本日は、「OLIVE(オリーブ)」なるFX自動売買システムを観察していきます。
勝率97%の自動売買システムだって。
今まで観察してきたFX自動売買ソフトはオススメ出来ないものだったけど、これもかな?
OLIVE(オリーブ) セールスコピー
まずは、セールスページのコピーをピックアップしていきます。
引用元:https://olive-official.com/lp1/
- 毎日1万円があなたの銀行口座に月収30万円を安定的に生み出し続ける勝率97%極秘ロジックをついに公開
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- 勝率97%を叩き出すロジック
- 無料で情報を受け取るだけで、OLIVEに参加し、勝率97%のFX自動売買ツールをもらうことができます
無料で参加できるような記述も見られるけど、無料なんてことはないだろうね。
ちなみにセールスページは3パターン確認できたよ。
特定商取引法の表記
販売者 | 株式会社ハピネスパーソンズ |
運営統括責任者名 | 藤田誠吾 |
所在地 | 〒174-0072 東京都板橋区南常盤台1-11-6 レフア南常盤台101号室 |
電話番号 | 03-4590-0056 |
Eメールアドレス | info@olive-official.com |
上記に加えて、「表現及び商品に関する注意書」があるだけで、価格や返品に関する項目は見当たりません。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社ハピネスパーソンズとは?
販売者である「株式会社ハピネスパーソンズ」について調べてみました。
・法人番号指定年月日 平成28年(2016年)1月8日
・法人番号 9010601049039
(法人設立は2016年1月5日)
株式会社ハピネスパーソンズの住所が!?
以下が株式会社ハピネスパーソンズのホームページです。
代表は、特商法ページと同じく藤田誠吾であることが確認できます。
会社概要に掲載の住所(東京都中央区湊2-6-4)と特商法に掲載の住所(東京都板橋区南常盤台1-11-6 レフア南常盤台101号室)が異なっています。
特商法には、本来の会社所在地を記載していないということです。
何か不都合でもあるのでしょうか?
株式会社ハピネスパーソンズの所在地は?
特商法に表記された住所(東京都板橋区南常盤台1-11-6)をGoogleストリートビューで確認してみると以下の建物が表示されます。
こちらの住所「レフア南常盤台101号」は、月500円で住所貸しを行うバーチャルオフィスです。
株式会社ハピネスパーソンズは、この場所での営業実態がない会社ということです。
実際の会社所在地ではなく、わざわざバーチャルオフィスの住所を掲載する意図は何でしょうね?
以前の特商法に表記されていたのは、株式会社STS
OLIVEの販売者ですが、以前は「株式会社STS」という別の会社だったようです。
株式会社STS
埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-366-9 大宮駅西口ビル2階
こちらの会社、過去に「TRUSTプロジェクト」なるFX自動売買ツールを販売していましたが、2022年5月24日に閉鎖されています。
この「TRUSTプロジェクト」もYouTube広告を流し、無料で1日1万稼げるなどとうたっており、OLIVEと同じような広告展開を行っていたようです。
言うまでもなく評判は最悪。
TRUSTプロジェクトと同様のFX自動売買システムOLIVEを売り出すも、5月に会社閉鎖。
現在は「株式会社STS」がOLIVEの販売元となっているわけですが、こうなってくると裏にいる人物は同一人物ではないかと勘ぐってしまいますね。
ちなみに、「TRUSTプロジェクト」で表立っていた人物は、株式会社Wealth Tech Systemsの大谷拓弥という人物です。
Wealth Tech Systemsも2021年5月24日に閉鎖されています。
山下晋司とは?
