今日の観察案件は、ちょっと毛色を変えて、とってもウソっぽい「お金配り」に参加したらどうなるか?です。
いかにも怪しいので信じる人も少ないと思うのですが、副業観察をしていると最近増えてきた気がするんです。
「やっぱり信じちゃう人はいるんだろうなぁ〜」ってことで、参加した結末がどうなるか確認してみた次第です。
副業案内LINEやスパムメールから送られてくる「◯億円配当!」みたいなやつですね。
予想通りの結末だったんで、サラッといきますね。
総額210億円億り人プロジェクト セールスコピー
それでは、セールスページのコピーを見ていきましょう。
引用元:https://7goodluck7.com/p/lp/official_site4
- 夢の生活応援・救援金施策 ハズレ・やらせ一切なし!!
- 最高配当金10億円!!
- 株や暗号通貨などの投資案件で情報を共有して財を成した友人10名で今回の「総額210億円億り人プロジェクト」を企画・開催!!
- 国際認証機関による保証認定済 法定全額送金保証
「法定全額送金保証」ってなんですかね?そんなもの存在しないでしょ。
どう考えたって、こんな謎なお金配りする富豪なんかいないでしょ。
総額210億円億り人プロジェクトのサーバー・ドメイン情報
以下、2024年5月5日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | 7goodluck7.com |
サーバーIP | 153.125.224.25 |
ISP | SAKURA Internet Inc. |
ドメイン取得日 | 2024年4月18日 |
SSL証明書 | ドメイン認証(Let’s Encrypt) |
ドメインは先月取得されたばかり。
できたてほやほやのページみたいですね。
特定商取引法の表記
もちろん「特定商取引法に基づく表記」なんて、どこにも記載されていませんし、主催者が誰かもわかりません。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
抽選に参加してみた
それでは、10億円目指してLINE登録していきましょう。
LINEを友だち追加すると、早速メッセージが届き「抽選ページ」で名前を入力して抽選に参加。
そして、無事10億円当選(笑
当選サイト?に案内されたけど
当選案内のメッセージをクリックして案内されたのは、こちらのサイト。
ここでメールを受け取ったり、口座情報を登録したりするみたいですね。
他に6人の当選者がいるとのことで、メールボックスには当選者を名乗る人たちの喜びのメーッセージがあります。(芸が細かい)
こちらのサイト(http://toro9gaz0.net/)を調べてみると、サーバーがあるのは台湾。
入口となるLPや抽選ページは、国内の同じサーバーに格納されていますが、こちらだけ海外のサーバーを利用していますね。
おそらく日本の法律逃れを狙って海外サーバーを利用しているのでしょう。
リーダーの投資家 宝来とは?
「イベント情報」のページをクリックすると、今回210億円を用意したグループのリーダー、投資家・宝来を名乗る人物のメッセージが掲載されています。
このダンディな男性ですが、投資家の宝来という人物ではありません。
この方は、フラワーコーディネーターで、ファッション書籍などのプロデュースを手掛ける河合正人氏。
こちらの写真も、朝日新聞デジタルのサイトから勝手に持ってきたもの。
なんで、こんなすぐに分かるウソをついてんでしょうね?
受取口座の登録は有料
10億を受け取るためには、1000円分のポイントを支払って口座登録する必要があります。
1000円分のポイントは、アップルギフトカードで支払うことになります。
電子マネーで支払わせる手口は新しいわけではなく、数年前からある手口です。
報道も盛んにされていて認知度も上がったので、被害件数が減ったかと思いきや、昨年は過去最多の被害件数だったようです。
他のギフトカードではなく、アップルギフトカードが多いのは、Apple製品を購入して転売することで現金化しやすいということのようです。
絶対に支払ってはダメ
当たり前ですが、絶対に支払ってはダメです。
ギフトコードを送っても、口座に入金されることはありません。
むしろ1000円を支払ったことで、「こいつからはもっと引っ張れる」といいカモになるだけ。
何かと理由をつけて、高額なアップルギフトカードを請求されるだけです。
料金をギフトカードで支払わせる時点でおかしいよ。
当選者7人全てが口座登録を完了しないと支払いが行われないという仕組みらしく、サイトのメッセージボックスには、他の当選者6人から「早く口座登録して!」と懇願のメッセージが届きます。
こんなウソに付き合ってる暇はないので、フル無視です。
総額210億円億り人プロジェクト の総評
当ブログの読者であれば、こんなものをホイホイ信じる方はいないと思いますが、お気をつけください。
謎の人物が何億もくれるわけないんですから。
料金をギフトカードで支払え、は全部NGです。
以上、「総額210億円億り人プロジェクト」についてでした。