本日は、「コミトレ」というFXトレードサイトを観察していきます。
気になるトレーダーをフォローしてミラートレードができるサイトらしい
フォローするトレーダー選びが肝になるね
コミトレ セールスコピー
まずは、サイトに掲載のコピーをみていきます。
引用元:https://pocket-trade.com/
- フォローするだけのかんたんFX
- コミトレは勝っているトレーダーを見つけてフォローするだけ!
- 初心者でも簡単にトレードできる独自システムを使った新しいサービスです。
- コミトレは専門知識がなくても簡単にトレードができる独自のシステムを利用したサービスです。
- プロトレーダーのスキルを使った自動取引なので初心者にもオススメ。
FX初心者へのアピールがすごいですね。
まぁ、自分でFX取引やってる人なら、このサイトの怪しさにすぐ気づくでしょうから、このサイトで口座開設しちゃうのはFX初心者が多いんじゃないでしょうか。
コミトレとは?
「コミトレ」は、いわゆるコピートレードを自動で行ってくれるサービス。
サイト上で気になるトレーダーをフォローすることで、そのトレーダーの取引をコピーして自動で売買をしてくれるので初心者でも簡単にトレードできるということらしいです。
リバースという機能もあり、こちらはフォローしたトレーダーの取引と逆の取引を行う機能。
大きく損失を出しているトレードーをフォローしてリバースを行うと、そのトレーダーと逆の取引をしてくれるらしいです。
口座開設費や入金手数料、年会費、ロスカットの手数料等は全て無料。
ただし、出金については規定があり、最低出金額が30,000円から(以降1,000円単位)、1回の出金につき2,500円の手数料が発生。
この出金のハードルだけ高いのが気になりますね。
コミトレは元ポケトレ、その前も
コミトレですが、以前は「ポケトレ」という名前のサイトでした。
左側が現在のサイト、右側が2022年2月10日時点のサイト
サイト名が異なるだけで、サイトの作り、URL、運営会社まで全く同じです。
中身は全く同じなのに、なぜポケトレからコミトレに名称を変更する必要があったのか?
コミトレの前は、インスタントレード
さらに、コミトレの前は「インスタントレード」という名称で別ドメインにて運営されていました。
現在インスタントレードのサイトには、以下のメッセージが表示されています。
URLと名称が違うだけで、中身は全く同じですね。
2020年から2022年の間に2回もサイト名称が変更になっているのは明らかにオカシイ。
中身は同じでも名称をコロコロ変えるのは、ありがちな手口です。
特定商取引法の表記
サイト内には、「利用規約」「会社概要」はありますが、特定商取引法の表記はありません。
会社名 | MARKET PROFILE LTD |
---|---|
所在地 | Oliaji Trade Centre – 1st Floor, Victoria, Mahe, Seychelles. |
金融商品取扱 | FSA No.40160 S.T.S.LTD REPUBLIC OF VANUATU |
営業時間 | 10:00~19:00 (GMT+9:00) |
特商法を記載しないのは、海外法人だからでしょうか?
代表者の名前が無いのも怪しい。
日本人向けサービスなのになぜ海外法人?
サイトでは、英語、日本語表記を選択できるようになっていますが、英語版サイトのソースを見るとコメントアウトが日本語表記だったりと、日本人向けサイトなのは明白。
会社サイトも日本語のみ。
海外法人を装っていますが、運営母体は日本にあるのではないかと考えられます。
会社の所在地はセーシェル共和国ですが、ICIJ Offshore Leaks Databaseで検索してもヒットせず。
バヌアツの金融商品取扱番号?らしきものを取得しているらしいので、VFSCで検索してみましたが、こちらでもヒットせず。(そもそもセーシェルの法人なのにバヌアツのライセンス?)
会社所在地の建物、Oliaji Trade Centreを絡めて検索しても同名の会社が入居している情報はヒットせず。
おそらく架空の会社で間違いなさそうです。
海外法人を装っているのは、日本の法律逃れのためか?
ICIJ Offshore Leaks Databaseは、いわゆるタックス・ヘイブンにある企業やファンドを検索できるサイトで、国際調査報道ジャーナリスト連合が公開しているデータベース。
日本でサービス展開しているのに金融商品取引業の登録はナシ
上記の検証から、このサイトが日本人向けにサービスを展開していることは明白です。
しかしながら「コミトレ」は、金融庁による金融商品取引法の登録を受けた業者ではありません。
FX取引は、金融商品取引法上のデリバティブ取引に該当します。日本に居住する投資者に対してFX取引を業として行うには、金融商品取引業の登録が必要です。たとえ海外で金融商品取引のライセンスを持つ業者であっても、日本で登録を受けずに日本に居住する者に対して金融商品取引を業として行うことは禁止されています。
引用元:金融庁
日本のお役所から許可をもらえていないだけでなく、海外のライセンスも取得していないわけだからタチが悪すぎ。
過去には関東財務局から警告を受けていた
「コミトレ」ですが「インスタントレード」時代に関東財務局から警告を受けています。
その後、インスタントレードは「JT BRIDGE LIMITED」から「ST serviceLimited」へ会社名を変更。
JT BRIDGE LIMITEDについては、集団訴訟プラットフォームMatoMaにて集団訴訟の呼びかけも行われていたようです。
【ネタバレ】口コミやレビュー
以下、コミトレ・ポケトレ・インスタトレードに関する口コミをいくつかピックアップしてみます。
特にインスタントレードについては複数の被害報告が出ており、集団訴訟の呼びかけが行われるほどでした。また海外業者を名乗っていますが明らかに日本のグループによるサイトです。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14267039184
口座から出勤できなくなくなる事件が発生しているようです。危険なので利用しないようにしましょう。素性のわからない海外業者なんて何をするかわかりません。
引用元:https://kabuhikaku.com/article/3091/
フォローまたはリバースしたトレーダーのトレード開始終了と全く関係ない時間にトレードし(しかも開始と同時にロスカット)、取引履歴にそのトレーダーが誰なのかわからない。
引用元:https://sa-gi.net/
インスタントレード。まじ意味がわかりません。18時22分の時間帯に105円66なんてなってないのに、しかもそこで売りをしている。バカでしかない。あり得ない事をしてくれている。
引用元:https://kuchikabuyoso.net/list/instantrade/
登録しているトレーダーもどきは、ほぼ実在しない人物。すべて自作自演
引用元:https://kabu-uwasa.com/article/2543/
なんでここで売らないの?買わないの?的な場面が多数であっという間に資金を持っていかれます。
絶対に手を出さないでください!
Yahoo!知恵袋にも、検証サイトの書き込みにも、いたるところで被害を訴える書き込みが見受けられます。
悪質なサイトであることは明白ではしょう。
コミトレの総評
管理人の意見としては、全くオススメできません。
観察結果を読んでいただければ危険であることがお分かりいただけると思います。
twitterやブログ等で利益を出している。などと言っている人がいますが、サクラの可能性やアフィリエイト報酬狙いだと思われます。
こんなところに銀行口座を教えたり、本人確認のために免許証等の画像を送るなんて恐ろしすぎます。
今後もサイト名や会社名をコロコロ変えながらしぶとく生き残っていきそうなので、皆様も十分お気をつけ下さい。
以上、「コミトレ」についてでした。