本日の取り上げるのは、「マネプレ」という名の副業です。
なんでも、「週末だけの副業」で1日で30万円稼ぐ人もいるんだとか。
セールスコピー
「マネプレ」ですが、まずは「副業RPG」というページからLINEへ誘導されました。
「副業RPG」には、以下のようなコピーが並んでいます。
引用元:https://rakuraku-worklife.com/
- 自分の生活も収入もレベルアップ!!
- ゲームのように自分の生活もどんどんレベルアップする本格エンタメビジネスを体験してください!
- 渾身の副業アイテムをGETして遊び感覚で自分の収入を今日から上げていこう!
- 1日最短5分のスキマ時間がある方
- 自分の生活も収入もレベルアップ
1日最短5分の作業、ゲーム感覚で収入がレベルアップするようなことが書かれていますが、このページだけでは副業の内容が分かりません。
複数の誘導ページを確認
「副業RPG」のページですが、別ドメインでも同じページが公開されています。
また、URLにクエリが追加(アフィリエイトリンクでアクセス)されている場合は「副業RPG」ではなく「マネプレ」というページが展開されたりと、複数のURLやページが存在しているようです。
それにしても、このページ、RPGということでゲームキャラのようなものがいくつも配置されているのですが、このキャラたちのタッチに統一性がなくバラバラ。
それもそのはず、各キャラ画像を調べてみると、フリー素材や、海外のクリエーターが制作したもの、著作権大丈夫?というものを、色々なとこから寄せ集めて配置したもの。
キャラの著作権者に怒られそうなページを公開している時点で、「この業者に関わりたくはない」というのが個人的な意見です。
副業RPG│マネプレのサーバー・ドメイン情報
以下、2024年2月3日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | rakuraku-worklife.com |
サーバーIP | 203.183.145.199 |
ISP | Yahoo Japan Corporation |
ドメイン取得日 | 2023年12月26日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証型(JPRS Domain Validation Authority) |
取得から2ヶ月未満の若いドメインです。
ページが公開されてから時間が経っていないことが分かりますね。
別ドメイン(rakurakuwork.com)は、 同じサーバーに格納されていますが、ドメイン取得が昨年の9月となっています。
ドメイン | rakurakuwork.com |
サーバーIP | 203.183.145.199 |
ISP | Yahoo Japan Corporation |
ドメイン取得日 | 2023年9月26日 |
SSL証明書の種類 | ドメイン認証型(JPRS Domain Validation Authority) |
特定商取引法の表記
以下、申し込みページの特商法に記載されている一部です。
法人名 | 株式会社BambooGT |
運営責任者および販売責任者 | 佐々木和仁 |
住所 | 東京都港区麻布十番1丁目8番11号 |
電話番号 | 03-5308-1207 |
メールアドレス | infobgt@bamboogt.com |
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられています。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
株式会社BambooGTとは?
特商法に記載された「株式会社BambooGT」について調べてみました。
株式会社BambooGT
・法人番号指定年月日 令和5年(2023年)8月30日
・法人番号 6040001129845
・本店又は主たる事務所の所在地 東京都港区麻布十番1丁目8番11号
昨年の8月末に法人指定されていることから、設立から1年未満の新しい法人であることがわかりました。
rakurakuwork.comのドメイン取得が、2023年9月末ですので、会社立ち上げから間もなく、副業ページを公開したと考えられます。
会社ホームページ(https://www.bamboogt.com/)を確認したところ「広告代理店事業」「ホームページ制作」「システム企画・開発」など、IT型業務をメイン業務としているようですが、業務実績などは確認できませんでした。
株式会社BambooGTの所在地はバーチャルオフィス
