本日は、奥田隆の「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」「MPSコミュニティ(MPC)」について取り上げます。
次世代Web3.0投資法なる講義を受けるらしいのですが、いったいどんな投資なのでしょうか?
Web3.0やらAIやらChatGPTやらを関した怪しい商材が多いねぇ〜
なんだか凄そうに見えるからよく使われるんだろうね。
セールスコピー
まずは、You Tube広告から誘導されたページを見てみましょう。
引用元:https://mps0.com/lpad/01a/
- 損が許されない保険コンサルタントが見つけた30分間の設定で取り組む資産形成法
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保険コンサルタントの奥田隆という人物がオリジナルの投資法を教えてくれるようですが、何の投資かは一切分かりません。
次世代Web3.0投資法のサーバー・ドメイン情報
以下、2023年10月28日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | mps0.com |
サーバーIP | 183.90.228.20 |
ISP | Xserver Inc. |
ドメイン取得日 | 2022年9月13日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証型(Let’s Encrypt) |
ドメイン取得は1年1ヶ月前。
後に触れる動画が公開されたのも2022年10月ですので、1年前から展開されているようですね。
特定商取引法の表記
以下、特商法に記載されている一部です。
販売業者 | 株式会社ユアチア |
---|---|
運営統括責任者 | 多田正 |
住所 | 東京都渋谷区代々木3-57-16 |
info@trade-idea.net | |
電話番号 | 080-7046-2129 |
法人なのに、連絡先電話番号が携帯番号ですね。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社ユアチアとは?
販売業者「株式会社ユアチア」について調べてみました。
会社ホームページは発見できませんでしたが、検索してみると過去にも「佐々木健太の自動売買マネジメント講座」や「新目健治のトレードアイデアプロジェクト」などといったものを販売していることが分かりました。
株式会社ユアチアの所在地は?
特商法に記載された所在地(東京都渋谷区代々木3-57-16)にあるのは、5階建てのマンションです。
築37年の中層マンションですが、この中に会社が存在しているのでしょうか。
株式会社ユアチアが販売していたトレードアイデアプロジェクト
特商法に記載されたメールアドレスのドメイン(trade-idea.net)ですが、こちらのドメインは「新目健治のトレードアイデアプロジェクト」という商材を販売していた時のドメインです。
こちらの評判は散々なもので、集団訴訟プラットフォームMatoMaでは、訴訟に向けたスレッドが立ち上がっています。
この人に関わってはいけません。 有益となるトレード技術など学べるはずもなく、ほぼ毎月コピートレード口座は破綻もしくはマイナスでした。
引用元:https://mato.ma/project/trade-idea-niime
被害者がこれ以上増えないことを願います。
次世代Web3.0投資法にメール登録してみた
セールスページでメールアドレスを登録して、どんな投資法なのか確認していきます。
1話目の動画を視聴してみた
数日にわたりメールが送られてきて、計4本の動画を視聴をすることになります。
動画に登場したのは、インタビュアー「あらかわ大地」、フリーアナウンサー「立花結奈」
そして、投資家の「奥田隆」という人物。
1億3000万円をかけて開発した「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」なるシステムを使って1度設定するだけで資産が増えていくんだとか。
そんな夢のようなシステムあると思います?
普通に考えてオカシイですよね。
しかもシステム導入している全員が利益を出しているんだとか。
「仕組み上、マイナスにならないシステム」なんて言っちゃってます。
投資なのに“減ることが一切ない”と言い切ってしまってるよ・・・
投資や資産運用にはリスクがつきものです。
市場は予測不可能で、投資にはリスクを取る必要があります。
まともな投資システムなら、「マイナスにならないシステム」と主張されることは考えられません。
投資内容はDeFi
「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」を使って行う投資は「DeFi(ディーファイ)」です。
DeFiとは、ブロックチェーン技術を使うことで、銀行や証券会社のような中央集権的な管理者を介さずに取引可能な金融サービスのことです。
中央的な管理者がいないので、手数料などのコストや時間的コストを大幅に削減できる、個人情報の提示が不要、24時間365日利用可能など様々なメリットがあります。
しかし反面、仮想通貨を利用するシステムであるため、価値変動損失リスクや、消費者保護の仕組みがないといったデメリットもあります。
最近ではDeFi関連の情報商材をいくつも見かけるようになってきました。
そして、その多くが、デジタルリテラシーが高くない人たちを狙った悪質なものである可能性が高いようです。
マイナス0の投資法とは?
2話の動画では盛んに「マイナス0の投資法」といったワードが出てきます。
「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」は、売買差益(いわゆるトレード)で稼ぐわけでは無いのでマイナスにならないとのこと。
トレードの差益を狙わないということは、ステーキングによって金利を得るということだと考えられます。
ステーキングする通貨を「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」が自動で判断するということでしょうか?
そんなシステム聞いたこと無いですし、そもそもDiFiサービスとそんなシステムを連動なんてできないと思うのですが・・・
仮想通貨を預け入れているだけなので「マイナス0の投資」と言いたいのでしょうが、通貨が下落すればマイナスになる恐れがありますので、「マイナス0」なんてことは言い切れません。
奥田隆(おくだたかし)って誰?
動画内で「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」の説明を行っている奥田隆という人物ですが、長年、国内外の保険会社の外交員として活動し、資産の運用や投資のコンサルティングを行っている人物とのこと。
“大手不動産や証券会社、損害保険会社に招かれての各種金融セミナーの実績も多数あります。”
引用元:https://mps0.com/seminar/2tuft/
とのことですので、それならばセミナーに関する何らかの情報がヒットするだろうと思い、検索してみましたが
そんな情報、全くヒットしません!
おかしいよね〜。
大手不動産や証券会社に招かれてセミナーを行っている人物の情報が全く出てこないなんて。
MPC(マスタープロフィットコミュニティ) の料金は?
「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」を利用するには、MPC(マスタープロフィットコミュニティ)に参加することが必須となります。
もちろんコミュニティ参加は無料ではありません。
3ヶ月コース 198,000円
1年間コース 298,000円
「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」の無期限使用権利がつくようなのですが、このシステム、たぶんシステムでもなんでも無いんじゃないかと思うんですよね。
というのも3話の動画で映し出されたスマホ画面に「aries.financial」の文字を見つけてしまったのです。
これって、ARIES FINANCIALというDeFiを利用しているだけで、「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」なんて存在してませんよね?
ARIES FINANCIALの利用方法を教えるだけで、上記金額だとしたら・・・
Master Profit System(マスタープロフィットシステム)の総評
管理人の意見としては、全くオススメできません。
1億3,000万のMaster Profit System(マスタープロフィットシステム)は存在しない可能性が高く、販売業者や関係者の評判が悪いことからも慎重に検討すべきだと言えます。
奥田隆という個人に関しても信頼性に疑問を感じる人物です。
デジタルリテラシーが低く、DiFi(分散型ファイナンス)についての理解が不足しているのであれば、DiFiに参加することはリスクを伴います。
そんな人が参加したところで、入金・出金手続きすらままならないでしょう。
DiFiに限らず、新しい金融技術や投資を検討する際には、自分自身で調べることは必要不可欠です。
リスクを理解し、必要な知識とスキルを身につけることが重要です。
怪しいシステムや甘い誘い文句には注意を払い、十分な調査を行ってから行動する癖をつけましょう。
以上、「Master Profit System(マスタープロフィットシステム)」についてでした。