本日の検証案件は、眞殿勝年の「TRUST」という投資アプリです。
なんだか懐かしい名前ですね。
それでは、早速見ていきましょう。
眞殿勝年のTRUST セールスコピー
セールスページのコピーをいくつか抜き出してみます。
引用元:引用元:https://2506-01.com/?afl=xxxxx(xxxxx部分はアフィリエイトコード)
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「業界歴12年のレジェンドが顔出し」なんて言ってますが、本案件のオファー主「眞殿勝年」は、何年も前から顔出しで商材販売を行っている人物ですので、「顔出し・本名出し」なんて謳い文句に価値があるとは思えません。
とにかく、業界レジェンド「眞殿勝年」が、投資アプリ&投資金を提供してくれるということで、一見すると夢のような話に聞こえるかもしれませんが、常識的に考えれば、そんな都合の良い話なないということは、当ブログの読者ならお分かりいただけるかと思います。
セールスページには、魅力的な広告コピーとともに、お決まりのカウントダウン表示(最終的に終了準備中表示)がありますが、このカウントダウンもウソです。
一応、ページの更新(リロード)で数字がリセットされないように対策はされていますが、ブラウザクッキーを保存しない環境(シークレットウインドウ)でアクセスすると、またはじめからカウントがはじまります。
眞殿勝年のTRUST サーバー・ドメイン情報
以下、2025年6月12日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | 2506-01.com |
サーバーIP | 202.230.61.90 |
ISP | Yahoo Japan Corporation |
ドメイン取得日 | 2025年5月27日 |
こちらのサーバーIP、「MASTER PIECE」や「トレナビ」と同じです。
「MASTER PIECE」の販売会社と本オファーの販売会社は、同じ「鈴木商事株式会社」です。
ドメイン取得は先月末で、2週間ほどしか経っていません。
後ほど触れる動画の公開日が2025/6/5であることからも、リリースされたばかりであることが分かります。
実際、今月はじめ頃から、関連性があると思われる商材販売者が、こぞって本オファーを宣伝し始めていました。
眞殿勝年のTRUST 特定商取引法の表記
「TRUST」は最終的に支払いが発生するのですが、セールスページの特商法表記に記載されているのは以下項目のみです。
販売者名 | 鈴木商事株式会社 |
代表取締役 | 鈴木正二 |
所在地 | 〒513-0809 三重県鈴鹿市西条六丁目96 天神ビル3C |
電話番号 | 050-1724-0003 |
メールアドレス | azone.jimukyoku@gmail.com |
受付時間 | 平日12時~19時(土日祝休み) |
電話番号(050-1724-0003)については、「MAXIM(マクシム)」という商材でも使用されていた電話番号です。(その際の販売会社は、合同会社AZone)
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられているので、特商法の表記がないものには注意が必要です。
特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示
特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では
- 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
- 代金(対価)の支払時期、方法
- 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
- 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
- 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
- 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
- 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
- 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
- いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
- 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
- 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
- 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
- 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス
などの表記が義務付けらています。
参照:特定商取引ガイド
鈴木商事株式会社とは?
販売事業者である「鈴木商事株式会社」は、「RAZE(レイズ)」「MASTER PIECE(マスターピース)」の販売会社です。
「鈴木商事株式会社」については、以前調査済みですので、「RAZE(レイズ)」の検証記事を参照ください。

TRUST開発者、眞殿勝年について
TRUST開発者、眞殿勝年は、「人生脚本家・経営コンサルタント」を名乗り、長年ににわたり情報商材業界で活動している人物です。
公式サイト:https://www.madonokatsutoshi.club/
最近はあまり見かけないなと思っていたのですが、調べてみると、昨年「PROJECT KINGDOM」なるFX自動売買システムをリリースしていたんですね。
VALUで1位の真相は?
数年前、「MOBIUS(メビウス)」という投資システムをオファーしていた「眞殿勝年」ですが、自己紹介の一環として「VALU」時価総額ランキングでトップになったことをアピールしていました。
「VALU」は、暗号資産を使って「個人の価値」を売買するSNSサービスで、2017年にβ版が公開されると、またたく間に人気サービスとなりましたが、様々な問題が重なり2020年3月末にサービス終了しています。
人気YouTuberヒカルがVALU買い煽りをおこなって、自身のVAを引き上げた後、所持している全VALUを売却し、ユーザーから「不当な損失を被った」と批判が出た事件を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「眞殿勝年」は、このVALUで時価総額が1位になったことを、自身のブログでもアピールしています。
参照元:https://madonokatsutoshi.com/眞殿-勝年-madono-katsutoshi/
この「VALU」での1位獲得については、疑問視する声が多く、当時VALU運営からも「このアカウントは、規約違反に該当している恐れがあります。」と警告を出されていました。
というのも、「眞殿勝年」のVALU購入者ランキングを確認してみると、「与沢翼」と関係がある人物たちが多量のVAを保有していたのです。
そもそも「眞殿勝年」自身が、「与沢翼」がかつて経営していた「株式会社 Free Agent Style Holdings」に在籍していた過去があり、当時の関係者がVALU購入にも関与していた可能性が指摘されているのです。
つまり、VALUランキング1位は、宣伝のために作られた経歴である可能性があるということです。
TRUSTに登録してみた

