本日の取り上げるのは、一般社団法人こころインターナショナルの「最新AI5つのビジネスモデル」という案件です。
AIを使ったビジネスモデルを期間限定で無料公開してくれるとのことですが、一体どんな内容でしょうか。
最先端AI5つのビジネスモデル セールスコピー
まずは、セールスページのコピーをピックアップしていきます。
引用元:https://www.risokyo.biz/airenkin5-3/lp01/
- 全自動で月5万円〜100万円生み出してくれる最新「AI」5つのビジネスモデルを期間限定で無料公開します!
- 想像してみてください 自動「AI」があなたの代わりに毎月5万円〜100万円持ってきてくれたら・・・
- 自動AIでできる「5つのお金を生み出す方法」からどれか一つを選ぶだけ!
「AI」が注目を集めている最近では、その言葉を使うことで最新・高性能・信頼性があるように見せかける商材が急増しています。
しかし実態は、ただの自動売買を装ったツールだったり、どこかで見た情報をまとめただけのマニュアルだったり、AIですらないものだったりするケースも少なくありません。
本案件では、どのような内容が提供されるのでしょうか?
最先端AI5つのビジネスモデル サーバー・ドメイン情報
以下、2025年7月21日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | risokyo.biz |
サーバーIP | 202.172.25.36 |
ISP | DigiRock, Inc. |
ドメイン取得日 | 2018年7月26日 |
ドメインレジストラ | GMO Internet, Inc. |
ドメイン取得から6年以上が経過しており、かなり以前から存在しているドメインであることが分かります。
実際、このドメインではこれまで様々な商材がオファーされてきた過去があります。
最先端AI5つのビジネスモデルの特定商取引法の表記
以下、セールスページに記載されている特商法の主な内容です。
販売者名 | 一般社団法人こころインターナショナル |
住所 | 東京都江戸川区清新町1-1-32-202 |
電話番号 | 03-6823-8864 |
メールアドレス | infococoromente@gmail.com |
法人名や連絡先の記載はありますが、代表者名もしくは業務の責任者名の記載がありません。
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられているので、特商法の表記がないものには注意が必要です。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
一般社団法人こころインターナショナルとは?
販売事業者である「一般社団法人こころインターナショナル」について調べてみました。
一般社団法人こころインターナショナル
・法人番号指定年月日 令和4年(2022年)6月27日
・法人番号 8011705001737
・本店又は主たる事務所の所在地 東京都江戸川区清新町1丁目1番32-202号
法人設立からは3年程度です。
一般社団法人こころインターナショナルの所在地は
特商法に記載された住所(東京都江戸川区清新町1-1-32-202)を調べてみると、所在地にあるのはURの賃貸住宅であることが分かりました。
通常、UR賃貸住宅を法人の所在地として利用することはできません。
「一般社団法人こころインターナショナル」は、特別な許可を受けているのでしょうか?
講師:竹原 芳美とは
本案件の講師を務めるのは、一般社団法人こころインターナショナル代表理事の「竹原 芳美」という人物です。

引用元:https://www.risokyo.biz/airenkin5-3/lp01/
元・都市銀行や証券会社の勤務経験を持ち、結婚後は専業主婦となるが、夫の病気で一家の大黒柱となり、3人の子を育てながら20年以上働き続け、定年前に人生の転機を迎え、最新AIを活用して「自動でお金が入る仕組み」を5つ構築したとのこと。
その経験をもとに、AIを活用した新しい収入の作り方を教える講座を運営している人物です。
定年を前にして、AIという最新分野に挑戦し、実際に収入を生み出す仕組みを自ら構築したというのが本当であれば、確かにたいしたものです。
しかし一方で、こうした講師活動を行う人物の中には、実際には自分で稼げなくなった、あるいは最初から利益が出ていないために、ノウハウを教える側に回り、情報商材販売や講座運営で収益を得るケースも少なくありません。
そのため、表面的な経歴や実績だけで判断せず、「なぜ今教える側にいるのか」という視点で慎重に見極める必要があります。
Xでのアカウント名は「自分解放コーチ竹原芳美」(@S9To)となっており、深層催眠療法を用いたカウンセリング等も行っているようです。
ただし、このアカウントは2012年に開設されているにもかかわらず、調査時点でのフォロワー数は13人と非常に少なく、影響力や活動実績の裏付けとしては心もとない印象を受けます。
調べてみると、過去には「自分開放コーチ養成講座」「フォーチュンプログラム」「マインドコンサルタント養成セミナー」「ステルスバリア」「リベラシオン」「願望実現合宿 デファリート」「アルケミストAlchemist」「GAIA」などといった、商材やセミナーを次から次へとオファーしていることが分かりました。
これらの案件動画には、必ず「坪田充史」という人物が登場します。
最先端AI5つのビジネスモデルとは?登録して確認してみた

