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SLASH│有限会社Walk,今村雅士,安野俊幸のアビトラージシステムに潜む危険性

SLASH
引用元:https://slproject.jp/LP_3052Satsl03/

本日の検証案件は、スマホを眺めるだけで毎日数万円の不労所得をうたう「SLASH」です。

暗号資産のアビトラージを自動で行うシステムのようですが、本当にスマホを眺めるだけで1日数万円の所得を得られるのでしょうか?

目次

SLASH セールスコピー

まずは、セールスページのコピーをいくつか抜き出してみます。

  • スマホをただ「眺めるだけ」でOK!
  • 毎日数万円の不労所得のチャンスが「通知で届く」
  • 新感覚のお小遣い稼ぎ♪
  • 一般公開記念!“先着100名様無料プレゼント実施中”
  • 通知を受け取って「眺めるだけで」日給3万5万7万円を狙いましょう!
引用元:https://slproject.jp/LP_3052Satsl03/

SLASHは、暗号資産アビトラージを自動で行うシステムとのこと。
仮想通貨のアービトラージ(裁定取引)とは、異なる取引所間で価格差がある仮想通貨を安い取引所で買い、高い取引所で売って利益(利ざや)を得る手法です。

SLASHは、先着100名に無料プレゼントをうたい、ページ内には人数のカウントダウンが表示されています。

SLASH
SLASH
引用元:https://slproject.jp/LP_3052Satsl03/

こちらは、数字が減っていく仕組みを実装しているだけで、実際の申込み人数が反映されているわけではありません。
その証拠に、ページをリロードすると、数字が増えて同様のカウントダウンを繰り返します

これは、残り◯名という表示がウソであるということで、景表法違反の可能性が高く「不実告知」にあたると考えられます。

SLASHのサーバー・ドメイン情報

以下、2025年5月1日時点のサーバー・ドメイン情報です。

ドメインslproject.jp
サーバーIP162.43.104.35
ISPXserver Inc.
ドメイン取得日2024年7月25日
SSL証明書Let’s Encrypt
ドメインslproject.online
サーバーIP162.43.104.35
ISPXserver Inc.
ドメイン取得日2024年7月25日
SSL証明書Let’s Encrypt

ドメイン取得は昨年(2024年)の7月、ドメイン管理者情報は秘匿されています。

こちらの案件ですが、昨年も展開されており「slash-japan.net」というドメインを使用し、「有限会社PLEDGE」という会社が販売元となっていました。

SLASH 特定商取引法の表記

以下、SLASHの「特定商取引法に基づく表記」に記された主要項目です。

販売会社有限会社Walk
販売責任者今村雅士
メールアドレスslash.customer@gmail.com
電話番号03-6824-6944
所在地東京都中央区日本橋兜町17−2兜町第六葉山ビル4階

上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。

特定商取引法(特商法)とは

特定商取引法は、消費者トラブルがおこりやすい取引類を対象に、消費者の利益を守るために定められた法律です。
重要事項を表示することを義務付け、また、虚偽・誇大な広告を禁止しています。
特商法の表記があるから絶対安心というわけではありませんが、販売業務を行うにあたっては表記が義務付けられているので、特商法の表記がないものには注意が必要です。

特定商取引法(特商法) クリックで詳細表示

特定商取引法に基づいて、インターネット上の取引では

  • 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
  • 代金(対価)の支払時期、方法
  • 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
  • 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容
  • 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
  • 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
  • 事業者が法人であって、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合には、当該事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
  • 事業者が外国法人又は外国に住所を有する個人であって、国内に事務所等を有する場合には、その所在場所及び電話番号
  • 販売価格、送料等以外に購入者等が負担すべき金銭があるときには、その内容及びその額
  • 引き渡された商品が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
  • いわゆるソフトウェアに関する取引である場合には、そのソフトウェアの動作環境
  • 契約を2回以上継続して締結する必要があるときは、その旨及び販売条件又は提供条件
  • 商品の販売数量の制限等、特別な販売条件(役務提供条件)があるときは、その内容
  • 請求によりカタログ等を別途送付する場合、それが有料であるときには、その金額
  • 電子メールによる商業広告を送る場合には、事業者の電子メールアドレス

などの表記が義務付けらています。

参照:特定商取引ガイド

有限会社Walkとは?

