本日取り上げるのは、毎週10万円〜30万円を受け取れるらしい「ドリームサポーター」です。
夢を応援する新企画とのことですが、「お金配り」や「お金を上げます」系のオファーは、裏があることがほとんど。
SNS等でのお金配りだと、「受け取るための手数料目的」「受取口座の不正利用」「フォロワーを増やしてのアカウント転売」「悪質な商材への誘導」「個人情報の取得」など目的も手口も様々です。
果たして、「ドリームサポーター」は善意のお金配りなのか、それとも何らかの裏があるのでしょうか?
お金配りなんて、安易に信用しちゃいけないよ。
ドリームサポーター セールスコピー
それでは、早速セールスページのコピーをピックアップしてみます。
引用元:https://drmssgwra.com/lp/bsek384/
- 100%達成するための自動夢支援システムがついに正式リリース決定
- 毎週10万円〜30万円が自動的にあなたの口座に!?
- 登録費用・月額費用を永久に無料にします!
- 1日1回ボタンを押すだけ!希望額があなたの口座に振り込まれる事でしょう。
1日1回、ボタンを押すだけで毎週10万〜30万が自動で受け取れるという、夢のような内容です。
いやいや、そんなオイシイ話、あるわけないと思うんだけど。
セールスページには、まるでGoogleストアやApp Storeでアプリが配布されているような表記があります。
しかしながら、最後まで、各ストアからのアプリダウンロードの案内はありませんでした。
堂々と、誤解を招く広告を行っている時点で、信用度が低いと言えます。
「登録費用・月額費用が永久無料」といった、ワードも出てきますが、本当に費用を請求されることはないのでしょうか?
ドリームサポーターのサーバー・ドメイン情報
以下、2024年3月29日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | drmssgwra.com |
サーバーIP | 2403:3a00:101:21:133:167:10:36 |
ISP | SAKURA Internet Inc. |
ドメイン取得日 | 2024年2月28日 |
SSL証明書発行元 | Let’s Encrypt |
ドメイン取得から1ヶ月程度。
まだ、立ち上がったばかりのページのようですね。
セールスページに埋め込まれた動画や、その後展開される一連の動画も2024年3月13日に投稿されていますので、ページ公開は3月13日以降だと考えられます。
後述しますが、こちらのサーバーIP、過去に検証した案件のサーバーIPと一致しています。
特定商取引法の表記
セールスページにリンクされた特定商取引法に基づく表記ページに記載されているのは、以下4項目のみ。
運営統括責任者 | 菅原淳一 |
住所 | 沖縄県那覇市首里山川町3-7-3 |
メールアドレス | sugawara@drmssgwra.com |
表現及び商品に関する注意書き | 本商品に示された表現や再現性には個人差があり、必ずしも利益や効果を保証したものではございません。 |
法人ではなく個人によるオファーということでしょうか?
というより、この住所、見覚えがありますね。
お金配りで、販売を行うわけじゃないってことで、詳細を記載してないのかな?
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
菅原淳一とは
今回のオファーを行っている、菅原淳一とはどのような人物でしょうか。
セールスページのプロフィールによると、沖縄出身の投資家とのことです。
アメリカの巨大ファンドで専属投資家を5年務めた後に、独立して13年。
18年間で稼いだ総利益は35億円なんだとか。
まぁ、想像通り、菅原淳一という投資家を検索しても全く情報が出てこないので、無条件で上記プロフィールを信じるのは無理があります。
とにかく、今回のオファーは、夢や目標を持つ人たちのために、金銭的支援を行って夢を叶えることで、日本経済を復興させようというプロジェクトらしいです。
特商法に記載された住所は・・・
特商法に記載された住所(沖縄県那覇市首里山川町3-7-3)ですが、過去に取り上げた案件の住所と一致しています。
その案件というのが、SCOREと、MyListという2案件。
SCOREでは、後に送られてくるメールに「合同会社アカツキ」という法人名が記載されていましたが、ドリームサポーターの返信メールには会社名の記載がありませんでした。
「MyList」と「ドリームサポーター」は、使用サバーのIP(2403:3a00:101:21:133:167:10:36)も一致しているので、何らかの関連性があるのではないかと考えるのが自然です。
記載された住所にあるのは、20㎡ほどのワンルームマンションです。
ドリームサポーターに登録してみた
メール登録して、「ドリームサポーター」の稼ぎ方を確認してみました。
メール登録と同時に、LINEアカウントへの登録を促されます。
所属国が日本ではなくタイとなっています。
特商法の住所は沖縄ですから、LINEアカウントも日本になると考えるのが普通です。
それとも、タイを拠点に事業を行っているということでしょうか。
使い捨ての海外SIMを使ってLINEアカウントを作成すると、所属国が海外になるので、使い捨てアカウントの可能性もあります。
いずれにしても、LINEアカウントが突然消えてもおかしくないような状態かもしれません。
ドリームサポータは、専属投資家のトレードをコピーして稼ぐらしい
LINEからメッセージボックスへ誘導され、更に、会員サイトへの誘導ページへと繋がります。
このページには新たな動画が埋め込まれており、「ドリームサポーター」が、どのようにお金を生み出すか明かされます。
インタビュアーは、青木実という男性。
動画の内容を要約すると、「ドリームサポーター」は、会員に専属投資家がついて、専用の自動投資システムが、専属投資家のトレードをリアルタイムでコピーして稼いでいくというものらしいです。
本当にそんな投資家が存在しているのでしょうか?
