本日は、「チャート・マスター・アカデミー」というFXアカデミーについて取り上げたいと思います。
商材内容やトレード手法について調査する予定でしたが、その他の部分で不安要素がたくさん見つかりましたので、今回は商材の中身より不安要素についてまとめたいと思います。
チャート・マスター・アカデミー セールスコピー
まずは、セールスページのコピーをピックアップしてみます。
引用元:https://chart-ma.com/cm/top/
- 真の自由を手に入れる最強のトレーダー育成機関CMA
- 1週間1〜3回程度のトレードなのに、毎月資金は1.8倍
- 圧倒的な実績こそが、CMAの確かな”証”です。
- 負けないトレードが最強。
- 本来はFXで負ける方が異常事態
- リスクコントロールを極めることは、生涯稼ぎ”続けられる”能力を獲ること
FXトレードを学べるスクールみたいだね。
アメリカの投資スクール卒業した人が教えてくれるらしいけど、実力は本物かな?
チャートマスターアカデミーは、根崎優樹が提唱するフリスタFXという手法を学べるFXスクールです。
特定商取引法の表記
著者 | 株式会社チャートマスター 根崎優樹 |
---|---|
販売会社 | 株式会社SFT |
所在地 | 〒901 – 2227 沖縄県宜野湾市宇地泊65番地 – 4 3F |
お問い合わせ | info@chart-ma.com |
電話番号 | 080-3900-7265 |
URL | https://chart-ma.com/cm/top/ |
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社FSTとは?
こちらの商材、販売会社は「株式会社SFT」という会社になっています。
・法人番号指定年月日 平成27年(2015年)10月5日
・法人番号 3360001015198
(法人設立年は平成23年10月21日)
特商法に表記された住所(沖縄県宜野湾市宇地泊65番地 – 4)をGoogleストリートビューで確認してみると以下の建物が表示されます。
こちらの建物3階が所在地となっています。
会社ホームページを見てみましたが、ネットビジネスコンサルや、WEBサイト制作、システム開発等を行っている会社のようですが、2012年より更新された形跡もなく営業実態は不明です。
株式会社SFTは情報商材を販売
こちらの会社をもう少し詳しく調べたところ、いくつかの情報商材を販売していることが分かりました。
- フェイスブックメディアプロジェクト
- Viral Media Project
- 爆発感染パンデミック
現在販売されている「感染爆発パンデミック」の内容も、怪しい感じですね〜
株式会社チャートマスターとは?
著者である根崎優樹が在籍している「株式会社チャートマスター」について調べてみました。
株式会社チャートマスターについて
・法人番号指定年月日 平成27年(2015年)10月5日
・法人番号 2011601013164
(法人設立年は2006年4月)
こちらが「株式会社チャートマスター」のホームページです。
ホームページの作りも古いですが、かなり前から更新されていないようです。
投資顧問として金融商品取引業者の登録も受けているようですが、ホームページにあるサービスやセミナーを提供している実態はなさそうです。
問い合わせをしても一切返信がないという口コミも見られましたので、現在は、サイト記載のサービスは提供していないのかもしれません。
同社の社長は、根崎一男となっており、商材著者である根崎優樹の父親です。(参考リンク)
株式会社チャートマスターの所在地について
同社の所在地ですが、公式サイトに表記された会社概要の住所(東京都)は普通の一軒家となっています。
セールスページで根崎優樹本人は2022年1月よりタイへ移住したとの記載もありますので、この住所にて営業実態があるかは疑問です。
複数存在しているフリスタFXの特商法ページでは、販売社が「株式会社チャートマスター」となっています。
特商法の所在地に信憑性がなかったり、本人がタイへ移住していたりといった時点で、私なら不安を覚えてしまいますが、皆さんはいかがでしょうか?
株式会社チャートマスターは2014年6月に行政処分を受けていた
こちらも検索するとたくさんヒットする情報ですが、「株式会社チャートマスター」は2014年6月に行政処分を受けています。
上記処分により、平成26年12月5日まで業務停止命令を受けていたようですが、その後サイト内にあるサービスが再開された様子も見られません。
チャートマスター及び代表者に対する損害賠償請求
更に調査をすすめると、2013年には「メールによる投資案件への勧誘により200万円の損害が出た」として、新潟地方裁判所に提訴され、被害者の全面勝訴となっています。
商材の著者である根崎優樹とは?
商材の著者である根崎優樹とはどんな人物でしょうか?
