本日とりあげるのは『AIFIRE』という競馬の自動収益アプリです。
競馬の予想だけではなく、馬券の購入から配当までアプリが行うということらしいのですが、全てを自動化するなんてことが可能なんでしょうか?
AIFIREセールスコピー
それでは、セールスページに掲載されたコピーをピックアップしてみましょう。
引用元:https://fapp-service.com/
- 初心者・副業未経験者OK!誰でも瞬時に莫大な利益を不労所得で手に入れられる
- 競馬というと「ギャンブル」というイメージが強いですが、実はここにシステムを当てはめると印象は全く変わります。
- AIFIREでは、業界経験30年以上の予想師による理論と2万8千レースほどの統計データの解析を組み合わせ、高い的中率を実現することに成功しました。
- しかも、馬券の購入から的中配当までアプリが自動で行うため、競馬の知識は一切不要。
- さらに、パソコンや専用マシンを用意する必要はなく、スマホひとつで完結します。
最新のAIを活用した馬券自動収益アプリとのことで、予想から馬券購入、配当までを網羅しているらしいです。
あくまでも個人的意見ですが、競馬予想なら予想だけしてもらって、馬券は自身で好きなように購入したくないです?
サーバー・ドメイン情報
以下、2023年8月8日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | fapp-service.com |
サーバーIP | 203.183.145.254 |
ドメイン取得日 | 2022年8月14日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証(JPRS) |
ドメイン取得は昨年の8月ですから、サイトが公開されて1年未満であることが分かります。
サーバーIPが株式会社digitalAのBLOSSOM、株式会社DROPのDROPと同じ
AIFIREのサーバーIPですが、過去に検証した「BLOSSOM」(https://b-blossom.net/)や「DROP」(https://drp01-linfosys.com/)と一致しています。
BLOSSOMは、ツールを使ってアフィリエイトで稼ぐというものでしたが、取り組むためには高額なサポートプランに加入する必要がありました。
1ヶ月12万からという高額プランや、自作自演が疑われるYahoo!知恵袋の書き込みから、オススメできない案件と結論づけたものです。
DROPについても、数十万のプランに加入してポイントサイトで稼ぐものでしたが、全く稼げないという口コミがあった案件です。
AFIREとBLOSSOM、DROPのサーバーIPが同一IPということは、この3サイトは同じサーバー内に格納されているということです。
つまり、この3サイトは、サーバー契約者が同じ可能性があるということです。
特定商取引法の表記
販売事業者の名称 | 株式会社PD |
---|---|
運営統括責任者 | 大山和矢 |
会社ホームページ | https://psychdsgn.com/ |
所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-11-10 |
電話番号 | 03-5312-5221 |
fs@psychdsgn.com |
偶然の一致かもしれませんが、特商法の各項目名がBLOSSOMと同じなんですよね〜。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社PDとは?
販売事業者である「株式会社PD」について調べてみました。
・法人番号指定年月日 令和4年(2022年)5月27日
・法人番号 8011101098980
昨年5月に設立され、3ヶ月も経たずにAFIREのドメインを取得しています。
ちなみに、BLOSSOMの株式会社digitalAも、昨年の8月に設立された新しい会社です。
株式会社PDのサイト(https://psychdsgn.com/)を見ると、BtoB向けのデザイン及びソフトウェア受託制作を請け負っている会社とのこと。
設立から1年ちょっとの会社ですので、実績という実績は確認できないでしょうね。
株式会社PDの所在地は?
特商法とホームページに表記された住所(東京都新宿区西新宿8-11-10 星野ビル3階)をGoogleストリートビューで確認してみると以下の建物が表示されます。
星野ビルというオフィスビルですが、こちらの3階は「オープンオフィス」という個室レンタルオフィスです。
個室スペースで法人の営業実態があるとは考えにくいため、登記上の所在地と考えるほうが自然です。
おそらく、この場所に会社の営業実態はないのではないでしょうか。
株式会社PD設立当時の住所
現在の所在地が、個室レンタルオフィスとなっている株式会社PDですが、設立当初の住所は異なります。
設立当初の所在地:東京都新宿区西新宿6丁目10番1号日土地西新宿ビル8階
法人番号指定から1ヶ月足らずで、現在の住所へ移転していることも不思議ですが、日土地西新宿ビルの8階について調べてみると、こちらもバーチャルオフィスやシェアオフィスです。
設立当初から、所在地における営業実態が不明ということがいえるでしょう。
ページ内の画像から判明した真実
セールスページに掲載されている様々な画像ですが、これらの画像からあることが判明しました。
以下は、セールスページのHTMLソースの一部です。
ページに掲載されている画像リンクが、AFIREのドメインfapp-service.comではなく、DROPのドメインdrp01-linfosys.comとなっています。
つまり、AFIREのページに掲載されている画像は、DROPが格納されているサーバーディレクトリに入っているということです。
AFIREのサイトの管理者は、DROPサイトの領域にもアクセスできるわけですから、AFIREとDROPの所有者(or管理者)が同一であることは、ほぼ間違いないでしょう。
DROPの評判が散々なわけですから、AFIREにも期待出来なさそうですね。
AIFIREのLINEに登録してみた
ドメイン情報を探っただけで、十分キナ臭いのですが、一応LINEも登録してみました。
届いたメッセージをタップすると、よく見る「あのメッセージボックス」が登場。
過去に検証してきた、様々な案件で使用されているのと同じシステムですね。
メーッセージボックスには、毎日のようにメッセージが届きます。
内容は、参加者への現金プレゼント、毎月10〜30万以上の収入、返金保証付、収益は手数料不要で口座に直接入金など魅力的なものばかり。
普通に考えて色々オカシイですよね?
AFIRE の料金は?
メッセージを受信し続けていると、新たなページへ案内され、AFIREのアプリを試すには、3,500円で電子書籍の購入が必要であることが分かります。
ページ内に「全額返金保証付き」の記述があるけど、利用規約ページには返金保証に関する記載がありませんけど、どうして?
新たに案内されたページのドメイン情報を調べてみると、2023年6月22日に取得されたばかりですね。
電子書籍を購入後、スマホDXアプリなるもので競馬予想を始めるようですが、おそらくこのアプリ(アプリかどうかも怪しい)を使用するには、別途料金がかかってくるのではないかと考えられます。
BLOSSOMは始めに1,800円、DROPの場合スターターキットを5千円で購入。
その後、電話で営業をかけられ強引に高額なプランを契約させられた、といった口コミが多く見受けられました。
もちろん、どちらも稼げることはなく。。。
【ネタバレ】口コミやレビュー
AFIREに関する口コミを検索しても参考になりそうなものは発見できませんでした。
しかしながら、AFIRE推薦する不自然なブログが存在していることが分かりました。
「節約ママの在宅副業ブログ」(https://hayarimono.site/)というものですが、投稿は5ページのみ。
うち2つはオススメ副業として「FIRE」と「BLOSSOM」を紹介している不自然なブログ。
そういえば、BLOSSOMを観察したときも、不自然なブログがいくつも存在していたよね。
AFIRE の総評
管理人の意見としては、オススメできません。
AFIREは、BLOSSOMやDROPと何らかの関連があると考えるのが自然でしょう。
ネット上に、DROPやBLOSSOMに関する被害を訴える口コミが多く見られることからも、この案件に関わるのはやめておいたほうが良いでしょう。
稼げないどころか、高額なプランを契約することになり、大切なお金を失うことになりかねません。
あ、あと、競馬は投資ではなくギャンブルです。
以上、「AFIRE」についてでした。