セールスページからメールアドレス、さらに公式LINE登録を行なって、送られてくる情報(動画)を確認してみました。
動画内でインタビューアーを務めるのは、「中井耀志」という男性。
この男性、眞殿勝年の「PROJECT KINGDOM」の動画では、「中井ゆうじ」と名乗っていたようですが、今回は「中井耀志(ようじ)」と名乗っています。
ちなみに他の商材動画にも出演しており、その際は「中井ようじ」と名乗っていました。
TRUSTは、ミームコインの自動売買システム
2話目の動画で、TRUSTの投資対象が明かされます。
その投資対象は「ミームコイン」です。
ミームコインとは、インフルエンサーやインターネット上の流行やジョーク、話題性から生まれた暗号資産で、実用性よりも人気やノリで価格が動く投機的なコインのことです。
TRUSTはミームコインの自動売買を行い、最大4万倍の利益を5分以内で生み出せるシステムとのことです。
動画内では、「システムを起動するだけ」、「起動したら勝ち」といった真実とは思えない主張が繰り返されますが、中でも驚くのは「証券口座開設不要」という発言です。
通常、資産運用や自動売買を行うには必ず口座開設が必要です。
「ミームコイン自動売買」というのであれば、仮想通貨取引所の口座は必須なはずです。
それすら不要だと言っている時点で、実際にユーザーが自分でコインを売買する仕組みではなく、そもそも自動売買など行っておらず、「見せかけの利益」だけ見せているのではないか?という疑問が湧いてきます。
pump.fun(パンプファン)と連携接続しているのか?
送られてくる動画3話全てを視聴してみましたが、TRUSTが本物の自動売買システムである確証は得られませんでした。
2話の最後では、ミームコインの取引プラットフォーム、pump.fun(パンプファン)と連携接続しているといった、発言もあります。
pump.fun(パンプファン)と連携接続しているなんて、適当なことを言っているとしか思えません。
ここで小難しい技術的な話をしても仕方ないので詳しくは割愛しますが、pump.funには開発者向けの公式APIすら存在せず、「連携して自動売買」なんて簡単にできるものではないというのが事実です。
仮に裏側でSolana(ソラナ)のブロックチェーンに直接アクセスして取引をしているとしても、そんな高度なスクリプトを組んだシステムが、提供されるID・パスワードだけで起動できるというセキュリティの甘い、安い仕組みを採用するとは思えません。
眞殿勝年のTRUSTの価格は?

セールスページでは有料の記載はありませんでしたが、3話の動画を視聴した後に、TRUSTを利用するためには、「TRUST TEAM EVER」というコミュニティへの参加が必須だということが明かされます。
コミュニティへの参加は無料ではありません。
コミュニティ参加価格 198,000円(税込)
TRUSTで利益をあげられるとは思えませんし、コミュニティ参加料を捨てることになるのは容易に想像できます。
さらに驚いたのは、「追加で投資したい場合は、TRUST側に直接お金を振り込めば、代わりに入金処理をしてくれる」「利益は換金して、ユーザーの口座に振り込む」といった説明がされていることです。
こういった行為を行う場合、金融商品取引業の登録が必要になるはずですが、販売会社の「鈴木商事株式会社」は金融庁の登録業者ではありません。
にもかかわらず、なぜこんなにも堂々と、金融商品取引法に違反する可能性の高い行為を公言しているのでしょうか。
非常に疑問です。
眞殿勝年のTRUST 総評

「起動するだけで稼げる」「証券口座も不要」といった甘い言葉の裏には、重大なリスクや違法性の可能性が潜んでいます。
「TRUST」は、不透明な点が多く、法的リスクや資金消失の危険性も否定できません。
開発者を名乗る「眞殿勝年」についても、過去に販売してきた商材の評判は良いものではありません。
過度な期待や甘い言葉に惑わされず、十分に慎重な判断を心がけてください。
以上、「TRUST」についてでした。