OLIVEですが、プライベートバンカーを名乗る「山下晋司」という人物がEA開発者のようです。
上記の顔が隠れた男性が山下晋司と思いがちですが、こちらただの写真素材です。
元素材画像はこちら↓
素材の人物は白人男性。
山下晋司と名乗るには違和感ありすぎです。
元画像が外国人だとバレないように、画像上部をトリミングしている様子が見て取れるね。
使用画像は素材だし、プライベートバンカーやファンドマネージャー、EA開発なんていうプロフィールも作られたものでしょう。
OLIVE(オリーブ) に登録してみた
こちらのシステムを利用するには、メールアドレス登録が必要とのことなので、メール登録してみました。
早速、山下晋司からメールが届き、LINE登録に誘導されます。
分かりきったことですが、典型的なプロダクトローンチの手法です。
商品売り込みを行うにあたり、商品情報を小出しにしていくことで見込み顧客の購買意欲を高めていくマーケティング手法です。
無償のコンテンツを段階的に提供して、見込み顧客の熱量が高まったところで有料商品を売り込みます。
とにかくLINEに登録してみます。
山下晋司、友達少ないな。
LINE登録してみたら
メールから誘導されLINE登録すると、長いメッセージが来て、動画を見せられ、個人情報を登録させられる王道の流れなのか確認してみました!
早速、別ページへ誘導されます。
OLIVEにご参加頂きありがとうございます!
の言葉とともに、長い長いメッセージ。
2時間後にシステムの詳細がメッセージされるとのことなので、それまで送られてきたリンクをクリックして動画を視聴してみます。
動画内では、終始、山下晋司と名乗る人物のナレーションと画像を見せられます。
あ、上の画像の人物も素材だよ。
動画内の様々な矛盾点
動画の初めから矛盾だらけで失笑。
- プライベートバンカーであると主張していますが、公益社団法人日本証券アナリスト協会のPB資格保有者名簿に名前が存在しません。
- 日本国内にはこれまでプライベートバンカーと呼ばれる人は存在してなかった。と言っていますが、日本では1902年にシティバンクがプライベートバンク業務に乗り出しています。
- 今は顔出しできない理由が、プライベートバンカーで、富裕層が顧客のため安全のため。と言っていますが、富裕層を顧客に持ち稼いでいるプライベートバンカーが時間と労力をかけて商材販売で稼ごうとしている矛盾。
そんなに儲かるシステムなら顧客の富裕層にいくらでも売れるでしょうに。 - 実績としてみせた画像が短期トレード分のみ。なぜ長期実績を示せないのでしょう。
2年以上のバックテストを繰り返したということなので、そのバックテストの実績を示すべきです。(せめて5年以上はバックテストすべきだと思いますが)
200人限定募集なので、熱い思いを訴えかけた人を厳選するらしいです(笑)
友達30人もいないんだから、厳選するも何も。。。
参加費無料な理由
OLIVEをモニターに無料提供する理由ですが、開発に携わった証券会社から取引に応じた報酬が発生するとのこと。
なので、実質無料で提供できるということらしいです。
証券会社が開発に携わったなら証券会社が自分たちでモニター募ればイイことでしょう?
なぜわざわざこんな怪しい方法でモニター募集する必要が???
もう、最初の動画だけでお腹いっぱいです。
低レベルすぎでしょう。。。
OLIVE(オリーブ) の料金は?
無料とうたっていますが、おそらく参加費用を請求されるのでしょう。
次のメッセージを待つ間に検索していたら、以下のような書き込みを見つけました。
(ちなみに次のメーッセージは、個人情報の登録と質問への回答依頼でした)
\19,800払って(単なる入口)高額なシステム(\300,000~)を買わされます
引用元:https://sagi.jp/%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%96%e3%80%80olive/
それで\10,000/日を得るらしい。(月利用料\20,000)
参加するのに19,800円、システムの購入に30万円、月額利用料が2万円
初年度は33万9,800円。
これで、1日1万円の利益が得られるらしいです。
【ネタバレ】口コミやレビュー
商材についてネット検索してみると、儲かったなどの口コミは発見できませんでした。
反対に、当ブログのように注意喚起するブログがたくさんヒットします。
OLIVE(オリーブ)の総評
前作と同様、管理人の意見としては、全くオススメできません。
特商法の住所がバーチャルオフィスだったり、開発者のプロフィールが矛盾だらけ、無料とうたいながら高額な価格設定。
高額を支払って参加しても稼ぐことなんてできず、気がつくと販売業者はいなくなっている。
なんて未来しか見えません。
以上、「OLIVE(オリーブ)」についてでした。