本日の検証は、株式会社GENERAL HAWKの投資案件「INFINITY(インフィニティ)」です。
「たった1タップで0円で、現金が増える」といった、嘘のようなうたい文句を掲げる「INFINITY」。
果たして、そんなに簡単に稼げるものなどあるのでしょうか?
INFINITY とは
以下、セールスページより気になるコピーをいくつかピックアップしてみました。
- たった1タップで0円で、現金が増える
- 初回キャッシュ発生「最短72分」。
- 対価は“あと”で支払うから、あなたは常にノーリスク。
- 手続きは“たった一度”のLINE登録と、数回のタップだけ。
- その正体は、あなたのスマホに直接届く、“先に渡されるキャッシュコード”。
引用元:https://official-unei13.com/?afl=xxxxx(xxxxx部分はアフィリエイトコード)
セールスページを一通り確認しても「INFINITY」が一体何で利益を生み出すのかは詳しく説明されていません。
とにかく「資金ゼロ」「スキルゼロ」「知識ゼロ」でも、作業をすることによって利益が発生するということくらいしか分かりません。
ページに表示される虚偽の表示
ページを閲覧していると、ほどなくして画面上に「本日〇月〇日限定現在〇〇〇名がページを視聴中」といったポップアップメッセージが表示されるのですが、これは明らかな嘘です。
というのも、HTMLソースを見てみると、完全に作られた演出であることが丸わかりだからです。
日付は本日の日付を取得して表示しているだけですし、アクセス人数は実際の人数とは無関係です。
こういった嘘の「疑似カウント」を表示させている時点で、まともなサービスであるとは言えないでしょう。
参照元:セールスページのHTMLソース
以下、当該部分のjs記述より引用
クリックでjs表示
<!-- 可変カウントダウン start -->
<script>
(function () {
const countSelector = '.count-text2';
const displaySelector = '.count';
const startCount = 86;
const limitCount = 30;
const fastMin = 1000; // 1秒
const fastMax = 5000; // 5秒
const slowMin = 8000; // 8秒
const slowMax = 20000; // 20秒
const pageKey = location.pathname.replace(/\W/g, '_'); // スラッシュを含むとNGな場合もあるため置換
const storageKey = 'count_' + pageKey;
const finishedKey = 'countFinished_' + pageKey;
// すでに終了済みなら終了状態だけ表示して中断
if (localStorage.getItem(finishedKey) === 'true') {
document.querySelectorAll(displaySelector).forEach(el => {
el.classList.add('ended');
el.textContent = '終了準備中';
});
return;
}
let count = Number(localStorage.getItem(storageKey)) || startCount;
const countEls = document.querySelectorAll(countSelector);
const displayEls = document.querySelectorAll(displaySelector);
// 初期表示
countEls.forEach(el => el.textContent = count);
function getRandomDelay(min, max) {
return Math.floor(Math.random() * (max - min + 1)) + min;
}
function countdown() {
if (count <= 0) {
displayEls.forEach(el => {
el.classList.add('ended');
el.textContent = '終了準備中';
});
localStorage.setItem(finishedKey, 'true'); // 終了フラグを保存
localStorage.removeItem(storageKey); // カウント数は不要
return;
}
count--;
localStorage.setItem(storageKey, count);
countEls.forEach(el => el.textContent = count);
const delay = (count > limitCount)
? getRandomDelay(fastMin, fastMax)
: getRandomDelay(slowMin, slowMax);
setTimeout(countdown, delay);
}
// 開始
setTimeout(countdown, getRandomDelay(fastMin, fastMax));
})();
</script>
<!-- 可変カウントダウン end -->
上記コードは、サイト上に表示される「現在○○名が閲覧中」「残り○○枠」などのカウンターを制御するためのものです。
一見すると本物のリアルタイム人数表示に見えますが、実際には完全にブラウザ内で動作する「演出」です。
INFINITYサーバー・ドメイン情報
以下、2025年8月7日時点のセールスページのサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | official-unei13.com |
サーバーIP | 202.230.61.90 |
ISP | Yahoo Japan Corporation |
ドメイン取得日 | 2025年7月23日 |
ドメインレジストラ | GMO Internet, Inc. |
セールスページで使用されているドメイン取得からは、2週間ほどしか経っておらず、新しいドメインであることが分かります。
また、ページが格納されているサーバーIPは、「MASTER PIECE」「トレナビ」「TRUST」「AUTOPIA」「MAXIM」といった商材のページが格納されているサーバーIPと一致しています。
販売会社であったり、これらの商材を推薦している人物、動画が投稿されているアカウントからも、これらの商材につながりがあることは間違いないでしょう。
セールスページとは別に特商法ページでは、別のドメイン「shiraishi-infinity.com」が使用されています。
ドメイン | shiraishi-infinity.com |
サーバーIP | 18.173.205.63 |
ISP | Amazon.com, Inc. |
ドメイン取得日 | 2025年7月28日 |
ドメインレジストラ | GMO Internet, Inc. |
こちらのドメイン取得からも、10日程度しか経っていないことが分かります。
INFINITY特定商取引法の表記
以下「特定商取引法に基づく表記」に記載されている項目です。
販売者名 | 株式会社GENERAL HAWK |
代表取締役 | 加藤隆伸 |
所在地 | 〒259-1133 神奈川県伊勢原市東大竹1丁目21番3 |
電話番号 | 046-364-2837 |
メールアドレス | jimukyoku.generalhawk@gmail.com |
株式会社GENERAL HAWKは、「AUTOPIA」「圓豪(えんごう)PROJECT」といった商材の販売元です。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられているので、特商法の表記がないものには注意が必要です。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社GENERAL HAWKとは?
販売事業者である「株式会社GENERAL HAWK」については、「圓豪(えんごう)PROJEC」調査時に取り上げ済みです。
「株式会社GENERAL HAWK」名義で販売されている情報商材としては、「圓豪(えんごう)PROJEC」の他に、「AUTOPIA」「クラウドファンディングアカデミー」「Re:Born(リボーン)」「クラファンマスターテンプレート」といったものがあります。
株式会社GENERAL HAWK
・法人番号指定年月日 平成28年(2016年)5月11日
・法人番号 2180001123243
・本店又は主たる事務所の所在地 神奈川県伊勢原市東大竹1丁目21番地3ラ・ポール田中201号室
「株式会社GENERAL HAWK」は、設立から9年が経過している法人です。
現在の住所は「神奈川県伊勢原市東大竹1丁目21番地3」ですが、以前は愛知県名古屋市が所在地となっていました。

