本日も、SNSやYouTubeから誘導されるサイトについての注意喚起記事です。
今回のサイトは、暗号資産取引サイト「Trade 350 APP」です。
著名人のフェイクニュースから誘導されるサイトですが、危険ですので絶対に個人情報を登録してはいけません。
著名人の写真を使った広告を安易に信じないこと
SNSやYouTube、さらにはGoogle検索結果に至るまで、危険な広告が日々増加しています。
今回のサイトもYouTube広告から誘導されたものです。
表示されたのはこちらの広告

まるで、ひろゆき(西村博之氏)が抗議集会で演説して逮捕されたような広告ですが、そんな事実はありません。
内容がウソなだけでなく、一見、ひろゆきのような写真についても全くの偽物です。
拡大すると似た人物の写真が使われていることが分かります。

おそらく、AIで生成された写真でしょう。
この他にも数バージョンがあるようです。


どれも、ぱっと見似ているようですが、もちろん本人の写真ではありません。
誘導されるのは偽のニュースサイト
広告から誘導されるのは「gooニュース」を装った偽サイトです。

この偽ニュースサイトは、ひろゆき氏や寺島実郎氏の写真を勝手に使用して、架空のニュースを作り上げています。
URLは、複数用意されており、どれも本物のgooニュースのURLとは無関係です。
記事の内容は、ひろゆき氏が「Trade 350 APP」というプラットフォームを利用して、暗号通貨の取引を行っているというものです。
ページ下部には、「Trade 350 APP」への登録フォームが設置されています。


絶対に登録してはいけません
Trade 350 APPとは?
「Trade 350 APP」で検索すると、以下のサイトがヒットしました。


引用元:https://trade350.app/
このサイトでは、AIによる自動取引や高収益を謳っていますが、具体的な運営会社の情報や金融庁の登録番号、海外のライセンスなどは記載されていません。
明らかな偽サイトですので、絶対に個人情報を登録してはいけません。
Trade 350 APP サーバー・ドメイン情報
以下は、2025年4月23日時点のサーバー・ドメイン情報です。
ドメイン | trade350.app |
サーバーIP | 2606:4700:3030::6815:7001, 104.21.48.1 |
ISP | Cloudflare Inc |
ドメイン取得日 | 2025年4月16日 |
SSL証明書の種類 | Google Trust Services |
ドメインが取得されたのは1週間ほど前ですので、出来たばかりのサイトですので実績などはありません。
無論、ドメイン取得者情報は秘匿されています。
金融プラットフォームにおいて、ドメイン登録情報の非公開は一般的ではなく、通常は運営者の情報を公開することが透明性の確保として求められます。



1週間前に取得したドメインていう時点で危険極まりない
Trade 350 APPに登録すると何が起こるのか?
サイトが出来て間もないせいもあるかと思いますが、実際に「Trade 350 APP」に登録した人の口コミは見つかりませんでした。
おそらく海外組織による手口で、以前取り上げた「Emarlado」「Proxtrend」「Profit Xalor」と同じような流れになると考えられます。
大まかには、以下のような流れです。
海外から電話があり、取引サイトや資産運用の説明などが行われます。
運用資金を入金するように指示があります。
資金を運用してる風を装い、実際にプラットフォーム上で利益が増えていることを確認できます。
担当者と連絡が取れなくなり、資金がなくなります。
以前の担当者は運用に失敗したので、クビになったなどと言い、新しい担当が登場することもあります。
「今度は大丈夫」などと、さらなる入金を促します。
「Emarlado」の検証記事には、読者の方からいただいた情報をまとめています。
Trade 350 APPの総評


「Trade 350 APP」は、ひろゆき氏の他にも、武田鉄矢さん、小島よしおさん、孫正義さん等の写真を使った偽広告でもユーザを誘導しています。
こういった著名人が実際に関与している事実は一切ありません。
ここ数年で、フェイク広告や悪質な誘導が爆発的に増えています。
怪しい広告には絶対にアクセスせず、サイトに移動してしまった場合も、氏名や電話番号、クレジットカード情報などは絶対に入力しないでください。
不審に思ったらすぐに画面を閉じましょう。
以上「Trade 350 APP」についてでした。