本日取り上げるのは、自動資産形成システム「THE HARVEST(ハーベスト)」です。
THE HARVEST(ハーベスト) セールスコピー
まずは、セールスページのコピーをいくつかピックアップしてみましょう。
引用元:https://anshinwork.com/?afl=xxxx(xxxxはアフィリエイト用コード)
- 何もしないからうまくいく!
- すべておまかせ自動資産形成システム
- あなたのスマホにダウンロードするだけで資産が毎日増え続けます。
- 今なら・・・本日中にTHE HARVESTを導入して利益を増やすことが可能です
- 世界初のテクノロジーが搭載された資産形成システムです
- 投資運用資金にも使える現金50,000円無料配布中!
自動資産形成システムということで、何らかの投資システムをインストールして投資を行うようです。
根拠のない「世界初」という表記や、スマホ画面にシステムっぽい絵を無理やりはめ込んだような画像、「牧田彩乃」と名乗る謎の公式サポーターの存在など、ツッコミどころ満載のページとなっています。
THE HARVEST(ハーベスト) サーバー・ドメイン情報
以下、2025年8月14日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | anshinwork.com |
サーバーIP | 202.230.61.90 |
ISP | Yahoo Japan Corporation |
ドメイン取得日 | 2025年2月25日 |
ドメインレジストラ | GMO Internet, Inc. |
利用されているサーバーIPですが、鈴木商事株式会社の「MASTER PIECE」「MAXIM」「TRUST」、株式会社GENERAL HAWKの「RAGNAROK」「AUTOPIA」「INFINITY」、株式会社RuckUpの「トレナビ」「トレードコンシェルジュ」などと同じサーバーIPです。
これらの案件ページは、同じサーバーIPを共有しています。
このことから、管理者が同じもしくは何らかの関係があるとみるのが自然です。
THE HARVEST(ハーベスト) 特定商取引法の表記
THE HARVEST(ハーベスト)のセールスページには、特商法の表記がありません。
投資に関わると思われる資産運用システムを提供していながら、運営者情報が記載されていないのは、非常に不自然です。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられているので、特商法の表記がないものには注意が必要です。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
THE HARVEST(ハーベスト)に登録してみた

セールスページから「Harvest」というLINEアカウントに登録すると、現金5万円ボーナス受取のため、フォームへの個人情報登録を求められます。

名前、メールアドレス、電話番号などの個人情報を登録させられるため、おそらく後から営業の電話がかかってくるものと思われます。
フォーム送信後にLINEに送られてきたのは、別のLINEアカウントへの登録誘導です。
こちらのアカウントに登録すると、「セルフバック(自己アフィリエイト)」の紹介が行われます。
セルフバックで5万円ボーナスを稼げということ?と思ったのですが、どうやらそういうことではないようです。
案内されたのは、株式会社RuckUpの「トレナビ」
アンケート回答後にLINEへ届いたのは、以下のメッセージです。

以前検証した「トレナビ」のLINEアカウントへの誘導です。
「HARVEST」とという投資システムが存在するわけではなく、結局のところ「トレナビ」への誘導だったということです。
両案件が同じサーバー領域を利用しているのも納得です。
THE HARVEST(ハーベスト)の総評

投資システムなのに、特商法の表記がない時点で利用は控えるべきです。
信頼できる事業者であれば、所在地や責任者情報をきちんと明示するのが当然です。
さらに「HARVEST」という投資システム自体は実態がなく、最終的には他の投資案件へと誘導する仕組みになっていました。
つまり、システムを使って利益を得られると期待させながら、実際には別の商品やサービスに誘導される入り口だったに過ぎません。
このように実態のないシステムを入り口にして別案件へと誘導する不自然な流れを見る限り、関わらないほうが賢明ではないかと感じます。
以上、「THE HARVEST(ハーベスト)」についてでした。