本日の観察商材はバイナリーツール。
『Wild Card System(ワイルドカードシステム)』という商材について取り上げたいと思います。
ワイルドカードシステム セールスコピー
まずは、セールスページから。
引用元:https://wildcardsystem.com/
- 驚異の平均勝率93.7%
- 自己学習AIを搭載した進化し続ける51のロジックがたった1,000円から月収100万円へ導く
- ロジック総数51種類 世界トップレベルの通貨ペア別3ロジック
- レンジ・上昇トレンド・下降トレンド全ての相場を自動判別
- 自己学習AIがロジックを成長させる
こちらの商材、バイナリーオプションツールなのですが、勝率93%超えという驚異的な勝率をうたっています。
特定商取引法の表記
販売社名 | 株式会社ワイルドアイズ |
販売責任者名 | 加瀬大介 |
所在地 | 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2F |
電話番号 | 03-6683-7158 |
メールアドレス | rumirisu07@gmail.com |
販売価格 | 19,800円 (税込) |
特商法の表記は問題無さそうに見えますが、所在地はバーチャルオフィス、メールアドレスはフリーメール(Gmail)という怪しさ満載。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社ワイルドアイズとは?
販売社である「株式会社ワイルドアイズ」について調べてみました。
株式会社ワイルドアイズについて
・法人番号指定年月日 令和2年(2020年)11月9日
・法人番号 7010001213568
(会社設立年は不明)
こちらが株式会社ワイルドアイズのホームページ。
会社概要の代表取締役に販売責任者である加瀬大介の名前があります。
webマーケティング、デザイン、ソフトウェア開発、通信販売などを行う社員3名の小さな会社のようです。
株式会社ワイルドアイズの所在地はバーチャルオフィス
特商法に表記された住所(東京都中央区銀座1-22-11)をGoogleストリートビューで確認してみると以下の建物が表示されます。
古い銀座大竹ビジデンスの2階が所在地になっていますが、こちらレゾナスが運営するバーチャルオフィスですので、この場所での会社運営実態はありません。
政岡吉宗について
開発者である政岡吉宗という人物ですが、調べると「おや?」という点がでてきました。
セールスページによると
引用元:https://wildcardsystem.com/
- 1985年生まれ。長野県出身。
- 早くに父が亡くなり、母ひとり子ひとりで育つ。
- 早稲田大学政治経済学部に進学、卒業後は大手証券会社に就職
- 28歳の時、母が他界
- 退職して個人投資家として株式投資とFXの取引を開始。
- 翌年、2000万円溶かす。
- 研究生活を続けて3年。後に「ワイルドカードシステム」のメインロジックとなる
トレードルールをやっと発見。- 現在、1億3200万円まで資産を増やす
といった、プロフィールになっています。
個人サイト「政岡の投資」というサイトがあるのですが、こちらのサイト、以前は一条ミナトというトレーダーの個人サイトだったのです。
ドメインはそのままですし、過去サイトの魚拓も残っています。
2021年4月19日時点のプロフィールページが以下です。
同じURLのページが、現在は政岡のプロフィールページに書き換えられています。
これはいったいどういうこと?同一人物?と思い検索してみると以下のような情報を発見しました。
政岡の投資ブログを運営する政岡吉宗ですが、以前は「ミナト」を名乗っており、そこでの評判は凄惨を極めるものでした。
引用元:https://komeda.shop/review/2022/08/investor-minato-2.php
同一人物という決定的証拠ではありませんが、両者には何らかの関連がありそうです。
ワイルドカードシステムの料金は?
「ワイルドカードシステム」の販売価格は
19,800円 (税込)
買い切り価格になります。
お試し期間等もなく、返品返金不可です。
サポートはLINEサポートが用意されているようです。
ネタバレ(口コミやレビュー)
商材についてネット検索してみると、参考にできそうなコメントやレビューがありましたので、いくつか引用してみました。
セールスレター内には誇大というか嘘の表現があり、更には肝心のツールでも優位性は無いという残念な商材でした。
インジケーターの勝率表示機能、特定の勝率になるまではアラートが鳴らない、複数のロジックを積んでいるなど、確かに機能面は優れてはいますが、肝心なシグナルの優位性が無いのであれば買う価値は無いかなと思います。
引用元:https://fx-winwin.com/wildcardsystem/#i-8
セールスレターでどうしても引っ掛かる点が、「自己学習AIを搭載した進化し続ける51のロジック」なのですが、そもそもインジケーターにAIを搭載することは不可能です。
引用元:https://tongrongaffiliate.com/investment-wildcardsysytem/
可能性があるとすれば、「AIを使って開発したシステム」なのですが、そうであればそのように表記して欲しいですね。
逆張りマーチンでその勝率なら単体で数学上、勝率分岐点ギリギリ
引用元:http://ea-fx.boy.jp/post-11169/#comment-9
かなり危険なシステム。
相当古いシステムにRED Systemと同じロジックっぽい。
ワイルドカードシステムの総評
管理人の意見としては、全くオススメできません。
そもそもバイナリーオプションで勝率93.7%とかありえません。
販売社の住所が営業実態の無い住所だったり開発者の素性が怪しい時点で、商材の中身を調べる気も無くなりました。
以上、「ワイルドカードシステム」についてでした。