平成29年までの住所「愛知県名古屋市中区栄3丁目15番27号いちご栄ビル9F」ですが、平成27年から昨年(令和6年)5月まで、当ブログで何度か取り上げている「株式会社ライトニングプレミアム」(現在の社名:株式会社アシスト)が同住所に存在していました。
株式会社GENERAL HAWKの代表は将軍こと加藤隆伸
GENERAL HAWKの公式サイト「https://general-hawk.com/」を確認すると、代表取締役として「加藤隆伸」の名前と顔写真が掲載されています。
この人物は「圓豪(えんごう)PROJEC」や「ワールドリユースシステム」などの副業案件で「将軍」を名乗っていた人物と同一人物です。
INFINITY開発者の白石正人とは
セールスページからLINE登録を行うと、数日にわたり3本の動画が送られてきます。
動画に登場するのは「INFINITY」開発者を名乗る「白石正人」という人物です。
この人物は「将軍(加藤隆伸)のワールドリユースシステム」や「月収100万円勝ち確定サイト」の動画でインタビュアーとして登場しており、自らも「DOMINATOR」や「MIS」などの商材を販売していた経歴があります。
「商材名+白石正人」で検索しても、出てくるのはほとんどが検証記事であり、実際に参加して利益を得たとする信頼できる情報は確認できませんでした。
過去に販売されていた案件についても批判的な意見が目立つことから、「INFINITY」に関しても同様の注意が必要と考えられます。
INFINITYの仕組みについて
登録したLINEより送られてきた3本の動画を全て視聴してみました。
「資金ゼロから始められリスクが一切ない」とされるINFINITYの稼ぎ方として、「先入金予約注文型ビジネス」「極秘乗り換え高収益案件」「委託販売・利益折半モデル」「現金化案件」「完全登録案件」といった複数のプランが提示されます。
しかし、これらはいずれも具体的な仕組みや、根拠が明確な実績が明らかにされず、説明も曖昧な表現が多いものばかりです。
証拠として提示されるのも、「ほぼ全てのユーザーが、INFINITYを起動してから2時間以内で利益が発生し、92.4%が1日10分以下の作業で利益発生」といった、一方的に示される根拠不明のデータばかりです。
AIが厳選した案件がLINEに届くので、指示通りに実行するだけで利益が発生する、という夢のような話です。
INFINITYの費用について

「INFINITY」の参加は無料ではありません。
もちろん費用が発生します。
費用は銀行一括払いの場合は98,000円です。
個人的には、この費用以上を稼げるのかは大いに疑問です。
【総評】INFINITYについて

送られてくる動画では、INFINITYの中身(5つの収益モデル)について詳しく説明されることはありません。
しかしながら、セールスページや最終的な申し込みページで、5つの稼ぎ方について触れられている内容で、なんとなく稼ぎ方の予想がつきました。
内容については、ここで詳しくは述べませんが、私なら参加しません。
運よく参加費くらいは稼げたとしても、それ以上を継続的に稼ぐのは無理ですし、時間を無駄にするだけでしょう。
セールスページに虚偽と思われる記述があったり、LINE登録後も誇大広告と思われる表現が散見している時点で、この商材に関わるのは遠慮したいところです。
以上、株式会社GENERAL HAWKの「INFINITY」 についてでした。