セールスページからメール、LINE登録を行って「ビジネスモデル」の内容を確認してみました。
登録後には、AIセミナー動画が随時送られてきます。
その動画では、「竹原芳美」のほか、彼女の他商材でもたびたび登場する「坪田充史」が案内役を務めています。
セミナーの内容は、40代から80代までの中高年層を主な対象に、「パソコンが苦手でも、時間がなくても、最短1ヶ月で最新AIを活用して、全自動で毎月5万円〜100万円の収入を生み出せる」という夢のような仕組みについて解説するものでした。
2話の動画冒頭では、「セミナー受講者がスタートから、たった24時間で受講者が1000人を突破した」とアピールされるのですが、調査時点の1話視聴回数は600回台という視聴回数でした。
仮に本当に1,000人以上が受講しているのであれば、少なくとも同数以上の再生回数が表示されていてもおかしくはありません。
さらに、動画のアップロード日は2025年7月6日となっており、登録者が動画を視聴する日よりも前に録画されたコンテンツであることがわかります。
つまり、動画を先に収録・公開しておきながら、「たった1日でセミナー参加者が1,000人突破」という実績を語っている可能性が高く、あたかもリアルタイムで参加者が急増しているかのような演出がなされているのです。
最先端AI5つのビジネスモデル(5つの錬金術)とは?
2話、3話の動画では、AIを使った5つのビジネスモデルの説明が行われます。
最初に紹介される、月5万円から30万円を目指す「AIクリエイター」は、AIを使って本を制作してアマゾンで電子書籍を出版するというものです。
ChatGPTなどを使って、プロット作成、文章の下書き、編集などを効率化し本を作成しAmazon Kindleで出版することで費用をかけずに本を出版できるという副業なのですが、この副業は目新しいものではなく、関連する情報商材が溢れまくっており、すでに飽和状態となっています。
いくらAIで売れそうな題材を探せても、すでにライバルがいます。
中身が薄かったり、他の本と似たような構成だと売れることはありません。
出版して稼ぐというより、「その方法を教える教材(商材)」を売るビジネスになっていることがほとんどで、つまり、「教える人だけが儲かる」構造になっていることがほとんどです。
AIを活用して電子書籍を作ること自体は、副業としてやれる分野です。
ただし、それを教材として売っている情報商材を購入しなくても、ネットで調べれば無料でやり方を学べます。
その他にも、比較ランキングサイトなどのホームページをAIに作ってもらってアフィリエイトで稼ぐものや、動画作成やSNSの投稿作成をAIで代行する、自身がAIを教えるコンサルタントになる、AIを使ってプロデュースするといったものが紹介されます。
もちろん、説明されているようにAIを補助役として、書籍を作ったりサイトを作成したりSNSの投稿や動画を作ることは可能です。
しかし、AIを使えば誰でも簡単に稼げるというわけではありません。
実際には、内容の質を高める工夫や、読者・視聴者のニーズを捉えるマーケティングの知識、継続的な改善といった地道な努力が求められます。
AIはあくまで作業を効率化するツールであり、それを活かすためにはユーザー自身のスキルや発想力は必要不可欠です。
動画からは、誰でも簡単にできるようなイメージを受けますが、実際には内容のクオリティや独自性、発信の継続といった点が重要であり、思うような結果を出すには一定の工夫と時間が必要です。
最先端AI5つのビジネスモデルについての総評

より詳しい内容を知るためには、ZOOMで行われる説明会に参加する必要があります。
管理人は説明会には参加していませんので、最終的にどのくらいの費用が発生するのかは分かりません。
配信された4本の動画全てを視聴してみましたが、私はこの人物からAIを学びたいとは思いませんでした。
動画内の説明は、AIの表面的な部分を説明しているだけで、デメリットや専門的な説明がありません。
「AIを使って作ったYouTubeの動画が評判がいい」と語る「竹原芳美」のYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@Yoshimi.Takehara)は、とても収益を上げられているとは思えません。
2桁台の再生回数のものばかりで、265本の動画中、再生回数1000回を超えているのは1本のみです。
参加は自由ですが、AIについて興味があるのであれば、まずはインターネットで情報を調べたり、入門書などの書籍を読んで基本的な知識を身につけたりすることから始めるのがよいでしょう。
そして実際に、自分の手でAIツールを使ってみることで、理解が深まり、仕組みや限界も見えてきます。
それすら出来ない人がAIを学んだところで、使いこなせるようになるのは至難の業でしょう。
ある程度の知識がつけば、自分に本当に必要なスキルや方向性が見えてきて、無駄な情報商材に手を出すリスクも減らせます。
以上、一般社団法人こころインターナショナルの「最先端AI5つのビジネスモデル」 についてでした。