内にアプリ用のテンプレート(クイズアプリ・読み物アプリ・スライド画像アプリ・動画まとめアプリ・診断アプリ等)が用意されており、テンプレートに合わせて情報を入力するだけで、プログラムが分からない初心者でも、アプリが作れるということのようです。
ワンピースプロジェクトの料金は?
ワンピースプロジェクトの参加価格ですが、
入会金 298,000円
サポート期間(3〜6ヶ月)終了後、ツール利用継続に料金が発生
となっているようです。
30万近くの入会金と月々のランニングコストをペイするには、ヒットアプリを作らないといけませんね。
アプリビジネスで稼ぐ方法とは?
ブログで確認したところ、アプリの収益化については、広告収入がメインとなるようです。
無料スマホアプリを利用したことがある方なら、分かりますよね?
画面の上下に出てくる広告や、画面遷移のタイミングで出てくるアレです。
アプリをダウンロードしたユーザーが、継続してアプリを利用してくれれば収益も継続して生まれますが、ダウンロード数が少なかったり、継続利用がなければ収益は見込めません。
アプリが爆発的にヒットすれば、かなりの収益を得られるでしょうが、実際十分な利益を稼ぐことができる人は、極わずか。
ダウンロードされるアプリが作れるのか?
人気のあるアプリを作るには、アイデアやコンセプトが重要です。
アプリコンセプトがユーザーのニーズに合致していなければ、ダウンロードしてもらえません。
さらに、良いアプリが出来ても認知されるためにはプロモーション(話題性)も重要です。
また、個人制作アプリといえど、クオリティ(デザイン・機能など)が低いものより高いもののほうが好まれるのは当然です。
正直、App Studio Pro(アップスタジオプロ)のテンプレートで作られたアプリをいくつか確認しましたが、デザインクオリティやインターフェイスは、お世辞にもクオリティが高いとは言い難いものでした。
テンプレートを利用するにしても、デザイン技術や知識はあった方が良いでしょう。
良いコンセプトのアプリを作って人気が出ても「パクられて更にクオリティの高い似たようなアプリを作られる」なんてことはよくある話です。
アプリがヒットしても、次々に新しいアプリをリリースし続けなければなりません。
人気のアプリを継続して作れなければ、いくらアプリを量産しても望むような収入は得られないでしょう。
ワンピースプロジェクトの総評
今回の商材、管理人としては、オススメしません。
アプリ開発が副業にならないと言っているわけではありません。
稼いでいる方がいらっしゃるのも事実です。
しかし、アプリを作れても、そのアプリが人気のアプリになる保証はありません。
最低でも、入会費、月々のツール利用費、ランニングコスト(AppleDeveloperProgram年間12,800・Play Console年間25ドル)が発生するわけです。
(パソコンがない人はパソコンも準備しなければなりません)
クオリティに限界のあるツールでアプリを作って、これらの費用をペイできるのか考えると「ちょっと無理があるよなぁ〜」という印象です。
過去の評判も良いものではないですしね。
以上「ワンピースプロジェクト」についてでした。