所在地住所である、東京都港区麻布十番1丁目8番11号を調べてみると、「1 STOP BUSINESS CENTER(ワンストップビジネスセンター麻布十番店)」というバーチャルオフィスがあることが分かりました。
住所貸しのバーチャルオフィスですので、この場所には「株式会社BambooGT」の営業実態が無いということです。
設立から1年未満の法人で、住所はバーチャルオフィス。
問題が合ったときに対応してくれるのか、不安になっちゃいますよね。
確認してみると、バーチャルオフィスが会社所在地となったのは、2023年の10月。
それまでは、千葉県千葉市中央区祐光1丁目30番11号が所在地となっており、こちらにあるのは2階建ての賃貸アパートです。
20㎡ほどの賃貸アパートで設立され、バーチャルオフィスに移転したなんて、会社というよりフリーランスの個人って感じですね。
マネプレLINEに登録してみた
副業内容確認のために、指定されたLINEに登録してみます。
LINEアカウントの所属国はオーストラリア。
海外の使い捨てSIMなどを使用している場合、海外の国名が表示されます。
日本以外のSIMを使用している、もしくは担当者が海外にいるということになりますが、日本人を対象とした副業、販売者が日本の法人なのに、LINEアカウントの所属国が海外であるということに、違和感しかありません。
過去に検証してきた、怪しい副業のLINEアカウント所属先だと「オーストラリア」や「タイ」「台湾」「アラブ首長国連邦」なんてのがあったよ。
LINE登録後には、メッセージ機能のあるWEBページへ案内されます。
このメッセージページは、LINE IDと連動させたシステムで、副業検証時によく見かけるものです。
過去に検証してきた案件の多くでも同じシステムを目にしました。
マネプレは週末に開催される競馬で稼ぐ副業
日々送られてくるメッセージを確認していくと、「マネプレ」が、競馬で稼ぐものであることが判明しました。
なんでも、莫大な費用をかけてスーパーコンピュータを開発して、レース予想してるんだとか・・・
小さい賃貸アパートで創業後、営業実態のないバーチャルオフィスに移転した会社が、「莫大な費用をかけてシステムを開発した」なんて、普通に考えて不自然ですよね?
それとも、システム開発したのは別の会社なのでしょうか?
だとしても、そんな莫大な費用をかけたシステムの販売を、設立から1年にも満たない+所在地がバーチャルオフィスの会社が運営、販売するものでしょうか?
マネプレの費用は?
マネプレを利用するためには、1,000円のスターターパックを購入する必要があります。
スターターパックを申し込まずに放置していると、どんどん勧誘メッセージが送られてきます。
1,000円から500円、300円と価格が下げられて、とにかく「マネプレ」への申し込みを勧誘してきます。
副業スタート時に安価な商材を購入させ、言葉巧みに電話勧誘を行い、高額プランが出てくるのはよくある話。
実際、「マネプレ」について検索してみると55,000円〜385,000円の月額サポートプランが準備されているようです。
マネプレの口コミ・レビュー
検索しても、実際に「マネプレ」に参加して儲かっている、などの口コミは見つかりませんでした。
マネプレは、本当に稼げると述べるページも散見されますが、noteに1記事だけ投稿しているもの、アフィリエイト目的のもの、「株式会社BambooGT」について記述しているのに住所がバーチャルオフィスであることに触れていないもの、LINEの所属国が海外であることにも触れないもの等、マイナス面には触れておらず、イマイチ信憑性にかけるページばかりです。
そんな中、ジャストアンサーで以下の相談を見つけました。
マネプレと言う副業サイトに昨日手続きとして1万円支払ったんですが
引用元:https://www.justanswer.jp/consumer-protection-law/nqxj4-1.html
副業内容がわかりづらかったので
クリーングオフしますと言ったら
返金できませんと言ってきました
この方は、弁護士さんの返答を参考に「消費者センター」に連絡されたようです。
正直、1万円で済んでよかったよ。。。
マネプレの総評
今回検証した「マネプレ」ですが、管理人の意見としては、オススメできません。
そもそも「競馬」は、ギャンブルであって副業ではありません。
実際に申し込んだわけではありませんので、「マネプレ」が、本当に凄いシステムを導入した競馬予想スーパーコンピューターなのかは分かりません。
どんなにすごいシステムと言われようが、運営会社の不透明さや実績の見えなものを信用するなんて、私には出来ません。
こんなものに、毎月、数万〜数十万をつぎ込むなんて恐ろしすぎます。
以上、「マネプレ」についてでした。