販売会社である「有限会社Walk」について調べてみました。

国税庁法人番号公表サイト情報

有限会社Walk
・法人番号指定年月日 平成27年(2015年)10月5日
・法人番号 9012802007840
・本店又は主たる事務所の所在地 東京都中央区日本橋兜町17-2兜町第6葉山ビル

所在地にあるのは、「METS OFFICE 日本橋兜町」というシェアオフィス・レンタルオフィスです。
4階は、半個室の1名用ブースがメインで、専用個室でも最大7名収容となっていますので、SOHOや小規模事業者向けのオフィスと言えます。
そのため、高度なアビトラージシステムを提供するような企業が拠点とするには、やや不釣り合いな印象を受けます。

さらに、同じ施設では「METSバーチャルオフィス日本橋兜町」というサービスも展開しており、月額270円から利用可能な住所貸しのバーチャルオフィスプランも存在します。
このプランを利用している場合、所在地に「有限会社Walk」の実際の営業拠点が存在しない可能性があります。

SLASH開発者、安野俊幸とは

セールスページからLINE登録を行うと、数日にわたり動画が送られてきます。
1話の動画に登場するのはSLASHの開発者を名乗る「安野俊幸」という男性と「佐々木」というインタビュアーです。

SLASH第1話
SLASH第1話
出典:限定公開設定のYouTube動画より引用

「新卒で世界的IT企業に入社」「元M&Aコンサルタント」「AI・機械学習・ビジネスの鬼才」などと紹介されていますが、インターネットで検索してもそれに該当する人物は見当たりません。
代わりに「SLASH」に関するレビュー記事ばかりがヒットします。

また、「SLASH株式会社」という実在する企業の代表に、同姓同名の人物がいるようです。
このことから、氏名や「SLASH」というワードを流用している可能性も考えられます。
検索結果を他の情報で埋める「検索避け」の手法として使われている可能性も否定できません。

SLASHの稼ぐ仕組みが不自然

1話目の視聴後に申請すると「SLASH」の体験版(デモサイト)を配布されます。
ログイン後、何もしなくても利益が積み上がっていくのですが、HTMLソースやjsファイルをざっと見ても、どこかの取引所に接続している様子は見られません。

アビトラージの仕組みのはずですので、取引所に接続していないというのはありえない話です。

こういったことを指摘すると、「デモ版なので稼ぐ仕組みを体験するだけ」といったような言い訳が出てくることがありますが、本環境と異なるシステムであれば、本当に稼げるロジックなのかの証明にはなりませんので、全くの無意味です。

なぜ意味のないデモサイトを見せて、まるで稼げるような演出を行っているのでしょうか?

2話の動画では、利益がどうやって出るのかという仕組みが説明されますが、「アービトラージ(価格差を利用して利益を得る取引)」を少しでも知っている人が見れば、どこでどうやって稼いでいるのかがよくわからない、要領を得ない説明に感じるでしょう。
たとえば、どの取引所を使うのか、どんな価格差があるのか、実際にどのくらいの利益が出るのかといった具体的な話がなく、初心者にとっても「すごそうだけど、よくわからない」という印象なのではないでしょうか。

SLASHの価格は?

価格

SLASHを利用するためには、「スラッシュ センチュリオンクラブ」というコミュニティへ参加する必要があります。

そしてその参加価格は

98,000円(税込)

他のレビュー記事では、申込料金だけでなく、追加の費用50万円が発生するといった指摘もあります。

SLASHの総評

総評

SLASHについては、ネット上で、以前公開されていた「EDGE」という商材との類似点も指摘されています。
登場人物や販売会社を変更し、同じスキームを利用した案件の可能性もありますので注意が必要でしょう。

「本当に利益が出る優れたアービトラージシステム」が限定公開されているというのは非常に考えにくい話です。
怪しい商材ででよく見られる「人数限定」などは、多くが本当の限定ではなく、焦らせて登録させる手口です。
本当に優れたアービトラージシステムが存在するなら、それは金融機関やプロの投資家が密かに使っているもので、個人向けに販売されることは極めて稀です。

「限定公開」という言葉が出てきた時点で、そのシステムの信頼性に疑問を持つべきです。

以上、「SLASH」についてでした。

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この記事を書いた人

このブログは、管理人による日々の商材観察を記録する観察日記です。
商材のことを調べていて当ブログにたどり着いた方の参考になれば幸いです。

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