本日は、「GlobalBtMarket」という海外のデジタル資産取引プラットフォームについてです。
SNSを通じて同サイトを紹介されたという声がありましたので、調査を行っていきたいと思います。
お金持ちアピールSNSからの仮想通貨、FX取引への誘導が氾濫しているから、要注意だよ。
GBM(GlobalBtMarket) とは
今回調査する「GlobalBtMarket」のサイトトップページがこちら。
仮想通貨の取引プラットフォームのようですが、金融関係のサイトとしては、あまりにもシンプルなサイト構成です。
対応言語は、英語、日本語、中国語(簡体字/繁体字)となっています。
普通にアクセスすると日本語対応のサイトが表示されます。
アメリカ国内からのアクセスの場合、英語表記サイトが表示されるのか、IPを変更して接続してみました。
結果、表示されるのは日本語表示のサイト。
このことから、主に日本人を対象としたサイトであることが伺えます。
うーん、この時点でサイト利用は控えたほうが良さそうだね。
サーバー・ドメイン情報
以下、2023年6月3日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | globalbtmarket.com |
サーバーIP | 2606:4700:3030::6815:5872, 172.67.177.37 |
ドメイン取得日 | 20223年2月21日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証(Google Trust Services) |
ドメイン取得日は2023年2月21日
サイトドメイン(globalbtmarket.com)を調べてみると、2023年2月21日に取得されており、取得から4ヶ月未満であることが分かります。
出来て間もないサイトということですから、利用するのはちょっと怖いですね。
GlobalBtMarketは、ノンライセンス
GlobalBtMarketは、日本の金融ライセンスはおろか、海外の金融ライセンスすら取得していません。
外国事業者が日本のライセンスを受けるのは非常にハードルが高いため、海外のライセンスを取得しているケースがよくありますが、GlobalBtMarketはノンライセンスで営業を行っているということです。
海外のライセンスを取得しているから安心というわけではありませんが、ノンライセンは論外です。
会社情報の記載もない
サイトフッターに「私たちに関して」という項目がありますが、「Legal statement」「Privacy Policy」「User agreement」といったメニューがあるのみで、会社概要に関するメニューがありません。
こういった怪しいサイトの場合、タックスヘイブン(租税回避地)であるバージン諸島やセーシェルなどを所在地としているケースがよく見られますが、GlobalBtMarketは代表者の名前はおろか会社の所在地すら不明です。
連絡先として記載されているのもメールアドレスのみ。
正直、このサイトで、まともに仮想通貨の取引ができるとは到底考えられません。
お粗末なサイト
GlobalBtMarketのサイト上部には「相場」「現物取引」「レバレッジ」「秒契約取引」「Defi」というメニューを確認することが出来ます。
「相場」以外は、ログインした状態でないと見れないようになっているのですが、実際にクリックしてみると信じられない現象が起こります。
以下の画面キャプチャをご覧ください。
ログインしなければ見れないはずの取引画面が一瞬表示されるのが分かります。
まともなサイトであれば、こういった現象が起こることはありえません。
とんでもないバグです。
HTMLソースを確認すると、お粗末なサイトであることが丸わかり。
こういったサイトに個人情報を登録するのは非常に危険なのでご注意ください。
「出金しようとしても出金できない」なんてことはよくある話なので、関わらない方が賢明です。
【危険!】プライバシーポリシーで分かる危険サイトの証拠
GlobalBtMarketのサイトに、会社概要が記載されていないことは既に触れていますが、「Privacy Policy」「User agreement」のページを見ると驚きの事実が発覚します。
プライバシーポリシーページには別の会社名
こちらが「Privacy Policy」(プライバシーポリシー)のキャプチャ。
GBGlobalBtMarketが会社名だと思ったのですが、なぜか表示されている会社名はFuturefinex Ltd.
運営会社がFuturefinex Ltd.という会社でしょうか?
それならば、サイトフッター等に記載があっても良さそうですが、この会社名「Privacy Policy」「User agreement」のページでしか確認できません。
ユーザー規約ページには別組織の名称も
さらに、「User agreement」のページでは、唐突に「Tebi」という名詞も出現します。
過去に使用していたページを、そのまま転用して修正し忘れたのか、Futurefinex Ltd.が運営会社なのか。
Futurefinex Ltd.が運営会社ならTebiという組織は何なのか。
いずれにせよ、これらの記述から、まともな事業者だとは考えられません。
Futurefinex Ltd.について調べてみると
「Privacy Policy」「User agreement」ページに記載があった「Futurefinex Ltd」について調べてみると、過去に存在していた(http://futurefinex.com/ ※現在はクローズ)投資サイトであることが分かります。
検索してみると、アメリカのScamWatcherというサイト内にFuturefinexに関するページを見つけることができました。
同サイトでは、Futurefinexがノンライセンス・匿名会社であること・代表が不明などの理由からFuturefinexを利用しないように呼びかけています。
そして、驚くべきはページ内にあるFuturefinexのキャプチャ画像。
Futurefinexが、GlobalBtMarketのサイトとそっくりなのが分かります。
おそらく、GlobalBtMarketは、米国内でFuturefinexとして公開されていたサイトをそのまま流用して日本向けに作り変えたものだと思われます。
アメリカ国内で嘘がバレたので、ターゲットを国外に移したと考えられるね。
【ネタバレ】口コミやレビュー
GlobalBtMarketついてネット検索してみましたが、公開されて3ヶ月ほどしか経っていないので、口コミという口コミは見つかりませんでしたが、Yahoo!知恵袋に以下の質問と回答がありました。
回答を見ると、予想通り、出金できないようですね。
女性に紹介されたとのことですから、おそらくSNS等からの紹介でしょう。
残念ながら、お金が戻ってくる可能性はほぼゼロでしょう。
GlobalBtMarketの総評
言うまでもありませんが、GlobalBtMarketはオススメしません。
関わっても、個人情報を抜かれた上に、お金を失うだけです。
サイトの作りから、まともなサイトでないことは明白です。
SNS等でお金持ちアピールをして、儲かるからと海外取引サイトを紹介するのはよくある手口です。
大切なお金をドブに捨てるようなことにならないように、気をつけましょう。
以上「GlobalBtMarket」についてでした。