本日は、『トレード全書』というFX商材について取り上げたいと思います。
トレード全書 セールスコピー
まずは、セールスページから。
引用元:https://fxmt.co/transmission/myalltrade-top/
- 本書は、私のトレード方法を細部にわたって解説したものです。
- 売買メソッドだけでなく、トレードに至るまでの条件(セットアップ)相場環境だけでなく、自己環境もロジックに組み入れる方法など、トレードに関わる全行程を解説しています。
- 最も信頼度の高い1H足をメインにしたデイトレードです。
- 2つの堅実な原則利食と、爆益を得る3つのパターンを紹介します。
こちらのセールスページ、とにかく販売者による前置きが長い。
主な商品内容としては、FXトレード手法のマニュアル・オリジナルEA・オリジナルインジケーターとなります。
特定商取引法の表記
販売社名 | 株式会社Alat’z |
運営統括責任者 | 岡本輝之 |
所在地 | 東京都港区南青山2丁目2番15号ウィン青山1302 |
電話番号 | 050-5216-1356 |
メールアドレス | official@alatz.co.jp |
販売URL | https://fxmt.co/transmission/myalltrade-top/ |
販売価格 | 39,800円(税込42,984) |
検索避けでしょうか、コピー避けでしょうか特商法全体が画像化されています。
電話番号はIP電話。
特筆すべきは住所で「ウィン青山」はバーチャルオフィスです。ここを所在地にしている怪しい業者が多いので注意が必要です。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社Alat’zとは?
販売業者である「株式会社Alat’z」について調べてみました。
株式会社Alat’zについて
・法人番号指定年月日 平成29年(2017年)12月4日
・法人番号 2010401135350
(ホームページによると会社設立年月は2017年12月)
検索してもホームページがヒットしないのですが、株式会社Alat’zのホームページはこちら。
ホームページですが、検索エンジンにヒットしないようにHTMLソース内にnoindex,nofollowの記述があります。
通常は検索されるように工夫するところ、検索に引っかからないようにしている時点で怪しさMAXです。
特商法のメールアドレスからalatz.co.jpドメインを取得していることが分かりますし、ドメイン契約情報を調べても会社名、代表者名が表示されますので、会社ホームページであることに間違いありません。
株式会社Alat’zの所在地は?
特商法に表記された住所(東京都港区南青山2-2-15ウィン青山)をGoogleストリートビューで確認してみると以下の建物が表示されます。
所在地(東京都港区南青山二丁目2番15号)にあるウィン青山ビルはバーチャルオフィスですので、この場所での会社運営実態はありません。
過去に記事にした「転売ツール工房ディせど」「モンスタースキャルFX」や吉村啓志の会社所在地もここウィン青山です。
Mt.moreとは?
教材の制作者であるMt.moreとはどんな人物でしょうか。
以下がブログやtwitterアカウントです。
セールスページやブログ・twitterのプロフィールによると
2006年に株取引を始め、2007年にFX転向するもサブプライム、リーマンショックで借金。
本業に集中して2011年に借金完済。
2013年にアベノミクスで潤うも資金管理に失敗し全て失う。
2014年にインジケーター・EAを自己開発。メンタルが改善され勝ち始める。ブログを立ち上げインジケーターを無料配布。
優良インジケーターの販売、メルマガなどを始める。
2016年に専業トレーダーとなる。
2018年は原因不明の体調不良で寝たきり。
2019年体調回復し、環境整備インジ関連(MT5化前の準備)を急ピッチで進める。
とあります。
ブログ、twitterともに2021年2月で更新が止まっているため、現在もトレーダーとして活動しているかは不明です。
トレード全書の料金は?
「トレード全書」の販売価格は
42,984円(税込)
買い切り価格になります。
返品・返金保証は無しです。
メールサポートは無期限・無制限とのこと。
トレード全書 商品概要
以下が商品内容です。
トレード全書(pdf116P)
- 基礎編
- 実践編(メイン解説書)
- 資金管理編
- 利伸ばし編
- メンタル編
- 手法リファレンス(excelファイル)
オリジナルEA(決済専用・自動トレール)
- MAEX
- HLEX
オリジナルインジケーター
- ITU
- 自動高値安値
- FXmt日本時間
その他(ブログ内特別限定ページ)
- 補足動画(合計6時間強)
- 実践者Q&A紹介
- 私が使っている全ツール紹介
- 無期限メールサポート(期間・回数限度なし)
その他2(エクセルシート)
- 負け癖矯正シート
となっています。
その他、すでに公開されている「Rの法則」「動画解説」の連携必須とのこと。
【ネタバレ】口コミやレビュー
商材についてネット検索してみましたが、実践レビューなどは見つかりませんでしたが、参考になりそうなコメントを引用してみました。
上記にも一応、手法は1行で簡潔すると説明していますが、図と説明で30Pにもなるという解説はそれだけこの手法を使うためには多くの予備知識が必要になってくるのではないか?と考えてしまいます。
引用元:https://dz17.net/archives/4443
詳しい情報が全然でてこないね
引用元:http://www.info-bonbon.com/investment/moretdz.html
購入者のリアルな情報が出てこないところを見る限り、正直あまり売れていない商材ではないかと思われます。
トレード全書の総評
今回の商材
管理人の意見としては、オススメできません。
・制作者が現在もトレーダーとして活動しているか不明
・セールスページに実績や具体的なロジックが記載されていない
・販売会社のホームページが検索されないように施策されている
・販売社所在地がバーチャルオフィス「ウィン青山」で営業実態が不明
さらに、こちらの教材を実践した人の口コミやレビューがほとんど見つからず、商材の内容が不明です。
商材を購入しても稼げるか分からない・サポートもあるか分からない、といった印象ですので購入はおすすめいたしません。
以上、「トレード全書」についてでした。