本当にそんなシステムが搭載されているのでしょうか?
ドリームサポーター会員サイトへ登録
簡単なアンケートに答え、ユーザー登録を行うと、専用サイトへログインすることができます。
ただのWEBページで、やっぱりアプリなんかじゃなかったよ。
登録直後は、審査中と表示されますが、翌日に審査合格の通知が届き、仮会員としてドリームサポートを体験することになります。
やることは、非常に簡単。
ページにあるチェックボタンをクリックするだけで、毎日、取引結果ページに利益が反映されていきます。
一応、各ページのhtmlソースやjsなどを確認してみましたが、専用自動投資システムっぽいものと繋がっている様子は見当たりませんでした。
体験版だから、動きを確認してもらうだけと言われれば、それまでですが、それだと本当に稼いでいるわけではないので、システムの実力がわからないので、意味がありません。
とにかく、毎日ポチポチするだけで、「取引結果」ページには利益が積み上がっていきます。
会員サイト内に「ご利用規約」ページがあり、こちらに「当社」という記載があるのですが、サイトのどこを探しても当社がどの会社を指しているのか分かるような記載はゼロ。
不備のある「利用規約」を提示されても、法的拘束力に疑義を有するでしょうから、法人であるならば社名をきちんと記載すべきではないでしょうか。
ドリームサポーターは、やっぱり無料じゃなかった
毎日、会員サイトでチェックボタンをクリックし続け、追加の動画を視聴していくと、最終的に本会員の案内へと繋がっていきます。
仮会員期間に稼いだ報酬を受け取るためには、「ドリーマーズサロン」という名のコミュニティ参加が必須となります。
そして、このコミュニティへの参加は無料ではありません。
その価格は
297,000円(税込)
90万のところ、297,000円とのことですが、この表示にも問題があります。
通常価格と割引価格を表示することは「二重価格表示」と言われるものですが、過去に一度も販売したことがない価格を「通常価格」と表示することは、景品表示法の不当表示に該当します。
ドリームサポーターのサイトドメインが取得されたのは、2月28日(取得から1ヶ月未満)、一連の動画が公開されたのは3月13日であることから、「ドリームサポーター」は新たに立ち上げられたオファーだということが分かります。
3/13以降に、90万円でコミュニティ参加権の販売を行っていたとは考えづらいので、この通常価格は実態のないもので、割安感を演出するためだけのものと考えられます。
ドリームサポーターの口コミ・レビュー
まだ、公開されたばかりのオファーですので口コミ等は発見できませんでした。
ドリームサポーターの総評
観察結果に基づき、本オファーは、オススメいたしません。
利用規約に「当社」という表記がありながら社名を明らかにしていなかったり、セールスページに事実と異なる記載(アプリであるかのような見せ方や誇大広告と思しき文言)があったり、稼ぎ方の仕組みが曖昧だったりと、懸念点が多すぎます。
コミュニティ参加費用を支払ったのに、全く利益が上がらない、連絡が取れなくなる、なんて可能性も考えられますので、検討中の方はよくお考えください。
以上、「ドリームサポーター」についてでした。