根崎優樹プロフィール
セールスページにあるプロフィールを要約すると
- 18歳の時に父の影響で株式投資を始めたのがきっかけで”投資”の世界に足を踏み入れる
- 世界一の投資先進国であるアメリカのバージニア州にある投資教育機関「CFG(Concorde Forex Group)」に200万円払って入学して本格的にFXを学ぶ
- 「50連勝」しないと卒業出来ない卒業試験を乗り越えアジアで唯一卒業(入学からわずか1年という短期間で、結果的に”世界最年少で卒業”)
- 卒業後、元手20万円を1億円にするなど「トレーダー」として完全な自由を手に入れた
- 世界に比べて日本の投資教育の”圧倒的な遅れ”を何とかしたいと思い、多くの人にトレードを教える活動も行うようになる
- 多くの方にトレードを教えていく為に設立した会社こそが「株式会社チャートマスター」
- 8千人以上に指導し、セミナーなども含めれば2万人もの人に講義
以上、セールスページから分かる簡単なプロフィールになります。
過去には「黒船来航FX」「FXリベンジャーズ」なる商材を販売していたようですが、ネットで検索すると、どちらも評価は芳しくないですね。
ふむふむ、アメリカのFXの学校を卒業しているのか。
本格的なFXの学校なんてあるんだね。
根崎優樹関連リンク
以下確認できた関連リンクです。
Instagramに投稿されている、いくつかの高級車や高級時計、リゾートの写真は、他人の投稿写真やネット上で拾ってきたものです。
とにかく注意を引きたいのでしょうが、他人の画像を自身の投稿に見えるように利用するのはいただけません。
投資教育機関CFG(Concorde Forex Group)卒業
セールスページでは、アメリカのバージニア州にある投資教育機関「CFG(Concorde Forex Group)」卒業であることを盛んにアピールしています。
ちなみにCFGと言うのは“ブッシュ元大統領”にも表彰されたことのある本格的な投資スクールで、講師150人、生徒6,000人、講師150人全員が1億円(100万$)トレーダーという世界一のスクールで、朝から晩まで「講義と実践」を繰り返すトレード漬けの生活環境で投資を学ぶスクールです。
引用元:https://chart-ma.com/cm/top/
根崎優樹は、このスクールを世界最年少で卒業したとのこと。
大統領に表彰されたとのことで、色々キーワード入れて調べてみたんだけど、そんな情報ヒットしないんだよね。
ちょっとくらい情報が出てきてもよさそうなものだけど。
本当に元大統領に表彰されたのか、何について表彰されたのか謎です。
投資教育機関CFG(Concorde Forex Group)は、とんでもない機関だった
どんなに凄いスクールなんだろうと気になったので、更に調べてみると
なんとCFGは2007年にNFA(全米先物協会)により閉鎖されていたことが分かりました。
どうも顧客から投資資金を集めていたようですが、資本要件を満たせなくなりNFAにより強制処分が実施されたようです。
更に調べると、CFTC(商品先物取引委員会)により罰金支払い命令が出されたことや、裁判所の判決文なども確認できました。
CFGのスクールに関する掲示板もありましたが、低評価コメントで溢れています。
(翻訳機能などを使うと大体の内容は理解可能です)
高評価も混ざっていますが、圧倒的な低評価の多さから、高評価はサクラコメントだと思われます。
コース受講者の口コミを読むと使えないツールやシステム、稼いだ人を見たこと無い、講師は負けてばかり等々、散々なコースだった様子。
セールスページにある上記写真、CFGの校長と再会とありますが、掲示板で批判されているドン・スネルグローブという人物でしょうか?
掲示板や海外サイトレビューを読む限り、この人相当ヒドイことしてますよ。
とにもかくにも、根崎優樹は、このトンデモ投資機関の出身だということをアピールしているわけです。
チャート・マスター・アカデミーの料金は?
販売価格は
348,000円(税込)
4ヶ月の受講でこの金額は高い気がします。
返金保証があるようですが、返金条件がとんでもなくて絶句。。。。
なんで、みんなの前で公言しないといけないのよ。
まぁ、怪しいと思ってもこれを実行するのはなかなか難しいだろうから、泣き寝入りなんてことになるんだろうねぇ。
【ネタバレ】口コミやレビュー
商材についてネット検索してみると、参考にできそうなコメントやレビューがありましたので、いくつか引用してみました。
根崎は質問や異議申し立てをすると逆ギレして馬事雑言を浴びせかけた上で逃走するのが常套手段ですが、それらの行為は投資助言法で禁止されているはずです。被害にあわれた方は証拠となるメールやDMでのやり取りを添付した上で金融庁に報告することをお勧めします。根崎は投資助言免許を保有していますが、それは何をしても許される免罪符ではありません。
引用元:http://www.info-bonbon.com/investment/chamasaa.html
初心者には分からない説明ばかり、パソコン操作がわからなければパソコン教室に通え!と言うぐらい雑な扱い。3ヶ月で一体何が覚えられるのか教えて欲しい。FXが全く初心者の方は絶対やめた方がいいです。言ってる意味がわからないで終わります。
引用元:https://kabuhikaku.com/article/1172/
チャートマスターアカデミーやるならネットで調べて勉強した方がたしかに安いね(笑)
引用元:https://tsukahikaku.com/cma/
フリスタFXも結局大したことなさそうだし。
チャート・マスター・アカデミーの総評
管理人の意見としては、オススメできません。
今回の商材、内容を確認するまでもなく不安材料が多すぎるためスルー確定です。
根崎優樹自身がFXで利益を上げているというのであれば、彼に教わる意味があるのかもしれません。
しかし、長期のFX取引履歴を見せて稼げていることを証明すればいいのに、セールスページにある実績画像は信憑性のない短期のもの。
アメリカの投資スクールを出たと自慢しているが、そのスクールは問題を起こし閉鎖された機関。
自身の会社は、過去に行政処分を受けており営業実態があるか不明。
販売会社のSFTも聞こえてくるのは悪い噂ばかり。
FXを勉強するのに、あえてこの商材を選ぶ必要はないのではないでしょうか。
以上、「チャートマスターアカデミー」についてでした。